西荻窪/ 風神亭 (シャシュリーク、他)
風神亭
先日のこととであるがM社の先輩であるNT氏から電話があった。
そもそもこの電話であるが、NT氏がスマホの操作を間違って登録リストに並ぶ私の番号を押されたことが発端であり、これをきっかけにお互いにとってアクセスしやすい西荻窪で一献飲ろうということになったのであった。
JR西荻窪駅で17時に待ち合わせて向かったのはNT氏が贔屓にされている店であった。
NT氏とともに店の前に至ると、そこは以前(2012年8月)に私一人で入店したことのある店で、当時は「ささら亭」という名前の店であった。 生ビール、お通し(冷奴の上にシラスと高菜?)
店内に歩を進めるとNT氏の予約宜しくカウンターの奥に案内され、奥から3番目と4番目の席に落着いたのであった。
この日も結構暑い日で、席に着くのとほぼ同時にNT氏と阿吽の呼吸で「生ビール」をオーダーしたのであった。
そして、NT氏とは6~7年ぶりの再会で、お互いの無事を祝って乾杯したのであった。 お薦め料理
まずはお通しで生ビールを飲みつつ料理の選択をNT氏にお任せした。
氏が選択されたのは当店のお薦め料理の中から「シャシュリーク」と「灼熱のサモサ」であった。 灼熱のサモサ
料理にかかる時間の関係から、最初に供されたのは「灼熱のサモサ」であった。
これはカレー風味がバシッと効いた一品で、辛子は付けなくてもスパイシーさが心地よい味わいであった。
また、春巻の皮のようなものが揚げられていて、サクリとした口当たりの後に挽肉の入ったカレー餡の柔和な食感が続き、硬軟が両立した料理であった。 シャシュリークは目の前でカットされる
「灼熱のサモサ」の後、暫らくして「シャシュリーク」が出来上がった。
平田牧場の三元豚が使われているのは7年前と同じであったが、あの時と同じように厚めの肉を程良く焼きあげるのにはそれ相応の時間がかかるというものであろう。
先ずは焼きあげたままの串に刺した状態でお客に開陳し、それを目の前で一口大にカットしてくれるのであった。 カットされたシャシュリーク
なおシャシュリークというのはロシア、ウクライナ、中央アジアの料理で、肉を串に刺して調理されるもののことだそうである。
ということは、トルコ料理ではシシカバブということになるのであろう。
肉の旨味が程良い塩加減によって引き立てられていて、ワインにも、ビールにも、清酒にも「合う!」料理であった。 アルメニアワイン
生ビールを飲み終えたところで次の一杯をということになった。
そこで店内を見渡すと黒板に「希少 アルメニアワイン」と記されていて、これをいただくことにした。
供されたアルメニアワインは小さなグラスに入れられていて、これで800円は高いなァと思ったが、先日飲んだグルジアのワインと同じような味わいであったことからこれは本物のようであり、これはこれで珍しいワインをいただいたと思えば価格も納得のいくものであった。 干し葡萄入り
次いでNT氏が選ばれたのが「カボチャのサラダ」(だったと思う)であった。
中には干し葡萄が散りばめられていて、カボチャのくどさのない甘味と干し葡萄の果肉の濃い甘味のバランスが好い感じであった。
ここまでの料理を振り返ると、素材や調理方法は中央アジアを連想するものであったが、料理人さんあるいはオーナーさんがあちら方面の出身であられるのであろうか・・・。 元祖ゆきとら
また、NT氏がこれを食べてみなせえと仰って注文されたのが「元祖ゆきとら」という料理で、大根おろしの上に貝割れ菜と刻み海苔が載せられているようにみえた。
が、底にはサイコロ状の炙った餅が置かれていて、混ぜ合わせていただくと予想しない好い味わいであった。 熱燗は菊正宗
なお、アルメニアワインの後は熱燗を二合いただいたのであったが、晩夏の空気の中でいただく熱燗は得も言えぬ美味さであった。
さらに、余談であるが、アルバイトのお嬢さんが清楚な美人であり、かつ性格の明るい人であった。
学生さんかと尋ねると東京外大に通っていらっしゃるということであった。
そういえば2012年8月の時はすぐ近所にある東京女子大の学生さんがアルバイトであった、ということを思い出したのであった。
なお、店を出てから「ビストロさて」に向かったが、この日は定休日であった。
次回のNT氏との会食は「ビストロさて」に伺うことにしようと思った次第であった。
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