築地/えび金(海老そば)
えび金
今日は4月8日である。
日本の多くの学校では入学式や始業式が執り行われた。
築地に向かう途中に「銀座中学校」があり、ここでも入学式があったようである。
銀座中学校
今日は場内市場1号館の禄明軒が直ぐに座れるならここにしようと思って前まで行ってみたが、満席であったので、躊躇せずに「えび金」に向かった。
「えび金」は、先週波除稲荷神社の前を通る通りを歩いた際に目に留まった店である。
店の看板を見ると3月1日に開店したばかりである。
暖簾をくぐって入店し、カウンター右から3番目の席に座ったら、何となくぎこちない雰囲気である。
店の若い衆が、食券を買うように言ってくれたので、一旦表に出て「海老そば」の食券を購入した。
後ろにはアベックがいたので最初に座った席はこの二人連れに譲り、今度は奥から5番目の席に導かれた。
待つこと5分もせずに「海老そば」が供された。
海老そば
「熱いですから、お気を付け下さい。」と一言添えて、カウンターの上段に置かれた丼を受け取った。
カウンターも丼も海老を意識したせいか、真っ赤、である。
まず一口スープを口に含んでみた。
驚愕のスープである。
スープは、海老の良い味と風味のみが抽出されたものである。
想像するに、海老の殻を炭火(所謂水分の影響を受けない)で丁寧に、焼きすぎず、かつ焼き足ら無いということがなく仕上げたものであろう。
海老が痛んだ際に出る臭気や雑味は全くない。
はっきり言って美味である。
主要な具材として、チャーシューと煮玉子が入れられている。
チャーシューは鶏のささ身から作られたものであろう。
油気は無く、白色で、さっぱりしている。
これは、海老のスープを活かすための計算されたもので、チャーシューによって麺だけでは出ない歯触りが付け加えられる。
チャーシューから味はしないが、これがあることによって咀嚼した際に海老の味が引き立つ。
煮玉子は、寿司でいう玉の役割か?
これをたべることで、口中が一旦海老から離れることになり、再びスープが口中に入った際に改めて海老の旨味を感じることになる。
動物系のスープではこういうことはない。
奥の深い計算である。
最後までスープを飲み干したら、丼の底に「海老の図柄に金の文字」が出てきた。
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