武蔵野うどん

2018年5月23日 (水)

小金井/ 田舎うどん・そば 甚五郎 (特製 鴨汁のおうどん)

1img_8905 田舎うどん・そば 甚五郎

JR東小金井駅の近くにある「田舎うどん・そば 甚五郎」は以前から気になっていたが訪ねるたびに休日であったために何度も入店が叶わなかった武蔵野うどんの店である。
先日、散歩で東小金井付近まで行った際に入店する機会に恵まれた。
店の前に至ると暖簾が掛けられていて、休日ではないことが見てとれたので躊躇することなく歩を進めたのであった。

店内は奥行きがあって広い空間ではあったが、一人客は入口の傍にある壁に向かって横一列に並べられた7席ほどの一人客用のテーブルに導かれるのであった。
一瞬ほほうとい感じに見舞われたが何しろ初めての入店であり、導かれるままに着座したのであった。

お品書を手渡されてお薦めを尋ねると「肉汁のおうどん」あるいは「鴨汁のおうどん」ということであったので、「鴨汁のおうどん」をいただくことにした。

1img_8895 

またうどんの量は普通盛でも一般の店の大盛程度に相当するとのことで、小盛にするか確認されたが「普通盛」でお願いした。

1img_8900 特製 鴨汁のおうどん

注文を受けてからうどんが茹でられ始めたが、左程待つということもなく「鴨汁のおうどん」が供された。

1img_8902 特製 鴨汁、細かく浮いた鴨の脂が得もいえぬ景色となっている

先ずおつゆを少し口に含んでみると、丁度佳い塩加減で、これなら残さずに飲めそうであった。
多くの店では漬け汁はかなり濃い味付けになっていて最後にはお湯で割って貰わないと飲めないが、当店の漬け汁は最初から程良い濃さなのであった。
とはいえ、うどんの漬け汁であるから、そのことを計算して上での味付けになっている。
にも係わらず直接飲めるというのは、塩分は抑えめであるが、その一方で具材から佳い出汁がしっかり出ているということの証左というものである。
そのことは「特製 鴨汁」の場合、鴨肉、ネギ、油揚げがふんだんに使われていて、それぞれから実に佳い出汁が出ているので、塩は控えめでも十分に武蔵野うどんと合わせることができるのであった。
当店の拘りとレベルの高さを垣間見た瞬間であった。

1img_8901 武蔵野うどん

また、当店の武蔵野うどんはモチリとした口当たりとツルリとした滑らかさが印象的で、「特製 鴨汁」とも好相性であった。
なお、量は普通盛でもも少し多くいただけそうで、小盛にしなくて良かったというものであった。

   

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2018年5月19日 (土)

小金井/ かもkyu (みぞれなすぶた汁)

1img_8215 かもkyu

少し前のことであったが、急に肌寒くて雨模様の日が続いたことがあった。
その内の一日のことであったが、久しぶりに中央線よりも北側のアリアを漫ろ歩いた。
歩いたのは主に玉川上水に沿ってであり、途中で浴恩館公園の緑を愛でてから武蔵野うどんの名店である「かもkyu」を目指した。

「かもkyu」に入ったのは、13時を少し過ぎた頃合いで、平日のこの時間の店内では余裕のよっちゃんで席に着くことができた。

1img_8208 みぞれなすぶた汁

この日は2回目の訪店であり、前回とは異なるものをいただこうと考えてお品書を数度に亘って見返したのであったが、結局は前回いただいた当店No.1の「鴨汁つけうどん」の隣に掲載されているNo.2の「みぞれなすぶた汁」を選んでいた。
な~も悩むことはなかったのであった。

1img_8214 揚げなす、大根おろし、豚バラ肉

程なく供された「みぞれなすぶた汁」は、漬け汁に揚げなす、大根おろし、豚バラ肉がたっぷりと入れられており、その上に黄色い花弁がハラハラハラと撒かれていた。
良い感じの黄色であった。
花弁は一見したところ連翹のものなのであろうと推察するところである。
まさに春を意識した店主殿の風雅感が感じられるところである。

