調布/ 深大寺 (雪景色)
深大寺山門
一昨日の東京は、11月としては観測史上初めての積雪を都心で、また1962年以来54年ぶりの降雪が記録されたとのことである。
都心で雪が降ったり積もったりするのであるから、郊外では更に多くの雪が降りかつ積もったのであった。
私の住む小金井市でもその例に洩れず雪が降り積もったのであった。
雪は前日の天気予報に対して降り始めるのが遅く、夜中の3時半頃に一旦目が覚めた際には全く降っていなかったが、二度寝をして7時半に目覚めた時にはすでに2cmほど積もっていたのであった。
この日は朝から寒くて家の中でじっとしていようと思っていたが、騒ぐ心を抑えきることができずに「深大寺」に撮影に行くことにしたのであった。 近所のみかん
家を出て歩いていると、大きな邸宅の塀越しにみかんの木に雪が積もっていた。
この時点では雪は大粒のものに変わっていたが、積もった雪に融ける気配は全く無かった。 降雪のためバスも乗客は少ない
やってきた小金井市が運営するCoCoバスに乗ったが、乗客は私一人で暫らくは一人の状態であった。
まあ、ああいう寒い日でかつ雪が降り続いている訳であるから、通勤時間帯が終わった時間帯では外へ出掛けようという人は少ないというものである。 野川(バス車内より)
CoCoバスが通過した野川も淵は雪で覆われていた。
普段なら散歩をされる人達も居られるが、さすがにこういう日は散歩もままならないようである。 JR武蔵小金井駅南口ロータリー
JR武蔵小金井駅に着くと丁度京王線調布駅北口行きのバスが入ってくるところであった。
京王線調布駅でバスを深大寺行に乗り換えて、深大寺に向かった。 参道
バスを降りると、直ぐに参道となる。
雪が降り続く中を、深大寺の山門に向かって歩いていった。
参道の途中には「鬼太郎茶屋」や深大寺蕎麦で有名な「元祖 嶋田屋」や「門前蕎麦」が並んでいた。 参道の奥に山門に至る石段
深大寺の山門付近は雪のせいか時々外国からの観光客と思しき人達が集団で通る以外は人通りも少なく、静かな佇まいをみせていた。 山門
山門の石段は雪が融けて無くなっていたが、山門の屋根には雪が積もったままであった。
山門の下で雪を避けながら写真を撮って、境内に入っていったが、すれ違う人は僅かであった。 鐘楼
山門を潜って直ぐ右側に「鐘楼」があり、その屋根にも雪が綺麗に積もっていた。
案内を見ると、鐘は5時、11時半、17時の3回撞かれるようであった。 常香炉、奥に本堂
山門の先には「常香炉」、その奥に本堂があり、どちらの屋根にも雪が積もり続けていた。
そういえば、雪の深大寺を訪れるのは初めてのことであることに今更ながらではあったが、改めて感慨深く思ったのであった。
願わくば境内一面が雪で覆われている様子も見てみたいものである。 常香炉、右手奥にムクロジの木
また、白と黒の情景の中に紅葉した木々が映えていたが、本堂横にあるムクロジという木の葉が地面に散っているのが印象的であった。 本堂の脇にある「天水華座(てんすいけざ)」という雨水受けにはムクロジの木の落ち葉
更に、ムクロジの落葉は「天水華座(てんすいけざ)」という雨水受けにも散っていて、それが雪が融けて屋根から落ちてきた水に打たれている様子は、こころなしか寂漠とした景色に見えたのであった。 黄葉したナンジャモンジャの木にも雪
黄葉したナンジャモンジャという木があって、ナンジャモンジャの木とはナンジャモンジャと思いながら「元三大師堂」への石段を上っていった。 元三大師堂
「元三大師堂」では、お天気が好ければご祈祷などが行われているのであるが、この日は雪のためか参拝者は極僅かで、堂内も静寂に満たされていた。 池の祠
深大寺の境内をぐるりと巡って南門から外に出ると、「元祖 嶋田屋」の中から見える池の中央に祠が立っていた。 山門横
再び山門の前に戻ってきたが、相変わらず雪は降り続いていた。
その雪の中を海外からの観光客と思しき人達が現われ、蕎麦屋に吸い込まれていったのであった。
どうやら、深大寺は観光コースに組み入れられているようである。 ちとせやCafe(京王線調布駅前)
帰りも京王線調布駅経由とし、バス停で待っていた。
ふと目を遣った先に、「ちとせやCafe」という店があった。
特に2階の佇まいがなんともそそられる。
今度調布にやってきたら立ち寄ろうと心に決めたのであった。
最近のコメント