小金井市(ラーメン)

2018年7月17日 (火)

小金井/ 春秋庵 (冷やし担々麺)

1img_1612 春秋庵

連日猛暑が続いている。
自室に居てエアコンを入れずに窓を開けていると、窓から入って来るぬる風を感じるが、その温度は体温よりも高いのではないかと思えるものである。
私は凡人でその中でも根性の無い方であるから心頭滅却すれば火もまた涼しなどということはあり得ない。
が、しばしこの暑さを感じていようかと思う。(7月17日15時45分現在)

そういえば東日本大震災のあった年の夏は節電モードの中、一回もエアコンを点けないで過ごしたが、このことにより体調を損ねたようで、その冬は大風邪をひくという顛末であった。
できることなら決して無理をしてはいけないということを身に滲みて体感した次第であった。

さて、昨日も猛暑であったが、昼に散歩に出掛けた。
目的は、右足の脹脛に痛みがあってなかなか治らないので二日ほどなるべく動かさないようにしたら痛みが無くなったので、では回復の程度を調べてみむ、と出掛けたのであった。(歩いた結果、痛みが復活し、ず~っと治らないでいる。)
また、併せて冷やし中華が無性に食べたくなったことも出掛ける動機であった。

1img_1602 

暑さのせいで人気の絶えた新小金井街道を歩いていると、都合の好いことに「春秋庵」の店先に「冷やし担々麺」の貼紙を見付けた。
「冷やし担々麺」は冷し中華とは全く異なるものであるが、春秋庵のラーメンは遥かに上質のもので入店を拒む理由は皆無である。

1img_1604 冷やし担々麺

早速、暖簾を潜り、引戸を明けて店内に歩をすすめ、券売機から「冷やし担々麺」の食券を購ったのであった。
お兄さんに食券を手渡してから席に着いて待つこと暫し、いつもいただく熱い方の担々麺と変わらぬ姿の「冷やし担々麺」が供された。
敢えて相違点を上げると湯気の有無であろうか・・・。

1img_1607 

お姉さんから「良くかき混ぜてお召し上がりください」とのインストラクションを受けて、良くかき混ぜていただいた。
味は暖かい担々麺と同じで胡麻ベースのスープが好い感じである。
また、水菜には熱が加わわっていないことから、そのシャキっとした歯応えが良く、涼しさの演出に一役かっていたのが印象的であった。
ただ全体に温度が低い一品であるから熱いのに比べると味がマイルドに感じられた。
私的にはラー油をもっと多くしてもらえていると嬉しいところであった。
とかなんとか思いつつも、スープを最後まで飲み干していた。

1img_1608 緑茶

なお、お姉さんからお口直しのお茶ということで、一杯の緑茶が供された。
一口含むと緑茶で口腔内がリフレッシュされたと同時に、緑茶の清涼感というものが実感されたのであった。
ラーメン専門店で温かいお茶の清涼感を感じたのは稀有なことであった。
「春秋庵」の美味を希求する飽くなき姿勢には脱帽である。

   

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2018年4月 2日 (月)

小金井/ 春秋庵 (担担麺)

1img_7045 春秋庵

小金井は江戸時代から桜の名所で、浮世絵にも描かれている。
現在は小金井公園の桜が有名であるが、街中にも桜が咲き誇っている場所が随所にある。

1img_7038 新小金井街道の桜並木

その一つが新小金井街道であり、桜並木が数キロに亘って続いている。
そしてこの新小金井街道には桜並木に沿って飲食店が点在している。
それらの飲食店の内、「春秋庵」には偶に入ることがある。
先日は野川の桜を愛でた際に「春秋庵」に立ち寄ったのであった。

1img_7042 担担麺

「春秋庵」のラーメンはおつゆが秀逸である上に全体が丁寧に仕上げられていることからたいそう美味しいラーメンとなっている。
私は特に「担担麺」が好きで、この日も「担担麺」をいただいた。

1img_7044 担担麺

当店の「担担麺」はおつゆがクリーミーでありながら抑制に抑制が重ねられたさらりとしたもので、これと自家製ラー油の尖ったところは無いが旨味のある辛さが協奏しあうことによって他店にはない旨味・コク味のある「担担麺」に昇華されているのであった。