漬け汁は、醤油と鰹節ベースの濃い目の味に豚肉や揚げなすから出た旨味が融け込んでいて、そこにサッパリとした大根おろしが加わることで濃い味が緩和されると同時に旨味が強調されることになり、漬け汁だけを啜ってもこれはこれで実に良い味わいであった。

また、この漬け汁を当店の武蔵野うどんに纏わせると、うどんの小麦粉系甘味が相乗して、豚肉、揚げなす、うどんのそれぞれに固有の旨味が分子レベルで個々のクラスターを形成して、それらが舌の随所にある味蕾を刺激するのであった。

なお、漬け汁には軽くトロミが付けられていて、一向に温度が下がる気配はなく、ハフハフしながらいただいた。

1img_8211 武蔵野うどん

1img_8210 薬味の刻みネギは緑の部分から

   

2018年4月16日 (月)

小金井/ 田舎うどん かもkyu (鴨汁つけうどん)

1img_8069 田舎うどん かもkyu

先日、小金井の中央線よりも北側のエリアに出掛けた。
目的は、武蔵野うどんを食することができるという「田舎うどん かもkyu」を訪ねることにあった。
北大通りから小金井北高校の横を通る道を北に向かうと、5分程歩いたところで「田舎うどん かもkyu」に着いた。
早速店内に歩を進めると、正午を少し回った店内は多くの先客で占められており、運良く空いていた席に私が案内された後も次から次へとお客が訪れるという人気店であることが見てとれたのであった。

1img_8065 鴨汁つけうどん、薬味は刻み葱と胡麻

席に着いてお品書を見て、暫し逡巡した後に当店の看板うどんである「鴨汁つけうどん」を注文した。
当店でも注文が通ってからうどんが湯で始められるようで、先客のうどんが茹であがったことを知らせるタイマーの音が数回聞こえてきた後、私の「鴨汁つけうどん」が運ばれてきた。

1img_8066 武蔵野うどん

先ず「武蔵野うどん」の一本をそのままいただいた。
うどんの色は武蔵野うどんとしては色白の方である。
その口当たりは程良い弾力があって、その上に小麦粉のデンプンの分子が上手く繋がったモチモチ感のある歯応えがあり、非常に丁寧に仕上げられたうどんの特徴が如実に現れていた。

1img_8067 鴨汁

また、「鴨汁」はおつゆが秀逸で、鴨の脂の旨味と葱と茸から出たエキスが良い調和をしていた。
また、今までいただいた蕎麦店や武蔵野うどん店の鴨汁に比較して醤油は控えめになっていることから鋭角な刺激はなく、武蔵野うどんの小麦粉系甘味も楽しめるものであった。
更には、茸のシャキリとした食感が目新しく、この食感が特に印象的であった。
なお、余談ではあるが、武蔵野うどんの店々で過去にいただいた漬汁は非常に醤油味の強いもので、それを飲み干すのは憚られたことであった。
しかしながら、当店の「鴨汁」は先述のように醤油は控えめであったことから、全部とはいわないが漬汁だけを啜り、その秀逸な味わいを楽しむことができたのであった。

1img_8068 胡麻

薬味としては、刻み葱と胡麻が添えられていた。
特に胡麻は自分で摺って「鴨汁」に入れていただくというもので、これも「鴨汁」に好いアクセントをもたらしていた。
なお、この胡麻は一気に入れてしまうこと風味が消えてしまいそうであったことから何回かに分けて使ったが、そのことによって胡麻の風味を長く楽しめたのであった。

   

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2017年5月20日 (土)

小平/ むぎきり (カレーうどん)

1img_5247 むぎきり

私は現在所用で大阪に滞在しており、既に10日以上の日数が過ぎ去った。
相手があることなので当方に都合が良いようにことは運ばないのであろうけれども、日が経つのは速いものである。
一方、幸いなことに場所が生まれ住んでいた大阪なので、時間を潰すのに苦労はなく、久しぶりに大阪や堺の街歩きを楽しんでいる。

さはさりながら、東京のことも忘れているわけではなく、今回は東京で訪ねた店のことを思い出してみようと思う。

先日、M社OBで小平在住のMN氏から約1ヶ月ぶりにメールが送られてきた。
その内容は、前回定休日で入店できなかった「むぎきり」にうどんを食べに行こう、というものであった。
私としては否やはなく、前回と同様に西武線一橋学園前駅の踏切付近で11時30分に待ち合わせた。
MN氏を待ちながら、今回もカレーうどんにしよう、できればライスもいただこう、などと考えていたら、約束の刻限に3分ほど早くMN氏が駅の向こうから歩いてこられた。

