新潟/Italian みかづき 万代店 (イタリアン)
Italian みかづき 万代店
新潟で育ち、特に中学から高校にかけての学生時代を新潟で過ごした人ならば誰もが青春の味として思い出すのが「イタリアン」であると聞いたことがある。
関係会社の方々に尋ねると、「みかづき」以外にも「イタリアン」を供する店はあるようで、どこの店の味はどうのこうのと話が尽きなかった。(全員50歳代であった。)
2007年のことであったが、出張の機会を活かして「Italian みかづき 万代店」に伺った。 Italian みかづき 万代店
バスセンタービルのエスカレータを2階に上がると、アメリカでいうところのデリカテッセンのようなたたずまいの「Italian みかづき 万代店」が明るいオーラを放っているのが目に入った。
入店する前に店の中を窺うと、お客は高校生らしき女子学生が殆どで、店内は若者特有のエネルギーで溢れていた。
54歳の親爺サラリーマンにとって入店しづらいのは言うまでもなかった。
しかしながら、新潟のメンタリティの一面を見るには食するしかない、などと理由をつけて入店したのであった。(本当のところは、単に興味が強かったのであったが。) レシート
注文するのは「イタリアン」である。
入店して目立たないよう音も無くカウンターに近づき、注文をした。
番号(12番)が書かれたレシートを渡され、学生の少なそうなコーナーで待っていると、番号を呼ばれ、トレイに載せられた「イタリアン」を受け取った。 イタリアン
ここで、述べておかなければならないのは、「イタリアン」というのは「ミートソースをかけたスパゲティ」ではないということである。
では、何かと言うと「ソース焼そばにトマトソースをかけたもの」である。
これをフォークでいただくのが正統派の食べ方だそうである。 イタリアン
「イタリアン」のベースは「ソース焼そば」である。
そのせいか、生姜が添えられていたりする。
味は、私にとってはソースは甘めであったし、ソース焼そばはソースの味が多少薄めかなというように感じたのであった。
新潟で学生時代を過ごした人にとっては、この味が「クラブ活動後に仲間と過ごした時の味」であり、「帰宅前に友人とだべった時の味」であり、「デートの時の想い出の味」であったりするのであろうと思うと、新潟の人にとって学生生活の底流を流れる共通の味であることに感慨深いものを感じた次第であった。
最近のコメント