
エントランス
過日、といってもさほどの昔ではないが、久しぶりにYA氏をお誘いして銀座でお茶と昼食に出掛けた。
最初に訪ねたのは「HIGASHIYA GINZA」であった。
「HIGASHIYA GINZA」は和菓子屋さんが経営する茶房であり、和菓子とお茶を楽しめる処であるという情報を1年ほど前に得ていたが、久しぶりにYA氏がご一緒ということもあり、この日初めて伺ったのであった。
エレベータで2階へ上がるとエントランスに直結していて、暖簾をくぐると落ち付いた雰囲気の店であることが直ちに感じられたのであった。
案内されたのは和菓子の販売エリアの前を通り過ぎて直ぐのテーブル席であった。
着席してメニュを拝見するとともに当方のテーブルを担当してくれた男性にお茶の選択に関して相談をさせていただいた。
その結果、いろいろな種類の和菓子とお茶の組合せができるということであったので、YA氏は「りんごのお茶」と「黒糖味の道明寺」を、私は「深蒸し煎茶」と「わらびもち」を選択したのであった。

りんごのお茶、黒糖味の道明寺

りんごのお茶
まず、YA氏の選ばれたお茶についてであるが、氏は「ハーブ」、「みかん」、「りんご」のお茶の中から「りんごのお茶」を選択されたのであった。
この「りんごのお茶」は所謂フレイヴァードティではなくて、ほうじ茶に生のりんごスライスと肉桂をブレンドしたものということであった。
氏によると「フレイヴァードティーと違ってごくかすかにりんごとニッキの香りを感じる。そしてほのかな甘みが広がるが、あと味はすっきりしている。」ということであった。
また、紹介された「りんごのお茶」に合うお菓子である「黒糖味の道明寺」は豆やナッツが入っていて、「つぶつぶの食感が楽しい。甘過ぎない上品な黒糖味がりんごのお茶にぴったりである。」ということであった。

深蒸し煎茶(一煎目)、わらびもち
一方、私はオーソドックスなお茶が良いと告げて、その結果薦めていただいたお茶の中から「深蒸し煎茶」を選択した。
その味わいについては、私個人の感想ではあるが以下のようであった。
一煎目) 淡いみどりいろ。甘みをが感じられる。優しいまろやかな味わい。
二煎目) 濃いみどりいろ。苦みがくっきりと立つ。しっかりした味わい。
三煎目) 濃いみどりいろ(二煎目よりはやや薄くなる)。落ち着いた味わい。

二煎目

三煎目
また、いただいた和菓子は、豆大福、わらびもち、求肥(黒ゴマ入り)饅頭、いちご大福(生クリーム入り白あん)の中から選んだ「わらびもち」であった。
「わらびもち」は漉し餡?がわらび粉から作られたわらびもちに包まれており、その上にきな粉がかけられたもので、感想を表現するのは難しいのであるが美味であった。

お茶請
お茶請には、豆菓子(ピーナッツのまわりをきな粉・胡麻の衣でくるんだもの)、きゅうり浅漬け、果物の干菓子(マンゴー、パイナップル、ぶどう、りんご、バナナ)が供された。
いづれも佳い歯応えであり、噛みしめるほどに味わいの増すものであったが、特筆すべきは「ぶどう」である。
私は、見た目から一般の干し葡萄と思いこんでいたのであったが、なんとサクサクした歯触りの逸品であった。
なお、YA氏によると、メニューにはお薄もあったので茶道の心得のある店員さんがおられるようであり、加えてお茶をたてておられる様子や後輩に指導をする様子が見えたとのことであった。
また、布巾の扱い方など所作も美しいものがあると言っておられたことを付記するものである。
[店内(部分)]

壁の鏡に映った景色

お茶のディスプレイ


店内は非常に落ち着いた雰囲気で満たされていて、かつ店員さんたちの所作や知識も秀逸であった。
次回は5種類の和菓子とお茶の組合せを楽しめるというコースをいただいてみようかと考えている。
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