日本橋/ 稲田屋 日本橋店 (蔵元【純米酒セット】、良燗純米 いなたひめ 燗酒、本醸造 稲田姫 燗酒、かまぼこ三種盛り、自家製厚揚げ、稲田屋の玉子焼)
稲田屋 日本橋店
先週の金曜日は2カ月ぶりに京橋のクリニックに行った。
最近のことであるが、飲み物が気管に入ることがあり、どうすれば改善できるかをドクターに尋ねたところ、それは老化によるものであって打つ手は無い!とのことであった。
そんなんありなの?と思いつつクリニックを後にしたのであった。
さて、この日は久しぶりにYA氏と待ち合わせて、以前朋友のTI氏と訪れたことのある日本橋の「稲田屋」に昼酒を前提に訪ねた。 中の扉は手動であった
入口の自動扉を通り、次いで引戸を開けて店内に入ると、12時前であるにも係わらずフライングサラリーマンで店内は溢れかえっていた。
かろうじて空いていた小上がりの卓に案内され、最初の目論見通り、「蔵元の飲み比べセット」をいただくことにしたのであった。 蔵元【吟醸酒セット】
YA氏が選択されたのは蔵元【吟醸酒セット】で、その構成は以下の通りである。
蔵元【吟醸酒セット】
「純米吟醸 稲田姫 酒米:山田錦 日本酒度 :+4.5 精米歩合:55%」
「特撰大吟醸 稲田姫 酒米:山田錦 日本酒度 :+5.0 精米歩合:48%」
「超特撰大吟醸 稲田姫 酒米:山田錦 日本酒度 :+6.0 精米歩合:38%」
蔵元【吟醸酒セット】についてYA氏語りて曰く、
爽やかな花のような香りがして、たいそう飲みやすい
とのことであった。 蔵元【純米酒セット】
蔵元【純米酒セット】
「純米酒 トップ水雷 稲田姫 酒米:五百万石 日本酒度 :+5.0 精米歩合:60%」
「純米吟醸 稲田姫 酒米:山田錦 日本酒度 :+4.5 精米歩合:55%」
「純米大吟醸 稲田姫 酒米:山田錦 日本酒度 :+3.0 精米歩合:38%」
一方、今回私がいただいた蔵元【純米酒セット】は米のというか麹のというか香りが顕著であって、純米酒の佳い個性として味わいのあるものであった。 かまぼこ三種盛り
酒肴として注文した「かまぼこ三種盛り」は、あご野焼、長芋かまぼこ、豆腐ちくわが盛り付けられたものであった。
「あご野焼」はトビウオのすり身の弾力ある歯応えが秀逸で、咀嚼を繰り返すとあごの甘味がじわりと広がった。
「長芋かまぼこ」は長芋の周りが蒲鉾で覆われた棒状のものを輪切りにしたもので、中心部の長芋には適度な熱が加わったことで、長芋のシャリシャリ感が硬めのカマンベールチーズの様な食感に変化していた。
蒲鉾の弾力感と加熱された長芋の粘性感を帯びた脆性感がお互いに佳い相性となって口腔内で混ざりあっていったのであった。
「豆腐ちくわ」は豆腐で竹輪を造ったものであるらしいが、味わいとしては湯葉で造った竹輪状の固体という方がより近いような味わいであった。
いずれも工夫が凝らされた酒肴であった。 自家製厚揚げ
また、「自家製厚揚げ」は揚げたてとお品書に書かれているように熱々の厚揚げに卸し生姜、鰹節、刻みネギが載せられており、醤油を少し垂らしていただいた。
厚揚げ表面のサクリとした歯触りに次いで感じられる内部の柔和な口当たりという異なる食感が理想的な厚揚げのものであった。 稲田屋の玉子焼
更に酒肴として注文したのが「稲田屋の玉子焼」であった。
関西ではず~っと昔からポピュラな出汁巻きで、幾層にも巻かれた層の間に半熟よりも完熟の一歩手前、というよりも寸止め状態の部分が絶妙のバランスで存在しており、そのことによって得られる柔和な食感が秀逸であった。
まあ、出汁巻き玉子の食感は人によっていろいろ好みがあるところであろうが、
柔肌の熱き玉子に触れもみで佳き出汁巻きを語ることなかれ
である。 良燗純米 いなたひめ 燗酒
「蔵元の飲み比べセット」を干した後は、「良燗純米 いなたひめ 燗酒」をいただき、更に「本醸造 稲田姫 燗酒」もいただいた。
いずれも口腔内がギュっと引き締まる佳い酒であった。
最後に、YA氏は「くるみ汁せいろ(二段)」を、私は「とり天丼セット」で〆て、佳い気分で店を後にしたのであった。 くるみ汁せいろ(二段)
とり天丼セット
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