   

2018年1月25日 (木)

小金井/ 春秋庵 (担々麺+麻辣醤)

1img_5194 春秋庵

一昨日は久しぶりに担々麺を食べに春秋庵を訪ねた。
春秋庵に出向くのは今年初めてであり、いざ食べむ、と意気込んで出掛けたのであった。

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店の前に至ると、担々麺の貼紙が目に飛び込んできた。
当店の担々麺は他店の担担麺には無いたいそう佳い味わいがあり、私は好きである。

1img_4753 

さて、この担々麺であるが、私個人的にはも少しラー油が強めに効かされていると好いのであるがといつも思っていたのであったが、前回訪ねた際に「麻辣醤」(自家製ラー油)を追加できることを知ったのであった。

1img_4749 

そこで、今回はこの「麻辣醤」を追加した担々麺をいただくことにし、券売機で「担々麺」と「麻辣醤」のボタンを押したのであった。

1img_5187 担々麺+麻辣醤

食券を女将さん(いっても20代か?)に手渡し、店主殿(30代か?)が「担々麺+麻辣醤」を仕上げてくださるのを待った。
待つこと暫し、「担々麺+麻辣醤」が目の前に置かれた。
そして徐にスープと麻辣醤を掻き混ぜ合わせた後、一啜りした。
実に佳い味である。
当店の担々スープは元々からして美味であるが、それが私好みの一層深い味わいへと進化したのであった。
次いで、肉味噌、水菜、麻辣醤、スープを適宜混ぜ合わせ、麺にそれらをたっぷり絡めて啜り上げた。
落頬落顎落涎落涙落鼻水という悦落(エツラク)の五重奏となったのであった。

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なお、女将さんからは更に辛くするのに「八味」という七味の上を行くハバネロ入り唐辛子を手渡された。

1img_5192 

後学のためと思って「八味」を少し振っていただいたが、若干尖った辛さであった。
私個人としては「麻辣醤」の角の無い辛さの方が好みであったので、「担々麺+麻辣醤」をそのまま啜り続けたのであった。
なお、残ったスープは全ていただいたが、できることならばライスを入れておじやにしていただきたかった。
いつか勇気を出しておじやもいただくことにしたいと思っている。

   

2017年10月 7日 (土)

小金井/ 春秋庵 (担々麺)

1img_1231 春秋庵(入口の横に担々麺のポスター)

先日、新小金井街道沿いにある「春秋庵」を訪ねた。
その主たる目的は、春までメニュにあったが暖かくなって姿を消したため未だ味わっていない「担々麺」を食するためである。
10月になって気温も下がり始めたことから店の前に行ってみると、「担々麺」のポスターが貼ってあった。

1img_1214 券売機には担々麺のボタン

「担々麺」が供されていることを店先のポスターで確認し、店内に歩を進めた。
そして、入口の横にある券売機を見ると、「担々麺」のボタンが密やかに復活していたのであった。
ここは躊躇なく「担々麺」のボタンを押し、手に入れた食券を若い女将さんに手渡したのであった。

1img_1219 担々麺

着席して数分、念願の「担々麺」が目の前に置かれたのであった。
当店の「担々麺」は淡い黄色を帯びたスープが張られた中にストレートな麺が鎮座していて、その上にラー油、ピーナッツの素揚げ、茹でたモヤシ、生の水菜、ほぐした肉の塊が配置されていた。

1img_1220 担々麺

先ずは、ほぐした肉の塊の少しを箸の先で取り、味わってみた。
これは鶏のスープで煮た豚肉と鶏肉をほぐして混ぜたものなのであろうか・・・。
肉の種類は良くは分からなかったが、柔和な食感と肉の旨味が感じられたのであった。

淡い黄色を帯びたスープは滑らかな口当たりで、胡麻が丁寧に擂り潰されたことが良く分かるもので、その味にはナッツ系の旨味も感じられたように思うが、これは私の知覚過敏が原因であろうか・・・。
いずれにしても、美味、なのであった。