「いざ、行かむ!」とむぎきりの前に着いたのが丁度開店時刻の11時半であった。
が、店の戸は閉ざされたままで開く気配が全くなく、店内は暗く人の動きが見られなかった。
MN氏と「また今日も休みですかねえ。」などと言いながら少し待ってみようということになり、期待と不安が入り混じったような気分で店の前に佇んだのであった。
そして11時32分を漸く過ぎたころあいに店内から女性が現れて、我々を迎え入れくれたのであった。

1img_5240 湯呑には麦の絵

我々がこの日の最初の客であったこともあり、店内では一番良い奥のテーブル席に案内された。
着席してすぐに女将さんが店の名にちなんで麦の絵が描かれた湯呑にお茶を淹れてテーブルに置いてくださった。
そのお茶をクピリと喫しながらMN氏はお品書に目を通されたが、今一つ決めきれない様子であった。
私は入店前からカレーうどんと決めていたので迷うことはなかったが、MN氏は逡巡に逡巡を重ねられた結果、本日のおすすめである「おろし天ぷらもり」を選ばれたのであった。

なお、注文のうどんが供されるまでの間MN氏と談笑していたが、食事の後には私が浅間山公園にムサシノキスゲの撮影に行くことを告げると、MN氏はムサシノキスゲではなく浅間山公園に反応され、一緒に行く、ということになったのであった。

MN氏が浅間山公園に反応されたのには訳がある。
それはMN氏の出身大学であるKO大学は当時浅間山の近くに工学部があって、氏は数十年前の学生時代にここへ通われており、氏のノスタルジーがいたく刺激されたことが反応の要因であった。

1img_5245 おろし天ぷらもり

1img_5246 壁の案内札

さて、待つこと暫しで、注文したうどんが運ばれてきた。
MN氏の「おろし天ぷらもり」は、氏によると「大変美味で、これを注文して良かった。」ということであった。

Img_5241 カレーうどん

一方、私の注文した「カレーうどん」は濃褐色のカレールーの中に豚肉や色々な野菜が入れられていて、それぞれの食材からにじみ出たエキスが相互に混ざりあって、バランスのとれた旨さが楽しめたのであった。

1img_5244 カレーうどん

なお、当店のカレーうどんは一般店でいうところの大盛(あるいはそれ以上)に相当する量で供され、別注のご飯(そもそも当店にご飯はない)は全く要らないのであった。

額に汗をかきながらカレーうどんを食べ終わった後、MN氏とともに一路浅間山公園に向かったのであった。

   

2017年4月12日 (水)

小金井/ 食べ処 蔵 (武蔵野うどん(温))

1img_2391 「食べ処 蔵」は二階

先日、江戸東京たてもの園に入った際のことであったが、初めて園内にある食事処である「食べ処 蔵」に入った。
昔の蔵を改造したと思しき建物に入ると「食べ処 蔵」は二階にあった。

1img_2384 食券の券売機

案内に従って二階に上がって行くと、そこは広い窓から採光された広く明るい空間となっていて、入口の横に食券の券売機が置いてあった。
この日は、入店前に蔵の入口に置いてあったお品書から「武蔵野うどん」をいただくことにしていたので、迷わずに「武蔵野うどん(温)」のボタンを押したのであった。

食券を握りしめて店内に歩を進めると、奥に8人ほどの人がゆったりと座れる大きな一枚板のテーブルがあり、ここの一席に着いたのであった。

1img_2376 お茶

席に着くとお茶を持ってきてくれた明るい応対の店員さんに食券を渡し、そのお茶を喫しながら「武蔵野うどん」のできるのを待ったのであった。

1img_2378 武蔵野うどん(温)

