関口(文京区)/ 芭蕉庵
先日、「永青文庫」に「春画展」を見に行った時のことである。
早稲田から「永青文庫」方面に歩いて行くと途中に「胸突坂」という急な坂道があった。 胸突坂(左)と芭蕉庵木戸(右)
この「胸突坂」を登り切った先が「永青文庫」なのであったが、この坂の登り口の処に「芭蕉庵」があった。
芭蕉庵木戸
「関口芭蕉庵案内記」(史跡関口芭蕉庵保存会)によると、松尾芭蕉が神田上水の改修工事を監督した1677年から1680年まで居住した「竜隠庵(りゅうげあん)」が「関口芭蕉庵」と呼ばれ、大正15年に東京府の指定史跡に編入された、とのことである。
また、芭蕉がこの地に居住した後に、現在の「深川芭蕉庵」に移り住んだ、ということが書かれてあった。 案内図には初冬の木漏れ日
木戸をくぐると、直ぐ左手に案内図があり、これを見ると敷地は結構広いことがわかった。 木戸から庭へ
庵の右手を通って庭に足を踏み入れると、そこは木々が生い茂る落ち着いた庭が広がっていた。
この日は初めての来訪であったので、芭蕉庵の建物から瓢箪池に沿って左回りに歩いて拝観させていただいた。
庭の木々は緑の葉のものが多かったが、中には紅葉しているものもあり、晩秋から初冬にかけての風情が感じられたのであった。
句碑/ふる池や蛙飛こむ水のをと(刻まれた文字は真筆、と立札に記されている)
瓢箪池には鯉
芭蕉堂付近からの眺め
瓢箪池東側付近
瓢箪池には紅葉が映える
庵の中や縁台で座って一寸休憩もできる
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