新宿/ NSビル (大時計)
新宿NSビルメインロビー
先日、肺動脈塞栓症を患った後の経過観察で毎月通っているクリニックに行った。
そのクリニックは新宿NSビルの中にあるのであるが、NSビルのメインロビーは時節柄クリスマスツリーが飾られていた。
このクリスマスツリーは飾り付けの色や配置などが佳いバランスをしていて穏やかで落ち着いた雰囲気を醸し出していた。 時計
さて、NSビルのメインロビーには大きな時計のモニュメントが東側の壁に据え付けられている。
実際に正確な時刻を刻んでいる時計ではあるが、どちらかと言うとモニュメントとしての存在感が大きいようである。 文字盤には十二支の動物、時刻は9時17分
文字盤の中央には「SEIKO」という標示があり、時刻表示の部分は十二支の動物が置かれている。
二十四時間表示の文字盤には一つだけ据え付けられた針で時刻が示されるようになっていて、慣れない目には何時何分なのかが若干分かりづらかった。
が、良く見ると、大凡ではあるが上半分が日の出から日没までの6時から18時まで、下半分が夜の時間帯であり、内円の突起が奇数時を、十二支を仕切る棒が偶数時を表わしているという仕組みになっていることが分かった。 振り子の上側
振り子の下側
大きな振り子はゆっくりと左右に往復運動を繰り返していて、その都度歯車が1ピッチ動いて針を進ませる、という仕組みになっていた。
この時計の動力は水力であって、フロアに置かれた水車が水の力で回転し、その回転が歯車と垂直に伸びる長いロッドによって時計に伝えられるというものであった。
この時計、構造はシンプルではあるが制作するにはいろいろなKHや蓄積した技術が注ぎ込まれたものであろうと推察するものである。
また、藝術作品としても観賞するに値する佳品であると確信するところである。 歯車
水車の回転を時計に伝達するロッド(写真下側)
水車の回転を時計に伝える歯車とロッド(写真左側)
水車
クリスマスツリーにも機会時計の飾り付けがあった
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