ほんの3分ほど待ったであろうか、待ったという実感の無い内に「武蔵野うどん(温)」が立ち昇る湯気とともに運ばれてきた。
そして、その「武蔵野うどん」を見て、何とは無しに違和感を覚えたのであった。
というのは、今まで食べた「武蔵野うどん」はいずれも無骨な容姿をしていたのであったが、当店のは細くしなやかそうなうどんであった。
そして、おつゆは丼の底までが見えそうな清澄なおつゆだったのである。
また、具はシンプルなもので、湯通しした白菜とワカメ、それに刻みネギであった。

1img_2380 武蔵野うどんは清澄なおつゆであった

まずはうどんだけを食べてみた。
ここの武蔵野うどんはその見かけのか細さとは異なってかなり腰があるもので程よい歯応えがあり、加えて口当たりがツルツルしたとても佳い感じのものであった。
間違っているかもしれないが、何となく稲庭うどんを想像する食感であった。

また、おつゆは関東風とは明らかに一線を画した清澄なものであったが、さはさりながら関西風のおつゆでもなく、敢えて述べるとかつお出汁が強めで醤油が抑制されたおつゆであった。
しかしながら、このおつゆが後で載せる具と、そして当店の武蔵野うどんと三位一体となって良い味わいを形成するのであった。

1img_2382 具

具は、湯通しした白菜とワカメ、それに刻みネギのみであって、ここに至って初めて武蔵野うどんらしい無骨さが現れたのであった。

1img_2383 具 in 武蔵野うどん

具を一気に丼に入れて、うどんと一緒にいただいた。
具はシンプルと先述したが、シンプルさ故に白菜のそこはかとない甘味、ワカメの葉緑素と沃素の軽い苦味のコンビネーション、が先述のおつゆと一緒になることによって如実に生きてくるのであった。
また、これとともにうどんの軽妙な甘味が相乗的に感じられることから、ムムムやるのう、と唸らされたのであった。

   

2017年2月21日 (火)

国分寺/ 国分寺甚五郎 (肉づけうどん)

1img_0923 国分寺甚五郎

一昨日はHO氏と武蔵国分寺跡と武蔵国分尼寺を自転車で回った。
その後、武蔵野うどんを所望されたHO氏のリクエストに応えて、武蔵野うどんでは国分寺界隈で有名な「国分寺甚五郎」を訪れたのであった。

1img_0914 店内(部分)

1img_0916 店内(部分)

「国分寺甚五郎」に到着したのは昼食時のピークを過ぎた13時45分頃のことであった。
当店は人気店であるが故に昼食時には満席状態が延々と続くのであったが、我々は運良くその時間帯が過ぎ去った頃合いに入店したのであった。
したがって、店内のテーブル席は3割ほど占められていただけであり、4人掛けのテーブルに着くことができたのであった。

1img_0917 肉づけうどん

当店は自家製麺で打った武蔵野うどんを供する店であり、武蔵野うどんの個性である無骨な味わいと強い腰をもったうどんを食べることができるのである。
HO氏は初めての入店であったことから、氏には最もオーソドックスな「肉づけうどん」を薦めた。

供された「肉づけうどん」には一般の店では大盛に相当する量のうどんが皿に盛られている。
注文に際しては、店の人から
「かなり量が多いです。」
という意味のことが予め伝えられるのであるが、実際に目の前に置かれるとその量には結構驚嘆させられるものがある。
HO氏も
「この量は女性では食べきれないやろうねェ。」
と感想を述べられていたが、市川から遠路自転車で来られた氏はペロリンチョと佳い勢いで平らげられていたのであった。

1img_0920 うどんは典型的な武蔵野うどん

うどんは、先述の通り典型的な武蔵野うどんであり、腰のある口当たりを持ったものである。
それは小麦粉を構成するデンプンの分子どうしがしっかり結合していることから来るもので、咀嚼すると独特の強い歯応えが返ってくるのであった。
また、小麦の味がダイレクトに味蕾に伝わってくるのもその特徴の一つである。
しかしながら、小麦粉の味は二噛み程度で味わっておいて、むしろあまり噛んで食べるよりも一気に飲み込むというのが一興である。

1img_0922 肉つけ汁

「肉つけ汁」はベースのスープに、豚肉、揚げ、ネギが入れられており、濃いめの味付けがなされていた。
それぞれの具材を噛み締めると具材に固有の味が出て来てうどんの小麦系の旨味と合わさるが、それぞれの味が交互に感じられるという優れ物である。

