銀座/ 銀座スイス (元祖カツカレー)
銀座スイス
先日、実に久しぶりにYA氏に銀座でお目にかかった。
相変わらず教養溢れる風貌と落ち着いた身のこなしでYA氏は現れられたのであった。
「銀座和光」でのYA氏の買い物に付き合った後、昼食を摂ることになった。
私から、小龍包あるいはカツカレーを提案させていただいたところ、「小龍包は口を火傷をするかもしれぬ。」との予期せぬ返答があり、その結果カツカレーの有名店である「銀座スイス」に向かったのであった。 ビジネスカード
「銀座スイス」という店名は、入口のシェイドに「GRILL SWISS」と、またエントランスマッとには「銀座スイス」と書かれている。
どちらが正式の名称なのか訝しく思っていたが、当店のビジネスカードには「銀座スイス」と大書されており、これが正式名称のようである。
当店は「カツカレー発祥の店」として人口に膾炙されている。
私が聞き及んだところでは、読売巨人軍の元名二塁手である千葉茂氏が当店に通っておられて、ある時トンカツも食べたい、カレーも食べたい、とのたまわれた事がきっかけとなって所謂「カツカレー」という料理が生まれたということである。
カツ丼が明治の御代からあるということを考えると、カレーもトンカツも全国津々浦々の多くの人が古くから好む料理であるので、他の都道府県にもカツカレー発祥の店というものがあちらこちらに在るかもしれないと思うがいかがであろうか。 メニュ(表紙)
さて、巨人軍の元二塁手である千葉茂氏が関与したカツカレーの店であるから、ある意味無骨な店というイメージがあったのであるが、メニュはピンクを基調としたフェミニンなものであった。 メニュ
メニュを開くと、「千葉さんのカツカレー」や「元祖カツカレー」を始めとして肉を主体にした料理のオンパレードであった。 店内
また、店内の壁にも「元祖カツカレー」のプレートが掛けてあり、YA氏と相談した結果は選ぶべきは「千葉さんのカツカレー」か、あるいは「元祖カツカレー」ということになった。
前者はロース肉が120gでコールスローとスープが付いてくるが、後者は肩ロースが60gにスープ、というものであった。
もともと小食であったYA氏に、摂食量を抑え気味にしている私である。
選んだのが「元祖カツカレー」となったことには不思議はなかったのであった。 スープ
最初に「スープ」が供された。
見ためよりもさらりとしたクリームスープであった。 元祖カツカレー
スープを終えるタイミングで「元祖カツカレー」が供された。
ルウは濃い褐色の色を呈しており、その味はカレーのコク味が最初に感じられ、次いで口に含んで数秒してからスパイスの味が広がるという本格的な味わいのルウであった。
そして、当店のルウとカラリと揚げられたカツの組合せは秀逸であった。
このルウは、カツのみならずコロッケでもハンバーグでも、はたまたタコさんウィンナーでもばっちり美味しくいただけると信ずるに足る佳いルウであった。
なお、カツは60gということを頭の中では理解していたものの、実際に対面してみると私には若干小さいように思われたのであった。
筆者注:プレートの上にカレーのルウが一点見えるが、これは筆者の粗相によるものである。
「銀座スイス」で供された「元祖カツカレー」のプレートは綺麗に整えられたものであったことをここに改めて報告させていただく次第である。
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