汐留/鼎泰豊 汐留店 (牛肉麺セット)
鼎泰豊 汐留店 エントランス
「鼎泰豊」は「小籠包」で有名な店である。
元々は台湾は台北市にある店で、連日多くの人で賑わっていたのであるが、今から二十数年前にNew York Timesのグルメ欄で「世界で最も美味しい中華レストラン」として取り上げられてからはその賑わいはより尋常では無くなったようである。
十数年前に台北の店の前まで行ったが、店の前は数えられない位の人で溢れていて、入店は叶わなかったのであった。
日本では、十数年前に新宿の高島屋が開業した時に初進出となったように記憶しているが、開店当初は「3時間待ち」という状況であった。
その後、「鼎泰豊」は汐留のカレッタに店を開いたが、ここも昼食時には列が長く(カレッタはこのエリアに勤務する人の数に比べて飲食店の収容能力が低く、いつも混んでいる)、かつて「鼎泰豊」に入店することはなかったのであった。
因みに、食事に行って私が並ぶのは銀座の「中華 三原」だけであって、私は基本的に食事のために並ぶのは苦手である。
過日のことであったが、いつもなら銀座の「天あさ」に天丼を食べに行くNT氏が、「鼎泰豊」に行こうと仰ったので、「鼎泰豊 汐留店」にお供した。
入店した時間は11時半頃で、カレッタエリアの混雑はそれほどでもなかったが、「鼎泰豊 汐留店」はほぼ満席状態であった。
幸いなことに店内奥のテーブルが空いていたことから、ここに案内された。
NT氏も私も狙いは「小籠包」である。
メニュを見ると、「小籠包」単品のチョイスもあるが、昼食を摂るということも考慮して、「小籠包」が共に供される「牛肉麺セット」を選択した。
小籠包
注文を終えて「ジャスミン茶」を喫して待つこと数分で「小籠包」が運ばれてきた。
食べ方はNY時代に付き合いのあった台北から来た友人「王氏」の教えにしたがった。
その食べ方は次の通りであった。
(1)蓮華に「小籠包」を取るのであるが、袋を破らないように「小籠包」の尖った頂上を箸でつまんで持ち上げる。絶対に破ってスープを外に出してはならない、と言うのが王氏の教えの最重要ポイント。
(2)蓮華に置いた「小籠包」の上に針生姜を適量載せる
(3)(2)に醤油と酢を適量かける
(4)(3)を口に運ぶ
針生姜
こうして食べた「小籠包」は熱々のスープが中から迸り、口中には旨味が広がるのであった。ただ、テレビのレポーターが言うほどのことはないが・・・。
牛肉麺
「小籠包」を食べ終わる頃合いを見計らって、「牛肉麺(ニュウロウミェン)」が運ばれてきた。
「牛肉麺」には大ぶりの牛肉の塊が数個入っている。
まず、スープを一啜りした。
味は、本場の「あの味」である。表現力が乏しく巧く表現できないが、中華料理にある動物系と推察する味である。
日本では、中国から来た人の経営する店では往々にして経験するあの味である。
麺は、粘りの強くない中華麺で、スープと合わせて本場の味を出していた。
なお、こう書いたらクレームされるかもしれないが、以前に台北空港の地下にある食堂で食べた「牛肉麺」が「鼎泰豊」と同じような味であったことは、印象的であった。
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