1img_0921 刻みネギと刻み海苔

薬味には刻みネギと刻み海苔が別皿で供されているが、軽い香り付けという感じであり、味を調えるならば卓上の一味唐辛子が効果が大きいように思うが、いかがであろうか・・・。

   

2016年8月12日 (金)

武蔵境/ 大むら (からしうどん X4倍 激辛)

1img_2184 「からしうどん」の店は天文台通沿いにある

先日、気になっていた店を訪ねた。
その店の名前は、その店の前に行くまで知らなかったのであった。
では、なぜその店に行くことになったかというと・・・。

1img_2147 中央線の車内からみた光景

中央線の下り列車に乗って武蔵境駅を過ぎると30秒もしない内に「天文台通」の上を通過するのであるが、その時に進行方向左側の遠くに赤く平仮名で書かれた看板が小さく見えるのである。
老眼である私には遠方の景色はくっきりしゃっきり見えるのであり、看板に書かれた赤い文字も読み取れるのであった。
その平仮名で書かれた赤い文字は
「からしうどん」
というものであった。
この「からしうどん」という看板に私が気付いたのは今から半年ほど前のことであったように記憶するところであるが、それから以降は中央線の下り電車に乗って武蔵境駅を過ぎる毎に「からしうどん」の看板が気になるのであった。

先日は久しぶりに小金井市の健康運動センターに自転車で行く機会を得たので、この際に武蔵境にまで出向いて「からしうどん」の赤い看板の下にまで行ってみたのであった。

1img_2155 「からしうどん」の赤い文字が映えている

1img_2156 紛れも無く「からしうどん」と書かれていた

「からしうどん」の看板のある建物の前に立つと、そこは「大むら」といううどんと蕎麦の店であった。
建物の横に自転車を駐めて、店の引戸を開けると右手に7人掛け(だったと思う)の長テーブルがあった。
その長テーブルの左側の椅子に壁を背にして座り、冷えたお茶を持って現れたお姉さんに
「中央線から看板が見えたので『からしうどん』をいただきに訪れました。」
という意味のことを告げると、お姉さんは
「(やはりあなたも)そうですか。」(カッコ内はお姉さんとの会話において私が持った印象)
という意味のことを仰っていた。
ということは、あの赤い「からしうどん」の看板はちゃんと客寄せ機能を果たしているということである。

1img_2160 お品書の中の「からしうどん」のページ

早速お品書を見ると、「からしうどん」にはスタンダードの「からしうどん」に加えて「みそからしうどん」、「牛肉からしうどん」、「冷しからしうどん」、「牛スジからしうどん」という総計で5種類の「からしうどん」があるのを知ったのであった。
5種類もあるとどれを選択するか千々に心は掻き乱されるのであったが、初めての入店でもあったあったので、スタンダードな「からしうどん」をいただくことにしたのであった。

1img_2161 お品書(部分)

お品書を読むと、当店のスぺシャリテである「からしうどん」は、次の様に書かれていて、なかなか味わい深そうなうどんであることが分かった。
  1)秘伝の味 : ①豆板醤や多種類のスパイス、そして②ガーリック等を配合した和風だし、が融合したあんかけのつゆが絶妙な味を醸し出している
 2)具だくさん : とうふ・豚肉・筍・人参・白菜・海老・葱・うずら卵・コーン・もやし・等々

1img_2162 辛さは6段階(ハバネロ入りの暴からは危険らしい)

お姉さんに「からしうどん」をお願いすると、どの辛さにするかを問われた。
お姉さんにどの辛さの注文が多いかを尋ねると「X3倍 大から」のようであるとの応えであった。
また、お薦めをと問うと「中から」あたりでいかが?とのたまうのであった。
良く聴くと、お姉さんは辛いのが苦手であるとのことで、お姉さんの尺度では「中から」でも辛いとのことであった。
しからば自分で判断しなければなるまいと考え、熟考した結果「X4倍 激から」をいただくことにしたのであった。
注文を受けたお姉さんは、私にニッコリほほ笑んでから厨房に「4倍で~す!」と伝えられたのであった。

