早稲田/ 奏す庵 (ワセカツ!丼)
奏す庵
最近まで知らなかったのであるが、早稲田はカツ丼の発祥の地である。
カツを玉子で綴じたカツ丼は早稲田大学の近くにあった「三朝庵」が発祥の店であったことは多くの書物に記されていて、以前からそのことを知っていた。
さらにソースカツ丼も早稲田にあった「ヨーロッパ軒」がその発祥の店であったことは浅学にして最近まで知らずにいた。
「ヨーロッパ軒」は関東大震災の後、店主殿の出身地である福井県に店を移されたのであった。
その「ヨーロッパ軒」のソースカツ丼にインスパイアされたということで新規に創業されたのが「奏す庵」という店であることをつい最近知ったのであった。
そこで、HO氏を誘い早稲田で待ち合わせて「奏す庵」を訪ねたのであった。 お茶、梅干
店内は全てカウンター席となっていて、後から来られるお客のことを考えて奥の方の席に着かせていただいた。
席に着くと、良く冷やされたお茶と梅干が供された。
お茶はグッと苦味が個性的な味をしており、これは店主殿がソースカツ丼の味を意識して選択されたもののようであった。
梅干は店主殿に促されて食前にいただいたが、これもソースカツ丼をいただく前に口腔内をニュートライズするためのものであると思料した次第であった。
お茶を喫しつつメニューを見ると、カツには「うすカツ」、「あつカツ」、「メンチカツ」、「ヒレカツ」、そして「エビカツ」の5種類があって、これらを組み合わせることによって当店のカツ丼8種類が仕上げられるようになっていた。
この日はHO氏も私も初めての入店であったが、HO氏は事前の調査宜しく「うすカツ丼」を、私は当店お薦めの「ワセカツ!丼」をいただくことにしたのであった。
なお、「ワセカツ!丼」に何ゆえに『!』が付されているのかは定かではない。
が、推し量るに早稲田の勢いってェものが表現されているということなのであろうか。 うすカツ丼、味噌汁、特製ソース、香のもの、パイナップル
HO氏の「うすカツ丼」には「うすカツ」が5枚載せられていた。
HO氏はまずカツそのものから食された。
そして発せられたのは「甘いねえ。」という一言であった。 ワセカツ!丼、味噌汁、特製ソース、香のもの、パイナップル
私の「ワセカツ!丼」は、「あつカツ」が3枚、「うすカツ」が2枚という「構成」となっていた。
また、味噌汁、特製ソース、香のもの、パイナップルがセットになっていた。
先ず一番上に置かれた「うすカツ」を取り上げ、一噛み口にした。
すると、ソースの香辛料味よりも甘味が印象的な味わいであった。
この甘味はハチミツやザラメが用いられているように推察したが、私は味覚不覚人なるが故に当たっているとは思えないが・・・。 特製ソース
二口目からは「特製ソース」をかけていただいた。
「特製ソース」も個性的な味わいであったが、西洋辛子や擂り潰した胡麻のペーストが味のアクセントになっていたように思えた。
「特製ソース」でいただいたカツ丼は結構な味わいで、ご飯とも好相性であったし、ビールや熱燗にとっても好い肴になるように思えたのであった。
なお、正直なところ私はソースカツ丼に関しては殆ど経験がなく、したがって当店でいただくソースカツ丼が私にとってのソースカツ丼の基準点になるものである。
今後はソースカツ丼についても積極的に味わってみようと思うところである。
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