また、ラー油は尖った辛味が全く無く、スープと好い相性を呈していた。
さらに、ピーナッツの素揚げがスープとラー油の混ざった味にマッチしていると共に、その超クリスピーな食感は軽快で、この素揚げを取り入れた店主殿のアイデアの斬新さには高い敬意を払うものである。

ほぐした肉はそれ単独では地味な感じの存在ではあったが、これが有ることによって蛋白質系の旨味が広がったのであった。

なお、水菜とモヤシはラー油の辛さを緩和する役割とシャキシャキした食感を付与するためのものかと推察するところであるが、私的にはもっと少量で良かったように思っている。

1img_1223 チョコレート

「担々麺」を食べ終わったタイミングであったが、店内のお客さんに女将さんからチョコレートが配られた。
それは「春秋庵」の開店二周年を寿ぐ品であった。
「春秋庵」がこれからも発展し続けることを小金井の一住民として切に願うところである。

   

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2017年9月13日 (水)

小金井/ 鶴亀屋 (台湾ラーメン)

1img_9823 鶴亀屋

JR武蔵小金井駅の周辺だけでも十数軒のラーメン店がある(ような気がする)。
そして長く続いている店は数えるほどであるが、その中のひとつが十数年営業を続けている「鶴亀屋」である。
「鶴亀屋」とは随分お目出度い名前であり、かつ純和風の名前である。
しかしながら、当店の看板ラーメンは「台湾ラーメン」であって、その辛さのインパクトは和風からは経度でみても日本から数十度離れた辛さに関してはかなりハイレベルな土地に起源があるようなポジショニングである。

先日、息子とJリーグの試合を観たのであったが、試合の行われた味の素スタジアムで「生ビール」一杯を飲みながら「唐揚げ」と「フライドポテト」をシェアしただけであったので、試合が終わった午後9時過ぎには若干の空腹を感じていた。

スタジアム周辺は飲食店の数が限られていることから、京王線府中駅経由でJR武蔵小金井に出て、軽く食事をすることにしたのであった。

府中駅から乗った京王バスの中で、息子にどの店に入るかを協議した結果、「鶴亀屋」に決まったのであった。
息子は大阪に転勤する前は、小金井市に居を構えていて、「鶴亀屋」の「台湾ラーメン」には好感を持っているようであった。

さて、「鶴亀屋」の扉を開けると、午後10時前であったが店内はほぼ満席状態であった。
かろうじて空いていたカウンター席に着き、バスの中で決めた通り「台湾ラーメン」をいただくことにしたのであった。

また、ラーメンができる前に「生ビール」を飲むことにしたのであったが、こういう店で生ビールとなると「餃子」も欲しくなるというものである。
そこで「大豚餃子」も二皿注文したのであった。

1img_9813 生(中)

先ず「生ビール」(当店では「生(中)」と称する)が運ばれてきた。
スタジアムで飲む「生ビール」も好いが、こうしてラーメン店で餃子を待ちながら飲む「生ビール」も乙なものである。

1img_9815 大豚餃子

「生ビール」を飲み始めて5分、待ちに待った「大豚餃子」が目の前に置かれた。
醤油、酢、ラー油でタレを調合し、徐に右端の餃子を口に運んだ。
一口噛んで皮が破れると中から程良い熱さの旨味汁が出てきた。
数回咀嚼を繰り返した後、グッと飲み込み、更に生ビールを流し込んだのであった。
餃子と生ビールは、至福のコンビネーションであった。

1img_9818 台湾ラーメン、その向こうにパリシャキキャベツ

「大豚餃子」を食べ始めて暫らくすると、「台湾ラーメン」ができあがった。
この「台湾ラーメン」には、肉味噌、味付け玉子、ニラが載せられている。
そして、この「肉味噌」がなかなかの逸品であって、中に刻んだ赤唐辛子が散りばめられているのである。
麺を啜った後、肉味噌をスープとともに掬いあげ、やおら口に入れると数秒でカプサイシン系の辛さが舌を痺れさせてくれるのであった。
この痺れは、生ビールで緩和することが最良の方法であるが、後述のパリシャキキャベツでも緩和効果は十分にあるのであった。

