堺(堺東)/ 堺うどん ちはや (熱燗、串天五種盛、うどん出汁のだし巻、きつねうどん太麺、などなど)
堺うどん ちはや
堺に来て二日目の夜も堺東に出掛けた。
母を見舞ってから夕食を摂るということになると、訪ね易さの順番では堺東が最初になるからである。。 南海堺東駅側から見た堺銀座通り
この日は南海堺東駅でPASMOにチャージしてから「堺銀座通り」から歩き始めた。
暫らく歩いて通りを右(北)側に入ると、以前から気になっていた自家製うどんの店が目に入った。
その名は「堺うどん ちはや」である。
うどんであれば消化も良いし、若干疲れ始めた体にも優しいであろうと思い、迷わずに店内に歩を進めたのであった。 熱燗(松竹梅辛口 豪快)
店内奥には小上がりがあり靴を脱いでリラックスできそうであった。
が、私は一人客であるのでカウンターの中央よりも少し奥側の席に着かせていただいた。
席に着いて最初に「熱燗」をいただくことにした。
すると、お嬢さんが棚の上に並んだ一升瓶の中から「豪快」という松竹梅の辛口を取り出して、これを豪快と記されたお銚子に入れてで暖めてくれた。
供された熱燗を一口含んでから、お品書の中から「串天五種盛」を注文した。
すると奥から当店のご主人が現れて、滞りのない手つきで天種に串を通して揚げてくれた。 串天五種盛
出来上がった串天はご主人が1個1個種類を教えてくださったが、悲しいかな忘れてしまった。
とはいえ、種は新鮮で口当たりも味わいも良く、熱燗が進んだのであった。 うどん出汁のだし巻
「串天五種盛」の次に注文したのは「うどん出汁のだし巻」であった。
うどん専門店のうどん出汁を使った出汁巻である。
不味いはずがない、と思って注文した。
すると、再びご主人が奥から現れて、慣れた手つきで出汁巻を作られた。
供された「うどん出汁のだし巻」は若干硬めの仕上がりであったが、玉子の甘味とうどん出汁の収斂味が良いバランスであり、またまた熱燗が進むのであった。 熱燗二本目
「うどん出汁のだし巻」を少し食べたところで1本目の熱燗が終わったので2本目をいただいた。
最初のお銚子は下げられなかったので目の前に銚子を2本並べて熱燗をいただいたが、何となく良い感じの眺めであった。 ごぼうチップス
更に「ごぼうチップス」を注文した。
これは少し残しておいて次にいただこうと思っているうどんのトッピングにもしようという心づもりのものであった。
「ごぼうチップス」はサクリ・パリリとした仕上がりで、これまた熱燗が進んだのであった。 百十朗 純米酒 赤面
そして、期せずして2本目の熱燗があっという間に終わってしまったことから「百十朗 純米酒 赤面」を常温でお願いした。
するとお嬢さんが冷蔵庫から一升瓶を取り出してから冷したのしかないということを告げられたので、ニッコリほほ笑んで冷たいのをいただくことにしたのであった。
お嬢さんは、まず枡にグラスを置き、そこに一升瓶からドクドクドクと「百十朗 純米酒 赤面」を注ぎ入れ、グラスの淵からもタップリ溢して枡までほぼ満タンにしてくれた。
心優しいお嬢さんであった。
また、その酒量に心はまさにウフフ状態であった。 きつねうどんにとり天
「百十朗 純米酒 赤面」を半分ほどいただいたタイミングで目の前で調理をされていたご主人に「きつねうどん」をいただきたい旨を告げると、麺を太麺にするか細麺にするか問われた。
因みに、お品書には太麺の場合は茹で上げるのに20分を要するとなっていた。
このことは分かっていて太麺でいただくつもりであったが、敢えてご主人にお薦めを尋ねると間髪を入れずに太麺との答が返ってきたのであった。
ということで、うどんは太麺を所望し、加えて「とり天」を1個載せていただくよう告げたのであった。
うどんがご主人の手によって茹で始められ、「百十朗 純米酒 赤面」の残りを飲みながら「きつねうどん」が太麺で供されるのを待った。
待つこと暫し、所定の時間が経過し「きつねうどん」が供された。
「きつねうどん」の太麺の1本を啜り、そして咀嚼した。
ご主人が自信を持って薦められた太麺は表面は程良い柔らかさに茹でられていた。
そして、中心に向かうに従って腰を持った歯応えに変化していたのは特筆ものであった。
食べ物の旨味が「化学反応による味や香」によるものと「物理作用による食感(例えば歯応え、喉越し)」というもので構成されているならば、当店のうどんの太麺は物理作用の内の一つである歯応えが極上かつ秀逸なものであると思料するところである。
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