CANCUN(MEXICO)/ Parasailing
昔々アメリカに赴任していた頃のことです。
アメリカではクリスマスの頃は多くの人が結構長い休暇に入るので、私達もそれに併せて休暇を取得していました。
あの頃の私は、日本からはなかなか行けない場所を訪ねておこうと思い、クリスマス休暇ではカリブ海の島々を訪ねていました。
その内の一つがメキシコのユカタン半島にあるリゾート地カンクーンでした。
あれは今から29年前の1991年の12月のことです。
ホテルのプライベートビーチでのんびり海を見ていますと、沖合ではパラセーリングをしているのが目に留まりました。
これも一回やってみたいのう!などと思いつつ眺めていますと、そのパラセーリングのボートがお客を求めて海岸の近くまでやって来たのでした。
そこで、海岸から手を振るとこちらへ近づいて来て、ボートのお兄さんがボートの処までおいでと手招きするのでした。
カンクーンの海岸は砂地の浅瀬ですのでホイホイホイと海水を掻き分けて行きますと、胸のあたりの深さのところでボートに辿りつきました。
そしてボートの上に上がろうとしましたが我が自力では上がれず、お兄さんたちがズボッと引き揚げてくれたのでした。 ライフジャケットとワイヤーハーネスで固められた乗客
ボートに引き上げられますと、ボートは沖(といっても海岸から200mくらい)に向かって走り出し、その間に私はライフジャケットを着せられ、次いでワイヤーハーネスで股間から胴体の上部までを固定されたのでした。
そして船尾に立たされた後、ボートがググッとスピードを上げ始めると、フワリと体がボートから離れ、結構早いスピードで上空に向かったのでした。 発艦直後
この時の私は透明の防水性ケースに入ったレンズ付きフィルムカメラを右手に持っていて、左手でワイヤーハーネスを握りしめ右手のカメラで写真を撮ったのでした。
先ずは、体が浮かび始めての一枚ですが、この時点でワイヤーハーネスが股間に食い込んできていて、結構痛い思いをしていました。
風を受けたパラシュートによって体はどんどん上昇し、実感としては海岸から500m、高度は50mほどのところを舞っていたように記憶しています。
この時感じたのはワイヤーハーネスが切れて海面に落下したら死ぬだろうなぁということでした。 カンクーンのホテルエリアと海岸
しかし時間が経過するにしたがって気分も落ち着き、カンクーンの街の景色などを眺めたり写真に取ったりする余裕が出ていました。
しかし、約10分の遊覧はあっという間に終わりに近づき、ボートと体を繋ぐロープが巻き上げられ始めました。 着艦
ボートにはその船尾に向かってスルスルスルと近づき、ヒョイと着艦したのでした。
そして船内中央で装備を外し、適当な浅瀬でボートから降ろされたのでした。
高所恐怖症の私ではありましたが、結構楽しい思い出となっています。
それにしても、今年はほぼ1年間がコロナで台無しになりました。
早くコロナが終息し、来年は再び穏やかなクリスマスが過ごせることを祈る次第です。
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