国分寺/ 空いろSTAND (つき:あずきのつぶあん、コーヒー:しずくHOT)
空いろSTAND
「空いろ」は銀座の老舗である「空也」に関係するお店であることは知っていた。
その「空いろ」が気軽に利用できるコンセプトの店として国分寺丸井店の中に「空いろSTAND」を開いている。
先日、所用があって国分寺の街に行く機会があり、その時に立ち寄った。
店の前に立ち、そこにある各種和菓子を見ると、これまでの和菓子を核にして洋風のアクセントを加味したと推察される新しい和菓子が並べられていた。
因みに、どら焼きは「たいよう」、クッキーで餡を挟んだものが「つき」というふに名付けらていた。
これら以外にも、「くも」、「ほし」、「かぜ」、「そよかぜ」と天体や気象に係わる言葉がネーミングに使われており、唯一「あんこパイ」だけがダイレクトなネーミングとなっていた。
因みに、店の人に訊くと、「空いろ」は空也の五代目が開発・展開されているブランドだそうである。

さて、店内でいただくことにして、店員さんに尋ねたがいずれもお薦めの様子であって、なかなか決めきらないことから、私の興味をそそった「つき」(クッキーで餡を挟んだ和菓子)の中から、「あずきのつぶあん」を選択した。
また、飲み物はコーヒーの「しずく」が『あんことの相性を追求した空いろオリジナルブレンド』ということであったので、これをいただくことにした。

「つき」(あずきのつぶあん)であるが、いきなり齧りつくのはいかがなものかと思い、手で4つに割ってから口に運んだ。
クッキーは所謂ソフト系(といってもサクリとしている)ものであって、口腔内では軽い力で砕けるとともに少量の唾液でもホトホトと柔らかくなるのであった。
そして、そこにつぶあんが絡んでくるのであるが、クッキーの洋風の味わいとつぶあんの和風の味わいが混ざり合って今までには無かった味わいが広がるのであった。

一方、コーヒーの「しずく」であるが、濃いめに淹れられたものであった。
濃い分、あんことの相性というか、あんこに負けていない味わいであった。
私見ではあるが、「しずく」はストレートでいただくと「つき」のつぶあんを包み込むような力強さがあって、私にはこれだけを独立して味わっても好いように思えた。
なお、「しずく」を飲んでいてふと脳裏を過ぎったのは「トリバ」コーヒーの味わいであった。
私は素人であるから詳細は分からないが、喉元あるいは鼻腔の奥で感じる味わいというか、はたまた香というか、銀座の「トリバ」コーヒーに通じるものがあったように感じたのであった。
それから、良いコーヒーであったが、紙のカップで供されたことがとても残念であった。
これは、新宿の「TORAYA CAFE ・ AN STAND」でも同様で、残念至極なことである。

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