六本木/ BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee (MENU BLANC)
BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee(逆円錐の上)
先日、国立新美術館で開催中の「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」を観に行った。
この日は朝になって思い立ったものであるから、国立新美術館に着いたのは11時半を少し過ぎた頃合いであった。
平日とはいえ国立新美術館でありかつ人出の多そうな展覧会であるから正午頃にはレストランは満員となるであろうことを予測し、先ずは3階にある「BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee」に向かったのであった。 BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee
「BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee」にエスカレータを乗り継いで行くと、案の定エントランスではウェイティングチェアに数組の人達が入店を待って座っておられたのであった。
実は六本木駅から国立新美術館に至る道の途中に天ぷら専門店があり、ここではお昼の天丼が1,500円とでていたことを思い出し、一瞬ではあったがそちらに戻ることも考えたのであった。
しかしながら、まだ国立新美術館で食事をしたことが無いのでグッと我慢をして列の最後尾に並ぶことにしたのであった。 テーブルセッティングは至ってシンプル
待つこと暫し、漸く店内に導き入れられた。
席に着いてメニュを見て、2種類あるコースの中から手軽そうな方の「MENU BLANC」をいただくことにした。
「MENU BLANC」はリエット、メイン料理4種およびデザート3種の中から各1品を選択する、というプリフィクスとなっていた。
私はメインには「Suprême de Volaille poché, sauce suprême, petits, pois à la françeise, rizau beurre 低温でゆっくり火を入れた鶏胸肉 ソース・シュプレーム ベーコンとグリーンピースの軽い煮込みとバターライス添え」を、デザートには「Crème brûlée spéciale "Paul Bocuse" ”ムッシュ ポール ボキューズ”のクレームブリュレ」を選択した。
また、赤ワインをグラスでいただくことにした。 Ventoux/La Vieille Ferme
注文を終えて程なく、赤ワインが供された。
飲み物のリストには赤ワインが2種類書かれており、選んだのはVentouxというローヌからプロヴァンス地方にまたがるエリア(ツール・ド・フランスの険しい山岳コースがあることで有名な場所らしい)のワインで、La Vieille Fermeという銘柄である。
ミディアムボディのテーブルワインであるが、昼飲みには悪くない一杯であった。
Rillete
アペタイザーであるリエットにはカレーの風味が軽く付けられていた。
普通カレーが入ると食材の風味が損なわれるリスクが大きいが、このリエットは動物系脂の味わいが主体として残っていて、悪い感じではなかった。
ただし、直ぐにカレー味に飽きてきて、小さな器であったが三分の一ほど残してしまった。
カレー風味よりも香草あるいはスパイスを淡く効かせたものの方が私(特にワインを啜っている時の私)には良いようである。
Suprême de Volaille poché, sauce suprême, petits, pois à la françeise, rizau beurre
低温でゆっくり火を入れた鶏胸肉 ソース・シュプレーム
ベーコンとグリーンピースの軽い煮込みとバターライス添え[メニュの記載]
メインディッシュであるが、ソース以外はシンプルな料理である。とはいうものの名前が些か長いようである。
そのシンプルな料理を引き立てているのはソースである。
塩分が若干強めに感じられたが悪くはなかった(最近の私は老いのせいか低塩分の方が好みである)。
また、ブルーチーズを連想させられる収斂性あるいは鶏のレヴァーのコク味が感じられたが、これは私の間違いかもしれない。
Crème brûlée spéciale "Paul Bocuse"
”ムッシュ ポール ボキューズ”のクレームブリュレ[メニュの記載]
メインをあっという間に食べ終えて、皿が下げられると直ぐにコーヒーとクレームブリュレが供された。
クレームブリュレは想像していた以上に大きいものであったが、想像していた味であった。
なお、エントランスで待つ人が多いのであろうか、他のテーブルでも流れ作業の如くデザートが供され、同時に会計伝票が各テーブルに置かれたのであった。
Café
ソーサーの裏側
デザートとコーヒーを終え、いざ参らむと、イレーヌ嬢が主役の展覧会に向かったのであった。
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