市ヶ谷/ Institut Français du Japon-Tokyo, La Brasserie & Le Café (Menu Détente, Vin Maison Rouge)
La Brasserie & Le Café
YA氏とは銀座でお目にかかることが殆どである。
しかしながら、稀にはYA氏から銀座以外の街での会食を所望されることがある。
もう既に一月以上前のことであるが、そろそろYA氏から、何処か銀座の外で、という話が来そうな頃合いであったので、限りなく神楽坂に近い市ヶ谷にある「La Brasserie & Le Café」を提案させていただいたのであった。
「La Brasserie & Le Café」はInstitute Français JAPON-TOKYOにあるフランス料理店であり、以前に均ちゃんと訪ねていてその良さは確認済みである。 Les Plats du jour (本日の料理)
この日は平日であったことに加えて12時よりも少し早めに訪れたことからエントランスで待つことも無く窓際の明るい席に案内されたのであった。 Vin Maison Rouge
ここ1年ほどの間に昼飲みの美味しさを覚えてしまった我々はメニュを持ってきてくれたフランス人の女性に、まずは赤ワインを、と注文したのであった。
フランス人の女性は一旦下がった後、赤ワインとLes Plats du jour(本日の料理)が書かれた黒板を持って現れた。
料理の内容を尋ねたところ、YA氏も私もそそられた料理は同じであって、Entrée(前菜)に「Terrine de Campagne Maison (自家製田舎風テリーヌ)」を、Plat(主菜)に「Magret de Canard rôti sauce au vin rouge (マグレ鴨のロースト、赤ワインソース)」を選択したのであった。
またDessrt(デザート)には、Dessrt de la semaine(今週のデザート)である「Cake au citron (ケーク・オ・シトロン)」(柑橘系フレーヴァ―のケーキ)を紅茶とともにYA氏が、Tarte du jour(今日のタルト)である「Clafoutis et glace vanille (クラフティ、ヴァニラアイス添え)」をコーヒーとともに私がいただくことにしたのであった。 Terrine de Campagne Maison (自家製田舎風テリーヌ)
「Terrine de Campagne Maison (自家製田舎風テリーヌ)」は、細かく処理された肉がしっかり固められた中央にピスタチオが散りばめられていて、心地好い歯応えを醸し出していた。
テリーヌ自体の味は正統派のもので、淡いながらも肉の個性が活かされた味わいの一品であった。
添えられている野菜も新鮮かつ味が濃くて、テリーヌの粘調な歯応えと肉味にシャキッとした歯ごたえと野菜固有の苦味・甘味が加わることによって複層的な味わいを楽しむことができるのであった。 Magret de Canard rôti sauce au vin rouge (マグレ鴨のロースト、赤ワインソース)
マグレ鴨というのは良く知らないが、煮込まれてホロホロになった鴨肉は舌の上で解けていき、鴨のエキスが出た赤ワインソースが実に濃いコク味を伴って口腔内に広がっていくのであった。
ここで赤ワインを更に一杯ずつ追加で注文したのであったが、ボディのある赤ワインはこの料理と実に好いコンビネーションを演じるのであった。
改めて述べるまでもないことであるが、当レストランでいただく料理はいずれもしっかりした量があって、巷のフランス料理店でいただく料理に比して味も量も申し分ないものである。
できることであれば、季節毎の料理をいただくために足繁く通いたいところであるが・・・。 The (chaud)
Cake au citron (ケーク・オ・シトロン)
デザートに関しては、「Cake au citron (ケーク・オ・シトロン)」と紅茶を選択されたYA氏に感想を求めると、シトラスの風味が佳いし、くどさも無いことから紅茶との相性も良かった、とのことであった。 Clafoutis et glace vanille (クラフティ、ヴァニラアイス添え)
一方、私の選択した「Clafoutis et glace vanille (クラフティ、ヴァニラアイス添え)」というのはベリー類のタルトであって、一見濃厚そうな姿であるがどちらかというとサッパリ系の味わいの一品であり、ホイップクリームとの組み合わせが美味であった。
なお、エントランスの両壁には額装されたメニュが飾られていた。
フランス語の分からない身としては、いつの時代の、どこのレストランのメニュなのかを知ることもできず、ただその美麗さを愛でるのみであった。 フランス語の書籍販売店
Institute Français JAPON-TOKYOの入口
「Institute Français JAPON-TOKYO」を後にして、神楽坂の中を少し散策した。
最初に「毘沙門天」様に詣で、次いで神楽坂の石畳を漫ろ歩いたのであった。
神楽坂には多くの人が訪れるが、一歩裏通りに入ると、そこはほとんど人と往き交うことのない静けさに満ちた場所であった。 毘沙門天様
のどかに憩うニャン太くん
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