なおパリシャキキャベツについてであるが、「台湾ラーメン」にはキャベツが別皿で供されるのであった。
これがパリパリ・シャキシャキの実に歯応えの良いものであった。
しかしながら、このパリシャキキャベツの存在意義は分からず仕舞であった。
多分、御口直し、のような役割を担っているものと推察したが、一言訊けば簡単なことではあったが、結局パリシャキキャベツについて確かめずに店を出たのであった。

   

2017年7月 7日 (金)

小金井/ らーめん処 かんむりや! (冷やし中華)

1img_7478 らーめん処 かんむり

昨日は所用があってJR武蔵小金井駅の北側に出掛けた。
所用は想定以上に時間を要したこともあって、終えたのが12時を少し回った時間であった。
ということで、昼食を駅の周辺で摂ろうと考えて漫ろ歩いたのであった。
この日、風は爽やかであったものの陽射しは強めでやはり暑い昼時であったことから、ふと目に飛び込んできた「冷やし中華」という文字に誘われて「らーめん処 かんむり!」に歩を進めている自分がいた。

私は今から20年ほど前に小金井に住み始めたが、その時には「らーめん処 かんむり!」は既にあったように記憶している。
あの頃は線路が高架になる前のことで、未だ駅舎が古い時代のことであった。
そして、当店の近くには開かずの踏切がその存在を誇っていたのであった。

「らーめん処 かんむり!」には数回入ったことがあったが、もう15年以上前のことで、暖かいラーメンをいただいたことは記憶しているがそれが何であったかは忘却の彼方に消え去ってしまっている。
ただ、店内に入って気付いたが、設えは変わらず以前のままであった(ように思う)。

さて、入口を入って直ぐの場所にある券売機で「冷し中華」(券売機では『や』は標示されていない)の食券を得て、カウンター席の一席に着いた。

1img_7477 

当店は、体格の良い親爺さん(といっても40歳代か)と女将さん(親爺さんの母上かも)の二人が立ち働かられておられるようであった。
お二人とも笑顔が絶えず、交わされる会話は明るいものであった。

その女将さんに食券を渡すと、にこやかに
「大盛にしますか?」
という問いかけがあった。
店内ではランチタイムに「大盛り」のサービスが謳われいて、それによるとお客から大盛を宣告しなければならない。
が、当店では「先ずは大盛ありき。」のポリシーが貫かれているようで、お客よりも先に女将さんからアプローチがあるのであった。
食べざかりの若者には有難いことである。

私の場合、もう大盛は卒業すると心に決めて随分の時間になるが、未だに大盛受容癖が残っていて、女将さんの笑顔の問いかけに思わず知らずの内に頭を縦に振ってしまっていた。
内心ではイカンと思ったのであったが修正するという思考が動き出す前に、女将さんは間髪を入れずに親爺さんに
「冷やし中華、大盛!」
と告げておられたのであった。

1img_7475 冷やし中華

反省と期待の入り混じった気持ちで待つこと暫し、供された「冷やし中華」(大盛)は見るも艶やかな装いで現れた。
また、そのサイズたるや直径30cmほどの白い皿にどかんと盛り付けられていた。

1img_7476 冷やし中華(横から見ると中央アルプスの山並みのようである)

麺の上に配された具材は、錦糸卵、ブツ切りのチャーシュー、解したカニカマ、茹でたモヤシ、キュウリ、甘いシイタケ、紅ショウガ、という豪華キャストであった。
(街の中華料理店でよく見かける刻み海苔は使われていない。)

「冷やし中華」は定法に従って皿の横に添えられたウルトラにツンとくる洋辛子をタレに適宜合わせていただいた。
具材の旨味、タレの酸味、洋辛子のツンツン味、好く冷された麺、がそれぞれ口腔内で混ざり合って、久しぶりに美味な冷やし中華をいただいたという満足感で気持ちも胃も満たされたのであった。

なお、大盛はやはり多かったが完食できた。
美味なる料理は完食できるものである。
が、やはり多かった。
今後食事は普通サイズでいただくことを新たに誓った次第であった。

   

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2017年6月 6日 (火)

