神田/ CHRISTIE Salon Literature hayakawa (CHIANTI FRATELLI BELLINI 2016、チーズ盛合、チョリソー)
CHRISTIE Salon Literature hayakawa
TI氏と「やきとり 大樹」を出て、もう一軒行こうということで JR神田駅方面に向かってゆるりゆるりと歩いた。
JR神田駅方面に向かったのは、駅の周辺の方が飲食店が密集していて好みの店を見付けることが容易であろうと考えたためであった。
そして、3軒目はワインを飲むことができる店をということで探していると、メインストリートに面したカフェがワインを揃えていることが分かり、ほぼ逡巡することなく入店することとなったのであった。
店内に入って行くと2組の先客が居られたのみであるが、そのことだけでは説明がつかない静かな雰囲気に満ちていた。
そのことに気をとられているとどのテーブルに着いても良いということであったので、僭越ながら店内奥の静かなテーブルに着かせていただいた。
席に着いてワインを所望する旨をお伝えすると「CHIANTI FRATELLI BELLINI 2016」がお薦めであり、これは今では余り見かけなくなった菰被りのキアンティであるとの補足説明をいただいたのであった。 CHIANTI FRATELLI BELLINI 2016
菰被りであるとのことを聞いて、昔のこのタイプのキアンティは値段の割には酷い物が多かったことを思い出し、これはボトルではなくて「グラス」でいただくことにしたのであった。
加えてこのボトルは冷蔵庫で冷やされたものということで、期待値は更に低下したのは偽らざるところであった。 CHIANTI FRATELLI BELLINI 2016
注文を終えて暫らくすると、未開栓のボトルが目の前で開けられ、そこから赤ワイン用のグラスになみなみと注がれたのであった。
ワインが注がれた辺りに結露したグラスを取り上げ、香を嗅いだが温度が低いせいであろうか香は印象的ではなかった。
ついで、一啜り口に含んで数秒舌の上や歯茎で暖めてみると、存外に好い味わいであり、これはええねえ、ということで美味しくいただいたのであった。
さらに、グラスで注文しておきながらボトルの注文に切り替えさせていただき(即ちボトル1本の料金)、全て飲みきったのは厚顔無恥のなせる技であったと反省するところである。 チーズ盛合
なお、料理に関しては既に満幅中枢が反応している状態であり、TI氏の選択による「チーズ盛合」をいただいた。
これがまた結構な一皿で、4種類のチーズが盛りつけられていたし、500円という価格は種類も量も他店の追随を許さない良心的なものであった。 チョリソー
チーズをいただいた後もワインがボトルの3分の1ほど残っており、これもTI氏の選択によって「チョリソー」を追加で注文したのであった。
この「チョリソー」もキアンティと好い相性で、美味であった。
なお、余談ではあるが、当店はトイレがビルの奥にあり、店内最奥のドアを開けてず~っと進まないと行きつかないのである。
が、特筆すべきは店内最奥のドアを開けるとそこには応接セットが置かれた部屋となっていて、更に壁には著名な作家の写真が並べられていることである。
そして、店内最奥のドアのこちら側(店の外側)から見ると、もう一つのドアがあり、そこには『早川書房受付』と書かれたプレートの貼られたドアがあったのであった。
入店した際に感じた静かな雰囲気は、当店が早川書房のビル内にあり、かつミステリー小説の早川書房らしくアガサ・クリスティの名前を冠したカフェであるということから来ていたことに納得したのであった。 右のドアには早川書房受付のプレート
なお、僭越ながら私にとっての早川書房はSF小説が印象に強く、更には「0011 ナポレン・ソロ」の小説の出版社である。
このシリーズは高校生の頃に全冊買い揃えたのであったが、引っ越しを繰り返している内に何処にしまったのか分からなくなってしまった。
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