東京駅/ 北海道バル 海 (居酒屋)
北海道バル 海
最近所用があって堺の生家に行くことが多くなっている。
したがって、多くの方々からお誘いがあってもそれに応じることができないでいるのが心苦しいことである。
そうした中、YA氏から連絡があったが残念ながらお会いできない旨を説明したところ、私が大阪に向かう日に氏も東京に出てこられるということであったことから、私の新幹線のスケジュールに合わせていただいて東京駅で食事をすることとあいなったのであった。
先ずは東京駅で11時に待ち合わせ、グランルーフエリアで店を探すことにしたのであった。
私の新幹線は13時発であるから約2時間の余裕があった。
ということで、軽く飲めてかつ腹ごしらえもできそうな店を探したのであったが、一時間半以上も座り続けることができそうな店となると、これがなかなか見つからないというものである。
何せ東京駅であるから、お客の多くはサッと食べて次の目的地に向かう人が多いというものなのである。
結局、YA氏の同意を得て入店したのが「北海道バル 海」と名付けられた居酒屋兼食事処であった。
ところが、である。
この「北海道バル 海」は、北海道産の清酒やワインの品揃えが秀逸で、加えて酒肴に充てる料理も佳品が多く、結局は満足度の高い店となったのであった。 北海道の地酒の品揃え
まず、案内された席に着いて、「ではいざ飲まむ!」とYA氏と相談した結果、清酒をいただくこととし、YA氏は「大雪の蔵 蛍雪 純米吟醸」を、私は「千歳鶴 吟醸 蔵」を選択したのであった。 千歳鶴 吟醸 蔵
当店の清酒はグラスに注がれたものが供されるのであったが、グラスの下の受け皿が無くてグラスからこぼれるほどに注がれた清酒を期待することはできなかったのが些か残念なことであった。
しかしながら、私にとって日頃馴染みの少ない北海道の清酒が大層美味であることを認識する良い機会となったことは疑うところのないことであった。 網走さつま揚げ盛合せ
道産ジャガイモフライ
また、酒肴については多々ある中から「網走さつま揚げ盛合せ」と「道産ジャガイモフライ」をいただくことにした。
「網走さつま揚げ盛合せ」は二種類のさつま揚げが供されていて、かたっぽはチーズ、も一つはにんじんなどの野菜系の食材が入れられたものであった。
どちらもテーブル上に置かれている「低温金時醤油」をほんの少しだけ付けていただいたが、素材個々の味わい濃厚に広がり、いただいた北海道の清酒と好相性となっていた。
「道産ジャガイモフライ」は「インカのめざめ」というジャガイモが素揚げにされたもので、そのままいただいてもホクリとしたジャガイモの香りと味わいが濃厚に感じられる一品であった。
また、チーズソースとハニーマスタードソースが添えられていて、「インカのめざめ」のフライの味わいを側面から活性化するというソース本来の役割を十二分に果たしていたのであった。
更には私個人の好みであるが、これらのソースを炙ってサクリとなったバゲットに塗り、そこに強めに焼いたベーコンを合わせても良い味わいになるように思えたのであった。 箸と匙はテーブルの引き出しに
なお、テーブルには引き出しがあって、そこに箸と匙が納められていた。
箸の収納場所としては、他店では見かけない様式であった。
このことにYA氏は甚く反応され、私に写真を撮るように仰ったのが実に珍しいことであり、かつ印象深いことでもあった。 北海道のワイン
さて、北海道の清酒をほぼあっという間に飲み干した後は北海道のワインに移行したのであった。 十勝町民用ロ-ゼとおたるロゼ
最初に選んだワインはYA氏が十勝のカテゴリから「十勝町民用ロ-ゼ」を、私は小樽のカテゴリから「おたるロゼ」であった。
「おたるのロゼ」は典型的なロゼワインの味わいであった。 ジンギスカン焼肉丼
知床鶏サンギ葱タレ丼
なお、当初の目的である昼食の摂取に関しては、YA氏が「ジンギスカン焼肉丼」を、私が「知床鶏サンギ葱タレ丼」を選択し、丼の上に載せられた具材を肴にして北海道ワインを飲み続けたのであった。 北海道ツヴァイケルトレーベとふらのワイン
ロゼワインの次は赤ワインをいただくことにし、余市のカテゴリから「北海道ツヴァイケルトレーベ」と富良野のカテゴリから「ふらのワイン赤」を注文した。
運ばれてきたグラスがテーブルの上に置かれ、どちらかの一つがYA氏の手に、残りの一つが私の手にするところとなった。
北海道の赤ワイン、実に美味し、であった。
最後に、丼の上に半分ほど残った具材でご飯を食べきり、ほろ酔い気分で店を後にしたのであった。
なお、結構な酩酊状態であったのであろうか、新幹線の窓外の景色が何時になく早いスピードで移動していくのであった。 車窓の景色
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