築地/ 本願寺 (喚鐘)
築地本願寺 中庭2階
先日は久しぶりに築地にある本願寺に参った。
平日でもあったことから、訪れる人は途切れないもののそれほど多くはなく、本堂の中は静謐さに満たされていた。
その本願寺では、一日に二回僧侶が集まるということであるが、その際に鐘が撞かれるのである。
これを門徒の方は「喚鐘」と仰っておられた。
この「喚鐘」の鐘は本堂に接する建物の二階部分の中庭に面した壁面にある「鳳凰」の像に吊り下げられていて、朝の7時と夕方の4時半に若い僧侶によって鐘が撞かれるのである。
鐘は3分間に亘って撞かれるのであるが、時に激しく、時に小刻みに、様々なヴァリエーションの撞き方で鳴らされるのである。 鳳凰の像と鐘
鐘が撞かれる際に開けられる窓
鐘を撞く僧侶が使う踏み台
本堂内部
「喚鐘」が鳴り響いている間に本堂に戻ると、5人の若い僧侶達が読経を行っていた。
その若い僧侶の中に一人女性の方が居られた。
横から見ると、M社に居たTT女史によく似た風貌であった。
TT女史は高校時代まで英国に居た人で、物事の考え方が合理的あるいは現実的であり、志が高かった分だけ会社では苦労していた人であった。
この若い女性の僧侶を見掛けた瞬間、
「TT女史はついに出家したのかァ。」
と驚くとともに心の中で叫んでいたのであった。
読経が終わって僧侶の皆さんが振りむいて挨拶をされたが、この時になってTT女史では無いことに気付いたのであった。
TT女史の出家、あり得ないようであり得る、あるいはあり得るようであり得ない、TT女史にはそのような不思議なイメージがあるのである。
さて、明日から暫らく大阪に行くことにした。
主たる目的は、90歳に近付いている母の顔を見に行くことである。
母は年齢のわりには元気であるが昔のようにあちこちに行くことはできないでいる。
半年ぶりであるので、いろいろ話をしてこようと思っている。
帰京する日はまだ決めていない。
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