大阪(難波)/ 欧風料理 重亭 (ビフカツ、瓶ビール)
こちらの店も「dancyu 全部うまい店 大阪・京都・神戸 250軒」で見つけた店です。
この日は難波に出て歌舞伎座の周辺にある店(これらも「dancyu 全部うまい店 大阪・京都・神戸 250軒」の掲載店)に向かったのでしたが、残念ながら定休日で店は閉まっていました。
そこで、急遽御堂筋を渡って千日前方面に向かいました。
というのは「欧風料理 重亭」という「dancyu 全部うまい店 大阪・京都・神戸 250軒」に掲載されている洋食店があったからです。
店の前に至りますと、そこには大きく「重亭」と書かれた看板があるとともに、店の前が一際明るく輝いていたのでした。

店内に入りますと右手の大テーブルに案内され、壁を背にして座りました。
先ずはビールと思い注文しますと、ビールは大瓶のみということでした。
また、銘柄を尋ねられましたがサッポロは置いておられないのでアサヒをお願いした次第でした。
これはあくまでも私見ですが、当店のような老舗飲食店ではジョッキに入れて供されるビールというものは雰囲気にそぐわないように思い続けていましたので、瓶ビールしか置いていないというのは私にとっては嬉しいかぎりでした。

さて、ビールで人心地つけてからメニュの中から選んだのは「ビフカツ」でした。
何故「ビフカツ」を選んだかといいますと、「ビフカツ」という料理は東京ではあまりお目にかからない料理であり、大阪にいるならこの機会を活かして「ビフカツ」にしようと思ったからです。
なお、メニュには「ビフカツ(ヒレ肉)」と書かれてあり、ヘレとはなっていませんでした。
ビールをグラスで3杯ほどいただいた頃合いだったでしょうか、「ビフカツ」が妙齢のご婦人によって静々と運ばれてきました。
掌を広げたほどの大きさの「ビフカツ」にはデミグラスソース風のソースが掛けられ、また大皿の空いたスペースにもふんだんに注がれていました。
また、「ビフカツ」の下には千切りキャベツの小山があり、その脇にはケチャップで和えられたスパゲティが添えられていました。
先ずはナイフとフォークを取り上げ、非常にキメ細かいパン粉でできた衣にナイフを入れました。
サクリとした感覚がナイフを持った指にそこはかとなく伝わってきましたが、薄手に仕上げられた衣とそれを絶妙の揚げ具合に仕上げられた厨房の技のなせる結果というものでした。
また、使われているヒレ肉は程良い厚みで均一にカットされていて、その結果熱の通り具合も均一という目に見えないところに渋い心遣いがなされていました。
なお、「ライス」についてですが、妙齢の女性は心得られていて、ビールを飲んでいる間はライスは不要であるとの認識からライスについては声をかけてくださいということを告げられたのでした。
これはあくまでも暖かいライスを供しましょうという心遣いからなされたものでした。
こういう心遣いは東京エリアでも暫らく前までは当たり前のことでしたが、昨今はお酒を飲んでいてもご飯(ライス)を置いくという店が多いのは些か残念なことと感じています。

「ライス」は「ビフカツ」を半分ほどいただいたところでお願いしました。
「ビフカツ」はビールにも合いますし、ご飯でいただくのもたいそう美味な食べ物でした。
なお、瓶ビールの大瓶は飲みきれず、4分の1ほど残してしまいました。少し心苦しいことでした。

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