小金井/ 国立研究開発法人 情報通信研究機構 (夏休み特別公開2017:ペンシルロケット)
ペンシルロケットの噴射口
昨日は「国立研究開発法人 情報通信研究機構」(NICT)で開催されている「夏休み特別公開2017」を訪ねた。
この特別公開では、通信技術の展示などが行われていたが、その中に「ペンシルロケット」に関する展示もあった。
展示場所には説明員の人が居られて、懇切丁寧に説明をしてくださった。
その知識に基づいた語りは「縦板に水」という滑らかなもので、また当方の質問にも淀みなく応えてくださったのであった。
また、写真を撮る際にはケースの反射が邪魔になるのを知っておられて、わざわざケースを取り除いての撮影までさせてくださったのであった。
そのお陰をもって、数多集まる小学生の影響も受けず、かつケースの表面での反射がない写真が撮れたのであった。
また、説明員さんからは、撮影角度として実物の「噴射口」側を薦めていただいた。
これもお陰をもって、なかなか佳い写真が撮れたのであった。 ペンシルロケット(尾翼が実物)
ところで、「ペンシルロケット」であるが、実のところ漠然とした情報は持っていたが、詳しくは知らなかった。
ところが、説明員さんの説明を聴けたことにより、その構造の概略が明確になったのであった。 ペンシルロケットの尾翼部分(実物)
レプリカ(実物大)
まず、「ペンシルロケット」の仕様であるが、
全長 : 230mm
直径 : 18mm
質量 : 200g
ということである。
レプリカはこの仕様に従って作成されていたが、これも説明員さんの好意によって持たせていただいた。
説明員さんからは「缶コーヒーとほぼ同じ重さです。」と言われたが、研究開発への畏敬の念からであろうか、それ以上の重さに感じられたのであった。 断面模型
また、断面模型を見ると「ペンシルロケット」は「ノーズコーン」という先端部分、機体部分、尾翼部分、の三つの主要パーツからできていることが分かった。
また、機体部分には推進薬が充填されていた。 点火薬(左の円形部分)と推進薬(右の矩形部分)
実機では、先端部分に置かれた「点火薬(黒色火薬)」(左の円形部分)に点火され、「推進薬」(無煙火薬)は機体の先端側から燃焼していくように設計されていた。
これは、未だ燃焼していない推進薬があることによって機体先端側で造られた燃焼ガスがより強く圧縮されるという、推進力を高めるための工夫の結果であるとのことであった。 噴射口には絞り込みが施されている
また、「噴射口」には機体外に出る燃焼ガスの噴出圧力を高めるために絞り込みがなされていた。
これらのことは昨日説明を聴けたことによって、初めて認識した次第であった。 ペンシルロケットの基本仕様
ペンシルロケットの発射試験場の模型
最近のコメント