京橋/松輪 (アジフライ定食)
松輪(入口上)
昨日は所用があって、日本橋に出かけた。
所用相手との面談は13時半からの予定であったので、日本橋と銀座の間に位置する京橋にあるアジフライで名を馳せている「松輪」で昼食を摂ろうと考えた。
先日、門前仲町の「富水」でアジフライを食した際に、ソースで食べるか、あるいは醤油で食べるかが当ブログでも話題になった。
そこで、「ソース派」である私は「醤油派」であるYA氏に声を掛けたところ、YA氏も参加されることとなった。
地下鉄銀座線の京橋駅で待ち合わせて、11時10分に「松輪」の前に到着した。
「松輪」のアジフライはテレビでも雑誌でも報道されており、いつも長蛇の行列ができているのであるが、11時10分の時点で先着者は6ないし7人であった。
しかしながら、我々が並んで直ぐに列が伸び始め、あっという間に列は角を曲がって長蛇の様相を呈したのであった。 列は左方向へ延々と続く
開店は11時30分であるが、11時20分位に店のおっちゃんが人数の確認に現れた。
聞こえてくる声を聞いていると、一人での来店が圧倒的に多かったように思う。
列に並んでいる間は、皆静かに立っているのみである。
店の名前が「松輪」であるので、皆はひたすら「待つわ。」などと思っておられるのであろうか? ビルの入口
概ね11時半になったところで列が動きだした。
ビルの入口を入ると地下へ続く階段となっていて、降り切った処に戸がある。これが店本来の入口である。 案内のプレート
入口を入ると、そこには椅子の上に案内のプレートが置かれていて、これを見る間もなくおっちゃんの指示で右手奥のテーブル(6人席)に相席で横並びに座らされた。 テーブル上の設え
テーブルの上には、湯呑、お茶の入ったポット、醤油、お勧めの食べ方とアジの流通についての説明が書かれたプレートが置かれていた。 お品書(至ってシンプル)
お勧めの食べ方
当店のアジの流通経路(漁師からのダイレクト仕入れもある)
お客は、適宜自分でお茶を注いだり、プレートを読んだりしていたが、湯呑以外は一テーブルに一セットしかないので、皆遠慮がちに扱っていた。
特に醤油差しはキッコーマンのガラスの容器が1個なので、お薦めの食べ方に従って食べ始めると、テーブル上を回さなければならないのが私的には若干煩わしかった。 アジフライ定食
着席して待つこと数分で、「アジフライ定食」が運ばれてきた。
ワカメの味噌汁、柚子胡椒の添えられた冷奴、香の物、そして生わさびの載った大根おろしがセットになっている。 アジフライ
メインディッシュのアジフライは2個で、骨煎餅も2個、という構成である。
まず、骨煎餅からいただいたが、クリスピーな歯ごたえで、程好く付けられた塩味がカリカリに加熱された骨のカルシウムと残った身の味が相乗的に作用した味わいで、温燗の純米酒が欲しくなる一品であった。 おろしわさびと大根おろし
アジフライは、中ぶりの大きい方(あるいは、大ぶりの小さい方)のサイズで、4口程で食べるのにほど良いサイズであった。
まず、お勧めの食べ方に従って、大根おろしと生わさびを予め合わせたものをアジフライの上部4分の1ほどのエリアに載せ、その上に醤油を数滴垂らしていただいた。
最初の一噛みで、アジから出る香りと揚げ油の香りが広がり、次いで生わさびのメルカプタン化合物(?)由来の香りが広がった。
舌の上では、アジの味と醤油の味が一体となっていた。
ご飯は硬めに炊きあげられていて、私の好きな食感であった。
なお、当店には「ソース」が置いてなかったので、「ソース」が佳いか、はたまた「醤油」が佳いかについては、同一条件で評価できなかったことから、持ち越しとなったのであった。 割箸には店名の焼印
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