大阪(天王寺)/ えび頼み (特上えび穴子天丼)
えび頼み
老舗居酒屋である「明治屋」で熱燗と美味なる肴を楽しんだ後は晩御飯を食べるべく「えび頼み」という海老天丼の専門店を訪ねました。
この「えび頼み」は阿倍野地下街にありまして、昨年ふらりと歩いている際に立ち寄ったことのある店でした。
因みに、夕刻に天王寺界隈で飲酒を伴わない食事だけを求めますとチェーン展開する店か、あるいはラーメン店に行くという選択肢しかないように思っています。
そこで思案したあげく思い出したのが「えび頼み」だったのでした。 メニュより
「えび頼み」では長いカウンターの左エンドの方に着き、メニュをマジマジと見ました。
そして、何時に無く好い居酒屋で好い酒と肴を楽しんだという高揚感のせいだと思っていますが、「特上えび穴子天丼」という当店における最高ランクの一品を注文していたのでした。
なお、最高ランクの料理が680円ですから如何にコストパフォーマンスが良いかは歴然としたものです。 特上えび穴子天丼、丼つゆは別器
注文を終えて5分程待ったタイミングで「特上えび穴子天丼」が供されました。
その内容は、海老2匹、穴子、鱚、蓮根、隠元、海苔、紅生姜、というラインアップでした。 特上えび穴子天丼
また横から眺めてみますとシャキンと揚げられた天婦羅がそれぞれ勢いのある佇まいを見せていました。
先ずは丼つゆを適宜回し掛けてから、定法に従いまして「海老」からいただきました。
「海老」は小ぶりな印象のものでしたが新鮮なもので、これは客回転の良いことがアドヴァンテイジとなっているようで、この価格でこのクオリティはなかなか出会ないものと思料したのでした。
また、特筆すべきは「紅生姜」でして、使われている紅生姜が串カツ店や市場の惣菜店の天ぷらでよく出会う塩味と酸味が強くて筋っぽい紅生姜ではなくて、実にまったりとした味わいで口当たりが柔和なものでした。
変な話ですが、この紅生姜の天ぷらと出会えたことによって、正直なところ紅生姜もまだまだ奥の深いものであるという思いに至ったのでした。
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