横浜中華街/ 謝甜記 (鮮蝦粥、油条)
謝甜記
先日、横浜で開催された写真機材の展示会であるCP+に行った。
横浜を訪れるのは何時以来なのか定かに記憶するところではない。
また、このブログを始めて約3年半となるが、横浜に関して記述したことは皆無である。
ということで、今回は弊ブログ初の横浜訪問記である。
先述の通り、主たる目的はCP+に行って、写真機材の情報を得ることにあったが、家を出て桜木町駅に着いたのが10時半ころであった。
そこで、CP+の開催されているパシフィコ横浜には直行しないで、まずは中華街で軽く早めの昼食を摂ることにした。
目指すは古くからあるお粥の名店「謝甜記」である。
当店は記憶する限りにおいて、2回訪れている店である。
桜木町駅から根岸線で石川町に行き、そこから徒歩で中華街に入った。
中華街は随分とご無沙汰であったが、朧気ながらも記憶を頼りに歩いて行くと目指す「謝甜記」が目に入ったのであった。 店頭
「謝甜記」の前に着くと4人の先客が入店待ちの行列を造っていた。
この日は絶対に「謝甜記」でお粥をいただくと決めていたので、躊躇なく列の最後尾に並んだのであった。
並んで2分ほどであったが、店内から数人の先客が出て来て、列に並んでいた人達は私も含めて店内に招き入れられたのであった。
実に幸運なことであった。 菜譚にはお粥の写真
店内では一人客用の小さなテーブルに案内され、着席しながら店頭の看板を見て選んでいた「鮮蝦粥(海老粥)」を注文した。
更に念のために菜譚を見てみると、「油条」があったのでこれを一本追加で注文した。 鮮蝦粥(海老粥)、薄切りの油条と刻みネギが中央に散らした状態で供された
「鮮蝦粥(海老粥)」は他のお客さんたちよりも早く注文していたので、3分も待たない内に目の前に運んでこられた。
また「油条」は配膳口の上に並んでいるものを小皿に置いて、これもあっという間に目の前に置かれたのであった。 油条(見えている部分と同じ大きさの物が向こう側にもある)
「油条」は冷めてはいたが正統派のもので、小さ目に千切ってお粥に漬していただいたが好い味わいであった。 プリリとした海老が6匹入っていた
先ずは、何も入れたり足したりしないで、お粥だけを口に運んだ。
形を留めないまでに煮込まれたお粥はトロリとしかつ滑らかな舌触りで、思わず頬が緩んだのであった。
またその味わいは、お米から来る固有の甘味と調整のために加えられた塩の淡いしょっぱさが絶妙のバランスとなっており、落頬垂涎滂沱悦楽の極みであった。
お粥の中には歯応えがプリリとした新鮮かつ甘味のある海老が6匹入っていたが、いずれも自重でお粥の底の方に沈降していた。
一つ一つ蓮華でサルベージしていただいたが、これもまた佳い想い出の一つとなったのであった。 葱醤油
なお、別皿で添えられた「葱醤油」は見た目はシンプルなものであったが、これがお粥のあじに実に好いアクセントを与えるのであった。
これは、中国では昔からあるものかも知れないが、日本では実に斬新な調味料として使えるものと確信するところである。 卓上には、練辛し、爪楊枝、酢、醤油のみ
なお、先述したように、「謝甜記」では軽く食しておいて、CP+を観終わった後にみなとみらいの風景を撮影してから再び中華街に戻って遅めの昼食を摂ろうと考えていた。
が、ことは簡単には進まず、みなとみらいの撮影を終えた段階で足も腰も痛くなり、中華街は諦めて帰路についたのであった。
「山東」の水餃子が脳裏に去来したがまたの機会を待つことにしたのであった。
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