1img_2174 からしうどん(X4倍 激から)、ハウス食品の「さわやか吐息」が添えられていた

「からしうどん」は当店のスぺシャリテであることから調理にはそれ相応の時間がかかるようで、10分は待つことはなかったがそれなりの時間をかけた調理を経て供されたのであった。

1img_2175 からしうどん(X4倍 激から)

「からしうどん」の入っている陶器の丼は直径25cmほどもある大きな器であった。が深さはそれほで深くないのであった。

1img_2176 からしうどん(X4倍 激から)

具材はお品書の通りで、とうふ・豚肉・筍・人参・白菜・海老・葱・うずら卵・コーン・もやしなどが見え隠れしていた。

先ず餡の部分を一啜りさせていただいた。
最初に感じたのは、めっちゃくちゃ熱い、ということであった。
辛いのではなく、熱い!のであった。
フーフーして温度を下げてもう一度餡をすすると、程良い辛さの餡であった。

具としては、最初に豆腐を、次に筍を、そして白菜、をと食べ進んでいくと、経験した味が複層的に感じられるようになったのである。
その味とは、「麻婆豆腐」と「八宝菜」である。
ある瞬間は「麻婆豆腐」、別の瞬間は「八宝菜」というように味がランダムに訪れるのであった。
これは、豆板醤が使われていたり、具材に海老、鶉の卵、白菜、豆腐、などが使われていたことが主たる要因であるように思料するところである。

なお、うどんは大変腰のあるもので、お品書には「武蔵野地粉うどん」と記されているように「武蔵野うどん」をいただいたものと推察するところである。

汗は余りかかずに「からしうどん(X4倍 激から)」を食べ終え、次回は「X5倍」でも大丈夫かななどと思いつつお姉さんにお礼を述べてから店を後にしたのであった。

1img_2166 当店のオールスターキャスト

なお、当店はうどんのみならず蕎麦も多種類供されるようで、テーブル上に置かれた一覧には夥しい数のうどん・蕎麦が掲載されているのであった。
また、「とのさまうどん」、「独歩そば」、「深海なべ焼きうどん」など、内容を想像できないものもあり、「からしうどん」を食べる人に辛いのを苦手とする人が同行する際の話題造りにも使えそうである。





   

2016年5月18日 (水)

府中/ 小平うどん (ゴマだれうどん)

1dsc08901 小平うどんの前を通る神戸(ごうど)の萬燈

大國魂神社の今年の例大祭には二日続けて朝から行った。
そして、昼食の一回は「全力油そば 大吉」で摂ったのであったが、もう一回は「小平うどん」で摂ったのであった。

1dsc08893 店内

「小平うどん」で昼食を摂った日は、萬燈大会を始めから終りまで見たこともあって入店をしたのは14時頃になっていた。
入店に当たっては、入口に置いてある券売機で「ゴマだれうどん」を購入しており、入店とほぼ同時に奥から現れたお姉さんに食券を手渡した。
14時とはいえ店内のテーブル席はほぼ満席となっていて、D800に大きめのレンズを付けていたことからカウンター席を避けて入口の傍で唯一空いていた二人掛けのテーブル席に着いたのであった。

1dsc08892 ゴマだれうどん

席に着いて体を休めながらお姉さんが置いていってくれた冷たい水で喉を潤していると「ゴマだれうどん」が大きなお盆に載せられて運んでこられた。

1dsc08896 ゴマだれうどん

「ゴマだれうどん」というのは、坦々スープにうどんを漬けていただくという”坦々漬けうどん”なのであった。
漬け汁の中には、肉味噌、刻みネギ、刻みキャベツ、煮玉子、糸唐辛子が入っていた。
ベースとなる坦々スープが濃厚なもので、これを飲み干すと翌日まで喉が渇きそうと思えるほどのものであった。
が、この濃厚さが太めのうどんを漬けて食べるのには丁度よい塩梅の味わいとなるという、計算された味付けとなっているのであった。

1dsc08895 ゴマだれうどん

遅い昼食であったことから空腹に負けて料理を観察する力が無くなっていたようであり、うどんが『白い』ものであると気付いたのはほぼ食べ終わろうとするタイミングであった。
ここからは私の先入観が災いしていると推察するところであるが、小平うどん、すなわち武蔵野うどん系のうどんは無骨であるというのが私の持っているイメージである。
すなわち、うどん自体は淡い褐色を呈していて、噛み応えがあり、太さや形は不揃いであるというのが武蔵野うどんというものなのである。

