堺東(堺市)/ ○△□焼 冨紗家 (とんとん焼)
○△□焼 冨紗家
先日、法要に使う線香などを購いに堺東に行った。
堺東という街は、古くから堺市の中心的な街であり、南海高野線の主要駅がある。
近隣には、堺市役所や、比較的な大きな商店街があるが、後者は古の輝きが失われたままとなっている。
この商店街の中にある仏具店を目指したのであった。
丁度12時を10分弱過ぎたところで、堺市役所の人達が一斉に昼食に出てこられたところであった。
皆さんフライングをせずに昼食に出てこられたようで、市の行政を担当する真面目な方々ばかりであった。
さて、仏具店のあった場所を記憶を頼りに行ってみたら、今年の初めに店を閉じてしまっていた。
そこで駅前の高島屋に行って当初の目的は果たすことができたのであった。
所用を終えて、昼食を摂るために再び商店街に戻った。
この日は、実家を出る前から「お好み焼き」を、それも店で用意している全ての具材を入れた「超デラックスなお好み焼き」にしようと決めていたのであった。 お品書(部分)
新聞の折り込みに入っていた堺東の名店と称される「○△□焼 冨紗家」を見付け、即入店した。
時刻は13時を15分程過ぎたあたりで、既に店内の混雑は終わっていた。
店内1階の中央にある4人掛けのテーブルに座り、お品書を見ると「モダン焼きランチ」というのが目に入った。
「これだ、これだぜい。」と心の中でうそぶいていると、眼鏡をかけた気さくそうなお兄ちゃんがやってきて
「来店は初めてですか?」
と問う。
続いて、
「初めての来店であれば、『とんとん焼』がお薦めです。」
と有無を言わさぬ口調で「とんとん焼」を薦めてくれた。
まあそこまで薦めてくれるならと、当初の熱き思いを翻して
「では、『とんとん焼』を・・・。」
と口にしていたのであった。 向こうは厨房
当店は、お客がテーブルの鉄板の上で自分で焼く、というスタイルではなくて、奥の厨房で焼いてくれる店であった。 名物の説明
「とんとん焼」が出てくるまでの間、ビートルズの曲だけが流れてくるのを聴きながらお品書を見たりしていたが、ふと目を遣ると「名物説明」というのがあって、その2番目に「とんとん焼」が書かれていた。
因みに、1番目は「豚もやしセイロ蒸し」で松田優作氏が良く食べたということから「優作焼」という別名が付けられているとのことであった。
そこには、
「ほんまかいな。」(悪気はございません。念のため。)
と呟く自分を別の自分が見ていたのであった。 とんとん焼のランチセット(ご飯とみそ汁)
とんとん焼
供された「とんとん焼」を右側から食べ進めていった。
具材は、豚肉、キャベツ、山芋、玉子であり、山4芋によって全体がふわふわに仕上げらてていた。
上には、お好み焼きソース、マヨネーズ、青のりが掛けられていて、最初の味自体はお好み焼きのものであったが、咀嚼していくと山芋の淡い香り、具材から滲み出た甘味が感じられる逸品であった。
食感はその名の通りフワリ・トロリであり、それまでに経験したことのない感じであった。
なお、「とんとん焼」は、ご飯のおかずにもよいが、酒の肴としても良さそうであった。
余談ではあるが、先客4人(2人X2組)は全員が「とんとん焼」を食べておられた。
・・・・・・。
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