ゴルフボール/ XCALIBUR 812
XCALIBUR 812
昔々、あれは1987年の5月のことでした。
私がテキサス州のヒューストンに赴任したのは。
そして、直ぐ某商社に勤めるKT氏と知り合いになりました。
KT氏は奈良県出身の人で、早稲田大学を卒業後アメリカに渡り、アメリカの大学で学位を得た人でした。そして、氏はアメリカの会社に入り、私が初めてお会いした時はアメリカにある日本の大手商社に勤務されていました。
KT氏は私よりも10才ほど年上でしたが親しく接してくださり、時々昼食やゴルフに誘ってくださったりと日本に戻ってきてからも久しくお付き合いをさせていただいていたのでした。

ある日、KT氏から数えきれないくらいのディンプルが施された「XCALIBUR 812」というゴルフボールを見せられ、
「ジャッカルさん、ジャッカルさん!
ほらほらほら~ぁ、これを見て下さい。
どうです、珍しいゴルフボールでしょう~。
ディンプルがメチャクチャ付いているゴルフボールですでェ~。
このディンプルの数のお蔭で打球の方向はなんぼでもコントロールできるんですわ。
ジャッカルさんのような腕の人ならドローでもフェードでも、スライスでもフックでも、おまけに池ポチャでも思いのままのコースに簡単に打ち分けることができますでェ~。
こんな珍しいボールはなかなか手に入りませんでぇ~。」と言いつつこのディンプル満載のゴルフボールを分けてくださったのでした。
そして、
「どうですやろ。このボールをジャッカルさんがお使いになるということで、FUJIでの晩御飯を握りましょうか?
まあ、このボールをジャッカルさんに使われたら私なんかイチコロですわ。ガハハハハ。」
というお誘いがありました。
しかしながら、普通のボールでもまともに飛ばない私が珍しいボールなどを使おうものなら後日のFUJIでの晩御飯は持って行かれるのは明明白白なことなので、即刻お断りした次第でした。
因みに、FUJIというのはヒューストンでは最もハイクラスの日本料理店でした。
なお、KT氏は更に一言付け加えられたのでした。
「このボールは規格外ですから、日本人商工会やら私以外の人とのコンペで使うたら怒られまっせ。」と。


そして、あれから30数年、このゴルフボール「XCALIBUR 812」は使うことなく私の手元にあります。
ネットで調べましたところ、ヴィンテージ物のようでしたが、価値は不明でした。
なお、昨日ゴルフボールの規格に関して調べましたが、ディンプルの数や形状に関する規制は特に見つけることができませんでした。
ということは、現在ではこのゴルフボールは公の場で使用しても問題は無いようです。
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