新小岩(葛飾区)/ かつこさん (居酒屋)
かつこさん(間口に比べて奥行きは深い)
昨日は友人のTI氏が「葛飾100kmマラソン」で完走し、その打ち上げでTI氏が宿泊するホテルの近所で祝杯を上げた。
TI氏は60kmの部に出場し、朝9時にスタート、夕方5時50分にゴールした。
一昨年は完走したものの昨年は完走ならず、今年は完走を誓っての出場であった。
TI氏は一旦ホテルに戻って着替えることになり、ホテルのあるJR新小岩駅の南口側にある小路を歩いていると、渋いオーラを放つ居酒屋があり、ここを候補の一つとしたのであった。
ホテルでの着替えが終わって、先ほど歩いてきた小路に出ると自然に足は「かつこさん」に向かっていた。
因みに店名は主人である「かつ子さん」の名前がそのまま用いられており、厨房の様子を拝見すると妙齢の「かつ子さん」は厨房の奥で立ち働かれていたのであった。
尋ねてみると今の場所で10年、その前も近所で長きに亘って店を営んで来られたとのことで、知る人ぞ知るという名店なのであった。
「かつこさん」は久方ぶりに見付けた佳店である。 店内(右下はTI氏)
店内に入ると、奥行きは存外に深く、既に3組の先客が明るく陽気な雰囲気で(とはいっても騒がしくはない)酒食を楽しんでおられた。
我々は入口に近いテーブルに着いた。 店内
生ビール
店内には夥しい数の短冊が下がっていて、何を注文するか悩むものであった。
とはいえ、8時間45分の間走ってきたTI氏の体は生ビールを欲しており、定番の「まずは生ビール」を注文した。
TI氏の体は余程渇いていたのであろう、氏は立て続けに3杯の生ビールを飲み干したのであった。 鯵のたたき
店員のお兄さんは以前築地で仲買人を務めていたとのことで、目利きであるのと独自の仕入れルートを持っているとのことで、料理は素材が新鮮であるだけでなく、価格も半額近くに抑えているとのことであった。
お品書にはこの日のお薦めの魚が記されており、これらの中から「鯵のたたき」、「生桜海老」、「枝豆」、「富津(千葉県)で獲れたすずき」をまず注文した。
「鯵のたたき」は身がコリコリとしていて、噛むと鯵の味と香りが口腔内にジワリと広がった。 生桜海老
生の桜海老は足が速く、直ぐに悪臭を放つようになる。昔静岡県三島市に行った時に痛んだのを食べて以来敬遠してきたのであったが、この日は食べてみる気になって注文したのであった。
これが正解で、佳い感じであった。 枝豆
枝豆は隣県の千葉県が名産で、新鮮かつ絶妙な茹で加減のものが熱い状態で供された。
かつ子さんの年季の入った腕前がこういうところにも発揮されていたようである。 富津のすずき
「富津のすずき」の刺身は、歯応えがしっかりしており、噛みしめるほどに身から出るソコハカトナイ旨味が秀逸であった。
私的には、この日のベストであった。 熱燗(松竹梅、2合徳利)
私は生ビールを1杯で終え、その後は熱燗に替えた。
この日は、江戸川の畔は温度が22℃程度にまで下がったなか、TI氏のゴールを待っていたことから、熱燗は冷えた体を温めてくれたのであった。
結局2合徳利を3本いただいたのであった。
魚をほぼ食べ終えたところで、「厚焼き玉子」と「ハムカツ」を追加注文した。 厚焼き玉子
「厚焼き玉子」は味は普通であったが、冷たい系の料理である魚に変わって、暖かい玉子料理は目先が変わって箸が進んだのであった。 ハムカツ
「ハムカツ」も揚げたてが供され、豚カツソースをドップリかけていただいた。
TI氏も私も大阪出身であり、我々の世代の者にとってハムカツというものは社会人になって関東地方に出てきた時に初めて食べたということで、盛り上がったのであった。
19時半に入店し、22時過ぎに店を出た。
誠に好い酒食であった。
この後、私はJRで帰途につき、家に戻ったのは24時を廻った深夜であった。
一方、TI氏は3杯の生ビールに続いて冷酒の小瓶を空けていたが、店をでてから店の人に教えられたスナックでカラオケ三昧を楽しみ、2時まで歌いかつ飲んでいたと今日の昼頃連絡があった。
タフな男である、TI氏は。 JR新小岩駅前
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