小金井/ 赤青MURASAKI (鶏醤油らぁ麺)

1img_6144 赤青MURASAKI

以前にも書かせていただいたが、「赤青」と書いて「紫」と発するこのラーメン店はその名の通り「紫」すなわち「醤油」をスープの味を主導する素材として活用し、またそれが当店の個性を如実に表す味わいとなっている。

そして、この醤油を活かしたスープに「鶏の旨味」を活かしたスープを合わせたラーメンや「ホンビノス貝」のエキスを用いたいたスープを合わせたラーメンを供している。
前者の「鶏の旨味」を味わいの根幹とするラーメンは「鶏醤油らぁ麺」と名付けられ、後者の「ホンビノス貝」を味わいの根幹とするラーメンは「赤青醤油らぁ麺」と名付けられ、共に人気を博す当店の看板ラーメンとなっている。

1img_6146 店頭に並べられたホンビノス貝の殻

また、店頭には「ホンビノス貝」の殻が並べられ、その大きさや色形が分かるように工夫されている。
この工夫は結構大切なことで、まだ船橋の三番瀬近郊以外ではその知名度が低い「ホンビノス貝」というものを認識してもらう上で重要な役割を演じているのである。
以前にも書いたが、「ホンビノス貝」は米国の中級以上のシーフードレストランでは前菜として浅蜊や牡蠣などと共に食される他、クラムチャウダーの具材としても使われていて、非常にポピュラな食材なのである。

1img_6136 ホンビノス貝の紹介

一方、日本では未だその知名度は低く、かつ「本美之主」などという和名を付けたものであるからなおさら胡散臭い感じになっている。
改めてネイミングの良し悪しも食材の普及に重要な役割を演じるということを実感するところであるが、「ホンビノス貝」自体は以前小岩の居酒屋で食した経験から美味であることは分かっていて、今後の市場関係者の方々の活動が実を結ぶことを切に祈っているところである。

1img_6137 鶏醤油らぁ麺

さて、先日「山王稲穂神社」の例大祭が催行されたが、神社の境内に向かう途中で正午を迎え、「赤青MURASAKI」に立ち寄ったのであった。
「赤青MURASAKI」に入店するのは半年以上ぶりのことであり、「ホンビノス貝」のエキスが用いられた「赤青醤油らぁ麺」をいただこうと決めて引戸を開けて店内に歩を進めたのであった。
そして、自動券売機の前にスックと立ち、新券の千円札を入れたのであった。
次いで、「ホンビノス貝」のエキスが使われた「赤青醤油らぁ麺」のボタンを押すべく右手の人差指を延ばし、ボタンを押したのであった。

が、しかし、である。
ボタンを押す瞬間に一抹の逡巡が脳を過ぎったようで、気付くと「鶏醤油らぁ麺」の食券が出てきたのであった。
ということで、この日は「鶏醤油らぁ麺」を食したのであった。

1img_6138 鶏醤油らぁ麺

なお、久しぶりにいただいた「鶏醤油らぁ麺」は、以前の印象よりもスープの口当たりがマイルドになったように感じた。
もう少し述べると、当店のスープの根幹である「醤油」の味わいであるが、これが角の丸くなった味わいに変わっているように思えたのである。
所謂、円熟の味わい、というものが感じられたのであった。
当店の店主殿は研究熱心な人であって、日々アイデアの創出とそのアイデアを活かすための試行錯誤を重ねておられるようであって、その成果が同じ名称の「鶏醤油らぁ麺」であっても味わいに円熟さがみられるという結果に繋がっているように思料した次第であった。

1img_6135 店内の御触書

そういう店主殿の努力の結果が、コショウを入れずに先ずは工夫の味を味わってみて欲しいということに繋がるのであろう。

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2017年5月 1日 (月)

小金井/ 春秋庵 (塩らーめん)

1img_4672 春秋庵

昨日は醤油ベースのスープのラーメンにワンタンが入れられた「ワンタンめん」に関して記した。
今日は「塩らーめん」である。

1img_4666 水にはレモンスライス

いつものように入口横の券売機で「塩らーめん」の食券を手に入れ、カウンター席に着いてから女将さんに手渡した。
グラスにピッチャーから水を注いで一口含むと、レモンの香りが淡く口腔内に広がった。

