築地/ Turret COFFEE (エスプレッソ、ブラックコーヒー)
Turret COFFEE
先日、学生時代の友人であるTI氏と築地場内市場にある「禄明軒」で昼食を摂った後場外市場を逍遥したのであったが、少し休憩しようということになりコーヒーを飲むことにした。
伺った先は、築地市場で荷物運搬に使われているターレーが飾ってある「Turret COFFEE」である。 メニュ
入店するといつものように若いお二人が笑顔で迎えてくださった。
注文カウンターの横にあるボードを見て、TI氏は殆ど躊躇いもなくアイスコーヒーを注文したのであった。
一方、私は前回YA氏と訪れた際にYA氏が注文された「エスプレッソ」をいただくことにし、そのチェイサーとしてブラックコーヒーを注文させていただいたのであった。
なお、昼食時に若干ではあるがビールを多く飲んだTI氏は注文を終えると、そそくさと個室に直行したのであった。
当店の個室は扉の鍵を借りて入らなければならない。
中がどうなっているのかは見たことが無いので、一度私も使ってみたいと思うところである。 エスプレッソのカップは盃
さて、当店では「エスプレッソ」は盃で供されるのであるが、その盃は数点(この日は5点)の盃の中から選ぶのであった。
私は扇の絵柄に惹かれて右手奥の盃を選ばせていただいた。
なお、「エスプレッソ」のチェイサーにブラックコーヒーを注文したことについて尋ねると、珍しい注文であるという応えであった。
人のやらないことをしてみたいと時々思う私は、この応えを聞いて
「ムフフ、フフフ。」
と、一人ほくそ笑んだのであった。 アイスコーヒー
ターレーの荷台部分が着席できるようになっているのでここに座って待っていると、TI氏の注文した「アイスコーヒー」が先に出来上がった。
感想を聞くのを失念していたが、想像するに濃厚な味わいの一杯であろう。 エスプレッソとブラックコーヒー
次いで、私の「ブラックコーヒー」が出来上がり、更に少しの間をおいて「エスプレッソ」が供されたのであった。
まず、「エスプレッソ」を一啜りしてみた。
濃厚でかなりトロリとしたコーヒーの濃縮液が舌の先端に纏わり、それが喉元に流れるのではなくて上顎部に広がったのであった。
この流れによって、濃い香りが口腔内を満たし次いで鼻腔の深奥部に広がっていったのであった。
深く、かつ研ぎ澄まされた香りであった。
また、淡い甘味(あるいは旨味)を伴う強い苦味は舌の先端部から中央部の両サイドにジワリと広がったのであった。
まさに
エスプレッソ!
と唸らせられるものであった。
暫らくの間「エスプレッソ」の香りと味わいを楽しんでから、ブラックコーヒーをチェイサーとして口に含んだ。
「エスプレッソ」の後に含む「ブラックコーヒー」は大変サラリとした口当たりで、次に含む「エスプレッソ」のために口腔内環境を整えてくれるのであった。
こうして「エスプレッソ」を楽しんだ後、盃の内側には濃厚な「エスプレッソ」が流れずに残っているのであった。
ベロリンチョ、と舐め取りたい誘惑に駆られたが、思い留まったのであった。
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