住吉(大阪)/ 洋食 やろく (エビフライ&貝柱フライ定食)
洋食 やろく
住吉大社に詣でた後、昼食を摂ることにして、門前市場である粉浜の商店街の方に向かった。
粉浜の商店街は非常に大きな商店街であって、我が父が勤めている頃には新鮮な刺し身(大阪では「お造り」という)や鰻の蒲焼などを買ってきてくれたことが何度もあった。
この粉浜の商店街に行けば佳店があると睨んだのであったが、その通りあったのである。
店の名は「洋食 やろく」という。
「やろく」という名詞には余り馴染みがないが、メニュの1ページには「弥六」が屋号であると記されている。
更に、弥という字には奉仕するという意味があり、六は縁起の良い数字である、ということが認めてあった。
なお、同じページに、当店の創業は1935年1月1日、と記されており、もう82年も続いている洋食店であることが分かったのであった。
店の構えも好い感じであるが、店内は広い部屋も含めて数室あって、収容人数は結構多そうであった。
我が妹と私は店内右奥の部屋に案内され、ほぼ中央のテーブルに着いたのであった。 エビフライ&ビーフカツ定食
席に着いて、メニュを見ながらあれこれ迷った結果、我が妹は「エビフライ&ビーフカツ定食」を、私は「エビフライ&貝柱フライ定食」をいただくことにした。
10分程して供された料理は、いずれも『フライ~!!!』というもので、思わず知らずに頬が緩んだのであった。
そういえば、「ビーフカツ」というのは関西ではポピュラーな料理であるが、関東では余り口にすることが無い料理である。
関西のうどん・関東のそば、と同じように、関西のビーフカツ・関東のトンカツ、という食文化の相違というものなのであろう。
当店のビーフカツには最良の組合せであるデミグラスソースがかけられていて、食には鋭敏な我が妹が無言で食べ進んでいたことから、その味の良さ加減は自ずから知れたのであった。 エビフライ&貝柱フライ定食
一方、私が選択した「エビフライ&貝柱フライ定食」にはホタテの貝柱フライとエビフライがそれぞれ2個づつが供されていた。
サクリと揚げられた衣は実に好い口当たりであり、絡めたタルタルソースとの相性も抜群に良かった。 エビフライ&貝柱フライ
また、ホタテの貝柱も海老も大ぶりかつ新鮮なもので、中心部分が僅かにミディアムレア状態で供されるという、揚げの寸止め技術が光る逸品であった。
したがって、貝柱も海老も加熱によって増す旨味と素材本来の旨味とがバランス良く味わえるのであった。 コーヒー(かなり飲んでしまってから写真を撮っていないことに気付いたのであった)
家訓?
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