NY/ Edison Theater (Oh!Calcutta!)
「Oh!Calcutta!」は、私が人生で初めて観たブロードウェイミュージカルです。
この「Oh!Calcutta!」を観た1987年12月13日のNYは晴れでしたが寒い一日でした。
朧気な記憶を辿りますと、この日は翌日の会議に出席するために赴任地のHoustonから出張し、ホテルにチェックインした後、同僚と夕食を摂ってからEdison Theaterに向かったように思います。
「Oh!Calcutta!」を観に行ったのは、当時のブロードウェイで上演されているミュージカルとして話題になっていたことから同僚が選んでくれたことによるものでしたが、彼も私も未だ英語に不慣れであったことから、英語が殆ど理解できなくてもまあまあ楽しめるのではないか、ということが主たる理由であったと理解しています。
その「英語が殆ど理解できなくても」という処が重要でして、この「Oh!Calcutta!」というミュージカルは出演者の男女が殆ど裸体であるお色気コメディであるということがポイントでありましたです。即ち、言葉はワカランでも大丈夫であろうということです。
さて、劇場内に入って着席しますと、席は前から8番目の列にありました。
ということは、顔を上向きにしないで演者を見ることができるステージに近い席でした。
また、観客の姿を見ますとタキシードにイヴニングドレスという人達も少なからず居られました。
ほほう、これがアメリカ本場のミュージカルの観客というものか~!と些か感心したことを憶えています。
そして、劇が始まりますとバスローブを着た男女が横一列に並び「オ~ォ・カルカッタ~~~ァ」と歌い始め、そしてバスローブの前をヒラリヒラリとはだけ始めたのでした。
さらに、徐にバスローブを脱ぎ捨てたのでしたが、そこは人気のブロードウェイミュージカルに選ばれた俳優さん達で、掌を見事に操って下腹部のとある部分は人目に晒さないのでした。
ま、この辺がブロードウェイミュージカルのクオリティの高さというか品の良さというものなのでしょう。
さて、「Oh!Calcutta!」の内容についてですが、1987年という年は私がアメリカのHoustonに赴任した年で、12月は着任後8ヵ月ほどしか経っていないというタイミングでした。
したがいまして、アメリカのジョークを理解できる文化的バックグラウンドは無く、スラングどころか普通の会話すらフォローできる状況にはなくて、演者の動きと雄叫びでストーリーを追いかけるというのが関の山でした。
以上が私の初めてのブロードウェイミュージカル体験でした。
日本人が何やて~?
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