神田/ 揚子江菜館 (五色涼拌麺、ビール)
揚子江菜館
昨日はミズノで私の足にフィットしたウォーキングシューズを購うことができた。
これもミズノのウォーキングシューズのスペシャリストの人の説明と山登りについて豊富な経験を持っておられるYH氏の支援のお陰であった。
ミズノを出たのが12時半に少し前の頃合いで、御礼かたがたYH氏を昼食にお誘いさせていただいた。
この日もウルトラに蒸し暑い日であり、向かうことにしたのは神田神保町にある「元祖冷やし中華の店」としてつとに有名な「揚子江菜館」であった。
事前に調べたところでは、神田エリアには「冷やしカツ丼」を供する店もあったが、YH氏への謝意を示すには様子の知れた店が良いというものである。 2階
ミズノから歩いて約10分、汗だくになりながら「揚子江菜館」に辿り着いた。
自動ドアを通り来意を告げると、奥のエレベータで2階に上がるよう案内された。
2階の部屋は思ったよりも広く円テーブルと4人掛けの四角いテーブルが並べられていて、その一つに導かれたのであった。 瓶ビールはキリン
席に着いておしぼりが供されるとほぼ同時に「瓶ビール」を所望した。
先ずは良いウォーキングシューズを手に入れることができたことに謝意を表して乾杯した。
そして、ゴクリンコ・プハーァとグラスの半分ほど飲み、一息ついたのであった。
が、惜しいことに瓶ビールは十分に冷えていなかったのであった。
YH氏も同じように感じられたのであったが、私がそのことに触れるまでは何事もなかったかのように静かに飲んで居られた。
紳士淑女たる者は参考にすべき氏のふるまいであった。
さて、手渡された菜譚を見て私は当初の心づもりの通り当店が誇る「五色涼拌麺」をいただくことに即決した。
一方YH氏は、菜譚を吟味されてから、「上海式肉焼きそば」を選択された。
氏によると菜譚に書かれていた「池波正太郎の大好物」という一文に興味がそそられたとのことであった。 シューマイ
注文を終えるとウェイターのオジサンがランチのサービスとして「シューマイ2個」か「杏仁豆腐」を各自が選べると言うので、私達は躊躇なしに「シューマイ」を選択し、ビールの肴にすることにしたのであった。
程なく供された「シューマイ」は縦に長く二口サイズほどでいただける大きさであった。
まずは半分ほどを咀嚼してみると、肉の食感が程良い柔和さである上に、旨味がフワリと広がって久しぶりに上質の焼売を食べたという実感があった。 五色涼拌麺
「シューマイ」を食べ終わる頃合いを見計らったかのように、「五色涼拌麺」がテーブルに置かれた。
また、オジサンの気遣いであろうか、シェアできるように取り分け用の小皿を持ってきてくれたのであった。
YH氏とは「しからばシェアいたしましょう。」ということになり、椎茸以外はシェアしていただいたのであった。
「五色涼拌麺」をいただく前にその姿を眺めると、富士山のようである。
YH氏からは「コニーデ型」と、山に詳しい人の表現であった。
次いで、麺の上に載せられた具材を見ると、頂きには錦糸玉子、山腹にはキュウリ、海老、椎茸、チャーシュー、寒天、サヤエンドウ、更にはネット情報で知ったのであるが煮タケノコが数えられた。
また、錦糸玉子の下には鶉の玉子、肉だんごが置かれていて、ヴァラエティが豊かであった。
この辺りが普通の中華料理店の冷やし中華とは一線を画すところである。
なお、麺の下には甘酸っぱいおつゆがあったが、酸味は淡く、その分甘味が強めのおつゆであった。
これが初めて供された昭和8年以降、連綿と受け継がれた当店の「元祖冷やし中華」の味であろうと推察するところである。
また、全体の温度は常温よりもすこし低い程度で、これも「元祖冷やし中華」のものなのであろう。
今の若い人達にはインパクトに欠ける味であり、かつ温度であろうと推察するところであるが、当店がオリジナルの味とコンディションを変えないでも世の中の人気を得ているということは素晴らしいことである。
世の中の変化に対応して味などを変えていくということは生き残ることのためには重要なことであるが、当店のように世の中が変わることに対してオリジナルの味をキープするのも変化というものである。
世の中という座標の原点が動くのであるから、絶対的な位置を動かさないでいるのは座標に対する相対的位置の変更となるというものであるからと思料するところである。 上海式肉焼きそば
次いで供されたのが「上海式肉焼きそば」であった。
これもシェアしていただいたが、オイスターソースであろうか、上海と名付けられた焼きそばに共通のあの味がした佳品であった。
具材には豚肉、木耳、モヤシ、タマネギなどが使われていたが、タマネギが存外に多かったことが印象として残っている。
「五色涼拌麺」も「上海式肉焼きそば」も私達の一人分としてはかなり多めに供されていた。
若い人達でも十分に満足のいく量と良い味わいの料理であった。
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