日本橋/ やぶ久 本店 (カレー南蛮蕎麦:鶏肉と長葱、大辛口)
日本ばし やぶ久
昨日は所用があって江戸表に出た。
その際に東京駅を経たのであったが丁度昼食時であったので、東京駅にほど近い日本橋二丁目にある蕎麦の名店「やぶ久」に立ち寄った。
この「やぶ久」はカレー南蛮でつとに有名で、予ねてより一度は行ってみたいと思っていた店である。
東京駅の八重洲口を出て暫し歩くと「やぶ久」の大きな看板が見えてきた。
時間はほぼ11時半というところであったが、暖簾をくぐると一階のテーブルは全て先客で占められていて、二階に上がるよう告げられたのであった。
急な、実に急な、階段を這いつくばるようにして昇ると二階もほぼ満席で、二階を差配するお姉さんに手前左のテーブルに着くよう告げられたのであった。 お品書の一部分
テーブルに着いてお品書のカレー南蛮のページをみると、何と四種類の辛さがあるのであった。
また、肉は鶏肉か豚肉があり、前者には長ネギが、後者には玉ネギが相方となっているのであった。
私個人としては、豚肉と長ネギの組合せが好ましかったのであるが、今回は長ネギを優先して鶏肉と長ネギでいただくことにした。
また、辛さに関しては「大辛口」でお願いした。
お姉さんに注文を告げると、蕎麦かうどんかを確認されたが、当店は蕎麦屋であることから蕎麦でお願いすると、お姉さんは「むべるかな」というニュアンスで頷いておられた。 二階
待つこと暫し、店内の様子を窺うと殆ど全てのお客がカレー南蛮を、それも蕎麦で注文されているのであった。
当店は、まさにカレー南蛮でその名を馳せる店なのであった。 カレー南蛮蕎麦(鶏肉・長ネギ、大辛口)
「カレー南蛮蕎麦(鶏肉・長ネギ、大辛口)」は刻み葱とともにお盆に載せられて供された。
先ずその色であるが、濃いカレー色であるものの、決して妙に色が濃い過ぎたり、あるいは赤味がかかっていたりというようなことはなかった。
また、スープは程良く片栗粉でトロミが付けられた所謂餡かけに近い状態で、香もほどほどというか、カレーの佳い香りが湯気とともに立ち昇っていたのであった。
先ずはおつゆからということで一啜りすると、初めにそこはかとない甘味が感じられ、更に口の中におつゆを広げるとカプサイシン系の辛味が強めのカレー味が一気に広がったのであった。
正直なところ、耐えられない辛さではない。
とはいえ、濃厚にスパイスが効いていて、頭皮が急激に痒くなったのは予想外のことであった。(痒みの原因は現在服用している薬のせいである。)
鶏肉は淡白なものでかつおつゆが余り絡まないが、長ネギにはおつゆがしっかり絡んでいて、これが良い味わいであった。
おつゆは最後に二分目ほど残したが、食べ終わる頃には額と首筋に汗が浮かんでいた。
なお、白いご飯をおつゆに入れて食べるとさぞ美味であろうと思ったことであった。 テーブルの上には薬味など
七味は二種類あった
急な階段は降りる際には細心の注意が必要
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