恵比寿/ Rue Favart (ズワイガニと青豆のクリームリゾット)
Rue Favart
先日、東京写真美術館を訪ねた。
展示を一通り観終えてからギフトショップで小品を購ったら時間は昼食時となっていた。
館内のカフェで軽く食事をするという選択肢もあったが、地図を見ると近隣に日仏会館が在ることが分かったので、ここでフランス料理の昼食を摂ることにしたのであった。
明るい日差しの中、ガーデンプレイスを数分歩いて交差点を渡ると日仏会館であった。
交差点を渡り終えてエントランスの前に立ったが、館内はひっそりと静まり返っていた。
よく確かめると、この日は休館となっていて、館内には入ることすら能わなかったのであった。
そこで、日仏会館の前に在る交差点を渡る際に洒落た店があったことを思いだし、ここに向かったのであった。
その店は「Rue Favart」という名前であった。
店内に入ると2階へ行くようにとのことであった。
そして、2階に行くとテーブルはほぼ満席状態であったことから、更に3階に上がることを薦められたのであった。 昼のメニュ
木製の急な階段を登りきり、3階に至ると窓側のテーブルは全て先客で占められており、たまさか空いていた窓からテーブル一卓離れたテーブルに着くこととなった。
着席して暫らくすると、カジュアルな装いの若い女性がお昼のメニュが書かれた黒板を持ってきてくれた。
黒板を見ると、お昼のメニュは7種類あり、最初は肉をいただこうかと思ったが、偶には「ズワイガニと青豆のクリームリゾット」も好いねェ、と思い直してこちらをお願いしたのであった。 ランチワイン(白)
また、折角であるから(何が折角なのかは分からないが、兎に角飲みたかっただけであろう)ワインもいただくことにして、黒板の下部に書いてあった「ランチワインの白」を注文したのであった。
供された白ワインは若干酸味が強かったが時間とともに柔和になり、心地よい昼のワインとなったのであった。 スープ
最初に供されたスープは、ミネストローネの具材が取り除かれ、そこにトマトを少し足したような感じのスープであった。
味のベースはしっかりしているようではあったが、若干淡い味わいとなっていたのが気になるところであった。
とはいうものの、美味しくいただいたのであったから、ヨシ、である。 ズワイガニと青豆のクリームリゾット
メインの「ズワイガニと青豆のクリームリゾット」は、期せずして私の大好きなグリーンピースが入ったものであった。
そして、これが大正解の一品なのであった。
全体に米粒は柔らかめになっていたが、ベースとなるスープストックからくる旨味とチーズ由来の塩分のバランスが良かったように感じた次第であった。
この「ズワイガニと青豆のクリームリゾット」を選択したことによって、この日一日が実に佳い一日になった気分であった。
ただ、欲を言わせてもらえるならば、チーズはもっと濃厚に絡めて欲しい処である。 ミニデザートはムース状のクリーム
最後に供された「ミニデザート」はムース状のクリームと思しきもので、口当たりが滑らかであったが、リゾットを食した後の舌にはも少し甘味が強い方が印象が良いのではないかと思料するところである。 コーヒー
なお、3階は壁が濃赤色に塗られており、天井の至る所に虫の絵が描かれていた。
描かれている虫の絵はいずれも巨大なもので、圧倒的な存在感を漂わせていた。
この日の昼食は、久しぶりに印象的な空間でいただくものとなったのであった。 ワインのボード
三階建の店の前はちょっと好い感じの坂道になっている
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