そばいち SOBAICHI
過日のことです、病院の眼科で診ていただいた後、急激に駅の蕎麦を食べたくなったのでした。
その理由は全く分からないままですが、駅蕎麦のおつゆの荒々しいけれども沁み入るような味を我が体は求めたのでした。
小金井の街にも他の街と同じように蕎麦の佳店は沢山あるのですが、そこで供されるようなおつゆではなくて、所謂立食系の蕎麦のような低価格の蕎麦店のおつゆが無性に恋しくなったのでした。
そこで目指したのはJR東小金井駅の改札内にある店でした。
かなり以前から東小金井駅の改札内に蕎麦店があるのは知っていましたが、店の名前はこの日訪ねて初めて「そばいち」であることを知った次第でした。
券売機はタッチパネル方式
3番線ホームに繋がる階段に近い側にある入口の引き戸を開けて店内に歩を進めますと、右側にタッチパネル方式の券売機がありました。
その画面には20種類以上の蕎麦メニュが表示してあり、私としては選択を行うのに些か戸惑ってしまいそうな状況です。
さはさりながら、私は初入店の店では『かき揚げ蕎麦』をいただくことにしていますので、この日は左程迷うことなく『かき揚げ天そば』(当店では『かき揚げ蕎麦』は『かき揚げ天そば』と表示されていました)を見つけ出すことができたのでした。
更に、卵も付けるべし、と思いディスプレイの下の方に配置されている卵のボタンも押したのでした。
実は、後日のことでしたが、写真を確認しますと「かき揚げ天そば」(460円)と「たまご」(80円)のボタン以外に「かき揚げ天玉そば」(540円)というボタンも用意されていて、ボタン一つで目的とする「かき揚げ天玉そば」を手に入れることができることに気付いた次第でした。
が、ここではこの時の心の動きとそれを受けて採った手順にを考慮して、この日いただいた蕎麦は「かき揚げ天そば+たまご」と表記させていただきました次第です。
かき揚げ天そば+たまご
さて、「かき揚げ天そば」と「たまご」の食券を窓口の向こう側に居られるおっちゃんに手渡し、出来上がりを告げられるまで店内奥の壁に接続されたテーブルの一席に着いて待ちました。
その時、手に持っていた眼科で処方していただいた3種類の点眼薬、お薬手帳、領収書などが入ったプラスティックバッグをテーブルの下にある荷物置きに置いたのでした。
そして待つこと暫し、「かき揚げ天そば+たまご」が仕上がったことを告げられ、配膳カウンターに取りに行きました。
仕上がった「かき揚げ天そば+たまご」はまさに駅で供される蕎麦でした。
先ずは丼鉢の淵に口を付け、おつゆをズ・ズズ~~~ゥッと啜ったのでした。
そのおつゆを啜りあげた瞬間に、こ、この味じゃ!と心の手で心の膝をハッシと叩いたのでした。
このおつゆの何とも無骨な味わいが胃の腑だけではなく心にも沁み渡ったのでした。

かき揚げ天そば+たまご
後は、蕎麦を啜り、たまごを蕎麦に纏わせ、かき揚げを蕎麦と共に咀嚼し、たまごの混ざったおつゆを啜り、などとしている内に3分ほどで食べ切ったのでした。
ああ~満足、満足!という気分でそのまま3番線ホームに上がって行き、下り電車に乗って隣の武蔵小金井駅にまで移動したのでした。
そして、改札口を出たところで、気付いたのでした。
眼科で処方していただいた点眼薬などが入ったプラスティックバッグを「そばいち」に忘れてきたことを、です。

目薬
致しかたないので、急いで電車に乗って東小金井駅の「そばいち」へ戻りました。
若干バツの悪い感じでおっちゃんに忘れ物をしたことを告げてから座っていた処に行きますと、ありました。
私の点眼薬などなどが、そのままの状態であったのでした。
ということで、先ずは目出度し目出度し、なのでした。
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