当店で以前にいただいた「肉汁うどん」や「カレーうどん」で供されたうどんは私個人でいだいている武蔵野うどんのイメージと合致するのであったが、この日いただいた「ゴマだれうどん」では全く異なるカテゴリーに属するのかと思えるほど色白で形も長さも整ったうどんが供されたのであった。

そこで、帰り際に店長と思しき女性に尋ねると、無骨なうどんは「肉汁うどん」および「カレーうどん」で供され、これら以外はこの日いただいたのと同じ白いうどんが供されるということであった。
すなわち、当店では二種類のうどんを使い分けておられるということであった。
ただ残念なことに、私の意識が萎えていたのかその理由を尋ねることをしなかったのであった。

なお、店を出たタイミングで「小平うどん」がある町内の萬燈が大会を終えて戻ってくるところに出会った。
このことも祭の日の想い出の一つとなったのであった。

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2016年4月11日 (月)

小平/ むぎきり (肉うどん、清酒、肴)

1dsc06035 むぎきり

埼玉県南部のエリアが江戸時代から麦の産地として知られていて、古くから麦を主要材料とした「うどん」が親しく食されてきた、ということを聞いたり書物で読んだりして知ったのは小金井に引っ越してきてからのことであった。

その昔のうどんは、農家における農作業の合間に食べられたり、あるいは主要行事が行われる時には「はれの日の食事」として来客者にも振る舞われたとのことで、一家の主婦にとってはうどんを打つことができるというのが大切な要件の一つであったらしい。

私の住んでいる武蔵野付近もうどんの消費が多かったようで「武蔵野うどん」という名前で喧伝されているが、小平付近で食べられてきたうどんは「小平うどん」という名前で広く知られているのは衆知のところである。
一般に、小平うどんも武蔵野うどんもルーツは同じようなものと推察しているが、共通点としては練った小麦粉のシートを紐状に太く切ったものであり、その太さは整ったものではないという気取りのないものである。
また、鍋で煮たものを食することから硬めに仕上げられていて、その歯応えが個性の一つとなっているということである。

1dsc06040 小平団地

さて、小平という土地であるが、小金井市は北側に境を接しているのであるが殆ど訪ねたことの無い街であった。
そこで、先日の桜の花が開き始めた温かい日のことであったが、ふと思い立って「小平団地行き」のバスに乗って終点にまで行ってみた。
バスの終点は正に団地の真中であった。
平日であることから団地の中は静かな空気に包まれていて、中学生の頃に友人が住んでいた団地に行った日の記憶が蘇えってきたのであった。

1dsc06039 小平団地から一ツ橋学園に通じる道

この小平団地の近くには西武線の一ツ橋学園という駅がある。
一ツ橋学園駅といえば、直ぐ近くにある小平うどんの名店「むぎきり」が長きに亘ってその存在を知られている。

一般に、蕎麦の実をひいた粉を練ったシートを切ったものが「蕎麦切り」であり、現代では「そば」と称されている。
一方、麦については「うどん」と称されていて、麦の実をひいた粉を練ったシートを切ったものである「麦切り」をベースにした「むぎ」という表現にはなっていないのは興味ある話題であるが、この話題については有識者の方の言に譲るところである。

当店でも「手打ちうどん」と暖簾に大書されているのであるが、敢えて店名に「むぎきり」と付けられたところに創業者の心意気を感じるところである。
この日は「むぎきり」で久しぶりにうどんを啜ることにしたのであった。

1dsc06018 店内(部分)

さて、「むぎきり」に入ったのは11時半を少し過ぎた頃で、店内にはほんの二組ほどの先客が居られるだけであった。

1dsc06019 店内奥のテーブル席からは庭が見える

店内が混んでいないことをいいことに一番奥のテーブルに着かせていただき、軽く一献いただくことにした。

1dsc06013 清酒「妙高山(純米大吟醸)」

いただいたのは清酒であった。
蕎麦屋であろうとうどん屋であろうと、ベストマッチの酒は清酒である。
当店お薦めの清酒の中から「妙高山(純米大吟醸)」をいただくことにした。
供されたのはコップに注がれたもので、洗練された店構えの中でいただくコップ酒は乙な感じで一味違うのであった。
清酒を口に含みつつ、肴に選んだのは「自家製こんにゃく田楽」と「手造り具だくさん春巻」であった。

