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2019年10月10日 (木)

堺(堺東)/ 永吉 (熱燗、すじこん、豚へれとカキの串カツ)

1img_5894 永吉

母の手術やその後の経過を見るために堺に滞在したのは約10日ほどになりましたが、その最終日の夜は堺東で夕食を摂りました。
この夜もこれまでに入ったことのない店を探し求めて暫し逍遥しました。
ゆるりゆるりと歩いていますと、過去に何度もその前を通っていながら入店したことがない居酒屋が目に入りました。

入口の脇には行燈が置かれていて、そこには「永吉」と大書されており、また提灯には「スジこん」と書かれていました。
店の前に立ちますとなかなか味のある店構えでして、何ゆえにこれまで訪ねることがなかったのかと自分自身に訝しく思いながら暖簾を潜りました。

1img_5890 スジこんの大鍋

店内は右手にL字形のカウンター席、そして左手はテーブルが置かれた広めの空間となっており、私は一人客であることからカウンターのコーナー部に近くかつスジこんの鍋にほど近い席に落着かせていただきました。

1img_5888 熱燗にスジこん

そして、席に着いて程なくおしぼりを持ってきてくださった女将さんに迷うことなく「熱燗」をお願いしました。
また、併せて表の提灯に書かれていた「スジこん」をいただきたい旨をその大鍋を指差しつつ告げました。

程なくチンされた「熱燗」が供され、それを今宵で堺とも暫しの別れよのう、としみじみと飲んでいますと「スジこん」が供されました。
ところで、何ゆえに「熱燗」に比べて「スジこん」の方が後になったかといいますと、「スジこん」の大鍋は既に火が落されていて別の小鍋で一人分の「スジこん」が加熱されたからというのが真相でした。
誤解がないように念のために申し添えておきますが、これは悪口を書いているのではなくて、入店した曜日と時間帯が影響していたようで、週末に近い木金やもう少し早い時間帯であれば大鍋で煮られた「スジこん」をいただけたものと思料するところです。

1img_5889 スジこん

さて、当店の「スジこん」ですが、スジ肉は良く煮られていて筋の程良い歯応えは残しつつも柔らかく仕上げられていました。
また、その味わいもスジ肉の旨味とコク味がジワリと効いていて、熱燗が進むというものでした。

1img_5891 豚ヘレとカキの串カツ

「熱燗」はも一本いただいたのでしたが、この熱燗には「豚ヘレとカキの串カツ」を合わせていただくことにしました。
供された「豚ヘレとカキの串カツ」は「豚ヘレの串カツ」が4本と「カキの串カツ」が2本という構成でした。

実は、ホワイトボードに書かれた親爺さんの字が達筆過ぎて『カキ』と書かれた文字を『和牛』と読んでしまったことからその読んだままで注文したのでした。
勿論親爺さんからは「和牛やのうてカキですねん。」(和牛ではなくてカキでござります。)と警告は発せられたのでしたが、読み間違えたという動揺を鎮める前に「あはっ、それで結構です。」と動揺しながら応えていたのでした。

更に付け加えますと、私は意外と慎重な方でして、旅先では牡蠣は余りいただくことはありません。
私自身は牡蠣に当たったという経験はありませんが、万一のことを考えると牡蠣の優先順位は低い方になっています。
したがいまして、このオーダーはある意味では不本意なものなのでした。

ここで余談ですが、メキシコ料理の前菜に一つに「セビーチェ」という料理があります。
この「セビーチェ」は一般的にはライムやレモンを主体にしてマリネートされた魚介類の料理でして、酸味があります。
その昔、メキシコシティの高級レストランで接待を受けたことがありましたが、その時に「セビーチェ」を前菜として薦められました。
当方としては否やはなかったのでしたが、薦められたセビーチェはその日は「牡蠣のセビーチェ」だったのでした。
なお、この時点でセビーチェが酸味のある料理であるということは知りませんでした。
そして供された「牡蠣のセビーチェ」は口にすると当たり前のことですが酸味があったのでした。
「お、これはヤバイぜ!牡蠣は当たると怖いでェ。おまけにこれは酸っぱいではないかいな!」と同行者と顔を見合わせたのでしたが、食べないで残すのは招待してくださった相手様に対して失礼になりますので全ていただきました(牡蠣は3個だったと記憶しています。)。
こういう時に辛いのは自身の心配を表には出さずに、にこやかに会食を進めなけらばならないところです。
結局、当たり前のことですが、翌日も翌翌日もお腹を壊すということは有りませんでした。

さて、流れで注文してしまった「豚ヘレとカキの串カツ」は「カキの串カツ」からいただきました。
先ずはレモンを絞り掛け(予め知っていれば酸味は恐れるに足りません)、ウスターソースをチョチョイのチョイと付けていただきました。
なんと!これが大層美味だったのです。
次の1本はタルタルソースを付けていただきましたが、これも美味でした。

牡蠣の次は「豚ヘレの串カツ」をいただきました。
「豚ヘレの串カツ」には左の中濃ソースを付けましたが、これまた串カツ専門店のものとは一線も二線も隔するもので肉汁が満ちた上質の串カツでした。

なお、「ヘレ」というのは関東で「ヒレ」と称される肉の部位でして、英語では「フィレ」と発音されるものです。
また、「フィレ」がどういう経緯を辿って「ヘレ」となったかについては私は寡聞にして知るところではありません。
浪花の民俗学の専門家に尋ねるのが筋でしょうけれども、私にはそのような知人や伝手は無く、きっと謎のままで人生を終えることでしょう。

   

昨日はノーベル賞の化学賞の受賞者が発表されました。
受賞者のお一人は吉野彰氏という方で、京都大学の石油化学科のご出身であり、また氏の先生は米澤貞次郎先生という量子化学の泰斗であられます。
また、米澤先生の先生がノーベル賞の化学賞を受賞された福井謙一先生で、福井先生一門の凄さを感じているところです。

ところで、ここ数年の間ノーベル賞の化学賞の発表のたびに私には楽しみにしていることがあります。
それは澤本光男先生の受賞ニュースです。
私は出来の悪い学生でしたからちゃんとした研究成果をあげることもできず、指導に当たっていただいた澤本先生にはご迷惑だけをおかけしただけでした。
その私に今できることは澤本先生のノーベル賞の受賞を心からお祈りさせていただくくらいのことです。
来年は澤本先生がノーベル賞を受賞されますよう祈念いたしております。

   

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