赤坂/ 希須林 (担担麺(中辛))
希須林
先日、YAと久しぶりに会う機会を得たが、向かった先はいつもの銀座ではなく赤坂であった。
以前勤務していたM社は霞ヶ関にあったことから、昼食には赤坂まで足を延ばすことがままあったことから、この日はノスタルジックに赤坂で摂ることとなった次第である。
と同時に、というか赤坂にはYA氏がたいそう興味を持っておられた担担麺の名店である「希須林」に行こうというのが主題であった。
赤坂見附駅で11時に待ち合わせて「希須林」に向かうと丁度開店となったタイミングであり、店内に吸い込まれていく行列の最後尾に付くと、私たちはこの日の5番目と6番目の客となっていた。 摺りこぎ棒のディスプレイ
入口にある券売機で中辛の食券(辛さは中、大、小、の三種類)を入手し、食券を手渡した店員さんに案内されたのが右から数えて5番目と6番目の席であった。
席に着いくとエプロンとお手拭きが券売機の上にあると告げられて、YA氏がそれらを取りに立たれた際にふと目を上に遣ると、なんと夥しい数の摺りこぎ棒が陳列されていたのであった。
担担麺は胡麻を擂り潰してペースト状にしてスープの素材とするが、この胡麻をペースト状にするための摺りこぎ棒が当店の象徴的存在として陳列されているものと見受けた。 カウンターテーブル
店内は、所謂オープンキッチンとなっていて、カウンターのあちら側で店主殿と若い料理人さんが仕事を進める様子が見えていた。
調理の様子を眺めていると、担担麺は3人分づつ作られていて、麺の茹でと野菜の炒めはご主人の専権事項となっていた。
ご主人が責任をもって丁寧に料理をするというのは非常に重要なことであり、チェーンのラーメン店とは一線を画す営業姿勢であった。
一方、若い料理人さんは、胡麻ペーストとスープが均一になるよう掻き混ぜるのと、出来上がった担担麺をお客に供することが主な仕事であったが、その淡々とではあるが丁寧に仕事をする姿勢は好感度の高いものであった。 担担麺(中辛)
最初の3人に次いで、YA氏と私の含まれる2番目の3人に担担麺が一斉に供された。
私の担担麺は中辛である。
先ずスープを一啜りした。
最初にスープの旨味が感じられ、間髪を入れずに程良い辛味が広がった。
次に、麺を持ち上げて跳ねが飛ばないようにしながら啜り上げた。
程良くスープが絡まった佳い味わいであったが、この時点で大辛にしても良かったかなァと思った次第であった。
後は、野菜や肉味噌をそのまま、或いは麺に絡めたりしていただいたが、旨味と辛味が絶妙にバランスした、私の好きな味わいであった。
ただ、欲を言うと、価格は上がっても良いのでもう少し胡麻のペーストが濃いともっと好ましい佳い味わいになると思ったのであったが・・・・・・。
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