1dsc06015 自家製こんにゃく田楽

「自家製こんにゃく田楽」は味噌が塗られた上に白胡麻が振り掛けられていて、加えて柚子皮が添えられていた。
蒟蒻は歯がスッと通るが弾力のあるもので、味噌の味と柚子の香りが秀逸で、思わず知らずに清酒が進む逸品であった。

1dsc06021 手造り具だくさん春巻

「手造り具だくさん春巻」は、サクリとした皮が軽快な食感である一方で中の具材が熱々で火傷要注意の一品である。
味は濃いくはないが春巻きとしての個性はしっかりとしたものであった。
当店お薦めの一品であることが納得できるものであった。

1dsc06024 肉うどん

最後の最後に「肉うどん」をいただくことにした。
当店の人気うどんの一つには「カレーうどん」があるが、これはずっと以前のことであるが一度いただいていたので「肉うどん」を選んだのであった。

まず、うどんは小平うどんの特徴を備えていて、濃いめの色、噛み応え、咀嚼によってもたらされる小麦の甘味、などなど存分に感じられるのであった。
そして、唯一細めにかつ均一に切ってあるところが当店の洗練されたところであった。
具材である肉は醤油と味醂で程良く煮られていて、これ単独でも酒の肴やご飯に適するものと推察するところである。
また、野菜もそれぞれの特徴が活かされるように熱が通されていて、固有の味も、固有の口当たりも佳いものであった。

なお、供された「肉うどん」は清酒と肴で3割ほど満たされた胃の腑にとっては、いささか巨大であった。
が、全ていただいて満ち足りた気分で店を後にしたのであった。

1dsc06016 小皿

1dsc06030 急須と湯のみ

因みに、当店の調度品には「麦」が描かれていて、これが訳も無く心嬉しいことであった。

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2016年2月 4日 (木)

府中/ 小平うどん (カレーうどん肉あり+ライス)

1dsc04348 小平うどん

ここのところ府中に行くと、昼食に立ち寄ることが重なった「小平うどん」である。
既に「肉汁うどん」と「胡麻味噌坦々麺」をいただいたのであったが、先日は人気の4品の一つである「カレーうどん肉あり」をいただいた。

1dsc04349 券売機

「カレーうどん肉あり」とは、肉があるということを主張したなかなか洒落た名前である。
また、「ライス」が無料で付いてくるという。

入店して2歩しか歩いていないのに目の前にはお姉さんがいて、座る場所の指示がなされるとともに数秒前に手に入れた食券を手渡すことになったのであった。
この時、お姉さんはニコリと笑みを浮かべながら「ライス」が要るか尋ねてくれたので、と欲しい旨を莞爾と伝えたのであった。

1dsc04342 カレーうどん肉あり+ライス

入口近くのテーブル席についてからものの2分ほどで「カレーうどん肉あり」と「ライス」が供された。

1dsc04344 カレーのつけ汁

「カレーのつけ汁」には軸を斜めに刻んだ大きめのネギが載せられていて、これが好い歯触りをだし、加えてカレーの味にアクセントを付けていた。
また、忘れてはならないのは、つけ汁に隠れてはいるが大きめにちぎられたキャベツの葉である。
最初は若干硬めであるが、時間とともにつけ汁の熱で柔らかくなり、得も言えぬ食感を醸すのであった。
さらには、熱が通ったキャベツには甘味が出て来ていて、これもカレー味にマイルドさを付与するのであった。このちぎりキャベツをいれるという秀逸なアイデアは誰の頭脳から出たものなのであろうか。町場のうどん店、侮れぬものがある!

1dsc04345 小平うどん

「小平うどん」は典型的な武蔵野うどんである。
その武骨な姿、筋金入りの歯応え、小麦粉を活かした素朴な味わい。
武蔵野うどんというジャンルの中では、トップクラスである。

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