1img_4667 柚子胡椒

食券を手渡して暫らくすると、味の調整のための柚子胡椒が入った小皿が供された。
女将さんからは、柚子胡椒でスープの味を調整してください、ということであった。

1img_4668 調味料

調味料は、酢、胡椒、卸し大蒜、唐辛が用意されているが、「塩らーめん」は柚子胡椒でスープの味を調整するので、必要ではない。

1img_4671 塩らーめん

供された「塩らーめん」にはチャーシュー、カイワレ、メンマ、ナルト、刻みネギが載せられてており、丼の淵に海苔が一枚添えられていた。

まずスープを含んだ。
清澄な見かけではあるが、味は出汁の効いたもので、塩分は抑制されたものであった。
というか、塩分の抑制によって出汁の旨味が鋭敏に感じられるように計算されたものとなっているように感じた次第であった。
私としては珍しくスープを全部飲み干してしまいたい衝動にかられたが、3割ほど残すことで落ち着いたのであった。

なお、載せられた具材はいずれもスープと好い相性の味わいであったが、この「塩らーめん」について極論すれば具材無しでも美味しくいただけるらーめんなのであった。

   

2017年4月30日 (日)

小金井/ 春秋庵 (ワンタンめん)

1img_2111 春秋庵

他の市町村と同じように小金井市内にも数えきれないほどのラーメン店があるが、これも他の市町村と同じように味と接客の共に優れた店は存外に少ない。
その数少ない佳店の一つが「春秋庵」である。
以前にも触れたが、当店の場所には私が小金井に住み始めてからでも3軒のラーメン店が移り変わっていた。
私にとって初めての店は「まんぼう亭」という老夫婦が経営されたいた店で、その大きなチャーシューが印象的であった。
その次は「はね馬」という店で、店主殿がフェラーリの愛好家らしく、その紋章から店名を付けられたと風の便りに聞いていた。
そして現在は「春秋庵」である。

1img_2114 カウンター上のマスコットラーメン

「春秋庵」は若いご夫婦(と思う)が経営されている店で、醤油系のスープと塩系のスープの二本立てで商売をされている。

当店に限らずここで営業されていた店では入口を入って右側にある券売機で食券を購うのであるが、この券売機はず~っと引き継がれて使われているもので、当店の歴史を知るものの一つである。

食券を購った後、空いている席に着いて食券を女将さんに手渡した。
ラーメンは供されるまでの時間が短いとはいうものの、やはり待っている間は手持無沙汰である。
そういう時は、カウンターの上にあるマスコットのラーメンでも眺めていると、程なく注文のラーメンが供されるというものである。

1img_2113 調味料

また、カウンターテーブル上の調味料に目を遣ると、唐辛子、卸し大蒜、酢、胡椒、の4品のみが置いてあることから、基本的にスープに自信のある店であることが見てとれるのであった。
実際にスープを味わってみると、味覚鈍感な人は別にして、調味料の添加は不要である。

1img_2116 ワンタンめん

この日は「ワンタンめん」を注文していた。
供された「ワンタンめん」は醤油ベースのスープに歯応えの強めな麺が入れられ、その上にワンタン、チャーシュー、メンマ、ナルト、良く絞って棒状になったホウレンソウ、海苔、が載せられている。
まず、スープを啜ると、雑味が排除された上に全く尖ったところは無いがそれでいて出汁をとった素材の味が明瞭に感じられるという柔和でありかつ個性のあるスープが口腔内に広がるのである。
チャーシューは豚肉の脂が甘く感じられるもので、食べている間にもう3枚ほどは欲しいと思えてくる逸品であった。
ワンタンは、生姜が入れられているのであろうか、風味に良いアクセントとなっていた。

基本的には、当店のラーメンは、スープの旨味・コク味と麺の小麦粉系の甘味がそれぞれが合わさった味わい深いものがベースになっており、ここに載せられた具材がアクセントとして存在するラーメンであった。

   

2017年3月 8日 (水)

