恵比寿/ エビスビール記念館 (エビスツアー)
エビスビール記念館のエントランス
先日、恵比寿にある東京写真美術館を訪ねた。
そして、昼食を摂った後に訪れたのがサッポロビールが運営する「エビスビール記念館」であった。 恵比寿様
エントランスを入ると右手に光り輝く恵比寿様の像が鎮座ましましておられるのであった。
恵比寿様はエビスビールのメインキャラクタである。
因みに、参加したエビスツアーという案内嬢による説明が行われる館内のツアーでは、恵比寿様は七福神の中で唯一日本出身の神様だそうである。 ビール缶で造られたモニュメント
恵比寿様の隣には、ビール缶で造られた大型のモニュメントがあった。
中央に四角い窓のような部分があったが、これは顔を出して写真を撮るためのものではないのであったが、何のためにあるのかは謎のままであった。 エビスビールの大きな円形のロゴマーク(ここは立入禁止である)
エントランスから館内を奥に進むと、エビスビールの大きな円形のロゴマークがあり、更にその向こうにはポットが見えるのであった。
ロゴマークの左右には、更に館内奥に向かって降りて行く階段があり、この階段を降りた処にツアーの受付カウンターがあった。
早速、ツアーに申し込み、500円を支払い、ツアーラウンジで開始を待ったのであった。 旧恵比寿麦酒工場の模型
ツアーラウンジの前には、旧恵比寿麦酒工場の模型が置いてあった。
これを見ていると、ブランドコミュニケ―タ―と称されるツアーのガイドをされるうら若き女性から、工場は1987年に恵比寿から船橋に移転されたということを伺ったのであった。
因みに、ブランドコミュニケ―タ―さんからは、恵比寿という地名は恵比寿麦酒の工場があったことから付けられたということも説明があった。
ここで余談ではあるが、その昔、私が入社したM社では新入社員研修の一環としてM井グループの会社であるサッポロビールの恵比寿工場を訪れるということが行われていた。
我々が訪れた日は金曜日であって、人事部の担当者と我々新入社員は工場見学を終えた後、胃袋がチャポチャポするほどしこたまサッポロビールを堪能したのであった。
さて、肝心の「エビスツアー」であるが、ブランドコミュニケ―タ―さんから説明を受けながらエビスギャラリーという展示スペースを周るというもので、エビスビールの歴史をその当時の日本あるいは世界の情勢と合せて知ることができるという興味深いものであった。 1890年発売の最初のエビスビール
1904年頃のビールは1本が20銭(当時の貨幣価値ではかけそば10杯程度)
エビスビールの看板(1900年頃)
エビスビールの看板(1897年頃)
創業後僅かの年月にもかかわらずパリ万国博覧会で金賞を受賞したエビスビール
東海道線食堂車で供されたエビスビール
美人画ポスター(左:1908年、右:1915年)
美人画ポスター(左から1930年頃、1931年頃、1933年頃、1936年)
戦時統制下のラベル(左から、家庭用、業務用、価格得配)
ポット
エビスギャラリーを出ると、今度はエビスビールの試飲である。
コミュニケーションステージ(中央にレクチャーテーブル、その両翼にテイスティングテーブルが設えられている)に案内され、指定の場所に着席とあいなった。 おつまみは塩えんどう豆
テーブル上には「塩えんどう豆」の袋が置かれており、これをおつまみに飲む、という段取りであった。 エビスビール
先ず、最初に供されたのはスタンダードな「エビスビール」であった。
二人のブランドコミュニケ―タ―さんがビールサーバーから注ぎ入れられたビールが目の前にそこはかとなく置かれた。 フロスティミスト(上層の泡と下層のビールの間の細かい泡)
説明をされたブランドコミュニケ―タ―さんの話を聞きながら、乾杯を行い、続いてゴクリんこと最初の一口をいただいた。
すると、上唇と鼻の間にビールの泡が残ったのであった。
これに気付いた瞬間
「男は黙ってサッポロビール」
という三船敏郎氏のコマーシャルを思いだしたのであった。
このコマーシャルを知っている年代ってどのあたりまでであろうか、などと思いながらグビりんこと飲み進めていったのであった。 琥珀エビスビール
試飲の2杯目は「琥珀エビスビール」であった。
こちらはスタンダードのエビスビールに比べてボディのあるビールであった。
これも、グビりんこ・ゴクりんこ、と飲み進めたのであったが、昼餉に飲んだワインの影響もあってか、いささか酔いが進んだように感じた次第であった。 ビールサーバー
コミュニケーションステージから見たビールサーバー
テイスティングテーブルの上には麦芽とホップの見本
右は希少ラベル
なお、エビスビールのラベルの数百枚に1枚の割合で、鯛を2匹釣った恵比寿様の絵が描かれた希少なラベルがあるということである。
ブランドコミュニケ―タ―さんの話では、これを目にすると幸運に恵まれる、ということである。
手に入れられた方々や目にされた方々に佳いことが訪れますことを祈っております。
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