神楽坂/ 一品香 (上海ワンタン、上海炒め焼そば、ビール)
一品香
先日、神楽坂の「伊勢藤」でYH氏と一献かたむけた。
「伊勢藤」は清酒「白鷹」を愛でる店であって食事は供されず、酒肴が適宜供されるのみである。
したがって、「伊勢藤」を出ると、次にもう一軒飲みに行く前に何か食事をしたくなるというものである。
この日はJRの向こう側にある富士見の町へ行って「おけい」で餃子を食するか、はたまた「悠讃」でカレーうどんでも啜るか、などと事前に考えていたが、何せ暑いということもあって、「伊勢藤」の近辺で店を探したのであった。
特に当ても無く歩いた結果、行きついたのが「一品香」という中華料理店であった。
後で「神楽坂マップ(2017年版)」を見ると上海家庭・薬膳料理の店となっていた。 先ずはビール
店内に入って8人ほどの若いサラリーマンさんとサラリーウーマンさんたちが集まっておられる横をすり抜けて、奥のテーブルに納まった。
先ずは、瓶ビールを頂き、ゴクリと飲みながら軽く胃を満たす料理を探したのであった。 壁のお品書
するとYH氏が壁の「おすすめ」料理というプレートを見つけられ、この中から「上海ワンタン」を選らばれた。
また、卓上のメニュから「上海炒め焼そば」をいただくことにした。
ところで、この拙文を認める段階になってからのことであるが、壁の「おすすめ」には『今日のおすすめ』でも、『今週のおすすめ』でも、はたまた『今月のおすすめ』でもなく、『今のおすすめ』と書かれていることに私は気付いたのであった。
「今のおすすめ」って、実に論理的かつ直裁的である。
また見方を変えると、刹那的でもあり、実践的でもある。
昨今流行った表現に置き換えると、「何時食べるの? 今でしょ!」の「今」というものである。
注文の時点で気付いていればと思ったが、気付いたからといって何か展開が変わるわけでもないものの、このことでYH氏と盛りあがったのではないかと思うといささか残念である。 上海ワンタン
待つこと暫し、先ず「上海ワンタン」が供された。
この「上海ワンタン」であるが、想像に反して大ぶりのものが4個供された。
そしてワンタンと称されるものの、スープの中でゆらゆらと遥っているものではなく、その実体は茹で餃子的であった。
具は豚挽肉とニラであろうか、この時点でアルコールに痺れた脳味噌では具体的に内容を記憶することができなかったものの、そのヴォリュームとその味に満足し、美味しくいただいたのであった。 上海炒め焼そば
「上海炒め焼そば」はベースの調味料がオイスターソースであろうか、そのコク味を纏った野菜系の焼そばであった。
日本固有の調味料ではできない味わいの焼そばであった。
なお、木耳がまるまるそのまま入れられていたことにYH氏が何やら反応されていたことは朧気ながらも記憶するところである。
そのYH氏の反応が、ポジティヴなものであったのか、逆にネガティヴなものであったのかは定かではないが、氏の明るい性格から判断するとポジティヴなものであったと信じるところである。
「上海炒め焼そば」も美味しくいただいた。
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