小金井/ 麺工 豊潤亭 (特製中華そば 並)

1img_1207 麺工 豊潤亭

昨年11月に開店したラーメン店である。
開店当日からずっと行列ができていて、店の前にまでは行ってみるものの行列の長さに辟易として、入店を見合わせてきた。
先日、所要があって駅前の銀行に行きその後「ヴァン・ド・リュー」で昼食を摂った際に、直ぐ傍にある当店の前を通り過ぎた。
その時は行列は無く、何時でも入店できそうに見えた。
その翌日の午後に再び駅前にある別の銀行に所用ができたので、銀行に行く前に当店に立ち寄ったのであった。

この日も行列は無く、待たされることのないままスムーズにドアを開けて入店した。
入店して直ぐ左に券売機があり、ボタンの列の全体を一瞥してから「特製中華そば」の並のボタンを押したのであった。
この「特製中華そば」のボタンは数列あるボタンの中段辺りに位置していて、危うく見逃してしまうところであった。
初めて入店した店の場合、最上段最左にあるスタンダードなラーメンのボタンを押してしまうのが常であったが、この時は後ろに並ぶ人も居らず、落着いて選択できたのが良かったのであった。

「特製中華そば」と印字された食券を持って奥に歩を進めると、逆L字型のカウンターのみの席構成となっていて、奥からびっしりと先客で占められていたのであった。

ということで、空いていた比較的入口に近い側の席に着こうとすると、店主殿から1枚のボードを目の前に出された。
そこには背脂の量が写真入りで示されていて、標準・中脂・大脂・鬼脂のどれかを指定するというものであった。
初めての入店であることを伝えると、店主殿は若干強面の顔をニッコリほほ笑ませて、標準を薦めてくれたのであった。

1img_1202 特製中華そば

ストゥールに腰かけて、カウンター上に重ねてあった金属製のカップに水を入れて、「特製中華そば」が出来上がるのを待った。
当店では、麺の茹で方、具材の盛付、店主殿の立ち居振る舞いを見ていると、いずれも丁寧になされていた。
これは佳いラーメンがいただけるという期待が膨らみつつ、約5分ほど待った後に注文の「特製中華そば」ができあがったのであった。

当店のラーメンは、店頭の提灯に大書されている通り「背油煮干し」をコンセプトとする一品である。
まずは、上方から鳥瞰すると背油(標準)が若干の間隔をとりながらも満遍なくスープの表面を覆っているのであった。
置かれた具材、は面積の広い薄切りチャーシュー1枚、大ぶりの厚切りチャーシュー2個、タマゴ、メンマ、刻みタマネギ、揉み海苔、というものであった。

先ずスープを一掬い含んでみた。
スープは非常にサラサラとしたもので、背油と合わさった際の口当たりの良さを綿密に計算されたものであった。
また、煮干しから来る味はくどさが全く無く、ハラワタやその周辺を丁寧に取り除いたものが使われているようで雑味は完全に除去されたものであった。

チャーシューに関しては、薄切りの方が肉の甘味が濃いく出てくるので私はこちらをより好むが、厚切りのチャーシューはこれはこれで肉を食べたという満足感がたっぷりあるもので好印象であった。

また、揉み海苔はスープで適度に膨潤させたものを麺とともに啜ると海苔に固有のヨード系芳香が感じられ、刻み玉葱の覚醒感とは相対する味わいとなっていた。

なお、テーブル上の金属容器に入れられているラー油であるが、これがサラサラ系のもので見た目には軟弱な野郎に見えるのであったが、適量を垂らしてみると、スープの味わいも具材の味わいも一気に活性化されるという優れ物の硬派野郎なのであった。

1img_1203 麺は幅広の太麺

なお、丼鉢を覆う具材の下の麺を引き上げてみると、幅広の太麺が現れた。
見た目は重そうであったが、表面は滑らかで啜り上げる口当たりは軽快なものであった。
なお、麺の量は並で250gあるとのことで、私には若干多かったが、全て美味しくいただいたのであった。

1img_1204 胡椒、餃子用醤油、ラー油(左から)

1img_1206 店頭の立て看板

   

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