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2019年7月

2019年7月31日 (水)

京都/ 鼓月 (季節のお楽しみセット w/極上 本、水羊羹)

1img_4798 鼓月

京都駅から地下鉄に乗って2つ目の四条烏丸駅に降り立ったのはOB会が始まる1時間近く前のことであった。
何処かに好い和菓子屋さんのカフェでもないかいな~と烏丸通を北上すると、錦小路の角に有名和菓子店である「鼓月」の店舗があり、その2階に「茶房こげつ」があることが分かったのであった。

1img_4795 入口@2階

早速階段を昇り、2階にある入口を入った。

1img_4790 店内、烏丸通が見える

店内に歩を進めると先客は居られず、店内奥のテーブルに着かせていただいた。
大きな窓は烏丸通に面していて、明るい光が入って来ると同時に道行く人も見渡すことができるのであった。

1img_4791 季節のお楽しみセット

席に着いてお品書を見ると、最初に「季節のお楽しみセット」のページが現れ、「抹茶」および「大納言小豆」、「千寿せんべい」の基本セットとともにこの日は「極上 本、水羊羹」が供されるということであった。
さらにお品書を見てみたが、やはり「季節のお楽しみセット」が私のこの日の気分にぴったりであったようで、これをいただくことにしたのであった。

注文を終えて5分程した頃合いで「季節のお楽しみセット」が供された。
お茶の作法には通じていないが、先ずは和菓子をいただいて抹茶に移るということは浅学ではあるが知るところである。

1img_4792 「大納言小豆」、「千寿せんべい」、「極上 本、水羊羹」

さはさりながら、これだけの量の和菓子をいただいてからでは折角の抹茶がダメになりそうに思えたので、「極上 本、水羊羹」の一つをいただいてから、抹茶をいただいたのであった。
その後は、「極上 本、水羊羹」と「大納言小豆」を適宜いただいたのであった。

1img_4794 抹茶

なお、「極上 本、水羊羹」は実に滑らかな逸品であり、またその味わいもじつにたおやかであった。
また「大納言小豆」も柔和な口当たりと奥ゆかしい甘味が秀逸であった。

   

2019年7月30日 (火)

京都/ 京都タワー (和菓子:ZARAME、MALEBRANCHE)

1img_4777 京都タワー

2日前の日曜日に京都に出掛けた。
学生時代のことであるが弓道部に所属していたが、その中で学年が近い人達が2年に1回催されるOB会に参加させていただいたのであった。
この日は早朝5時に起きて、新幹線で京都駅に降り立ったのが10時過ぎのことであった。
そして、長い一日の始まりであった。

1img_4785 ZARAME

京都を訪ねる1日前のことであったが、メレンゲの気持ちというテレビの番組で京都タワーにある和菓子店が紹介されていた。
そこで、来月一時帰国する孫達のために、番組で紹介されていた「ZARAME」という綿菓子の店で「抹茶金時」、「桜みるく」、「綿灯華」という3種類の綿菓子を購入したのであった。

なお、お店のオシャレなお姉さんにメレンゲを見てきたということを伝えると、少し驚かれた様子であり、また関西ではメレンゲは放送されていないということを教えてくださったのであった。
私は前日の放送を見て当店を訪ねた最初の客であったのかもしれない。

1img_4784 MALEBRANCHE

その後、同じく京都タワーにある「MALEBRANCHE」に立ち寄った。
ここもメレンゲで紹介されていたが、私は価格が安い方の「生茶の菓 アイスバー」をいただくことにした。

1img_4779 券売機

「生茶の菓 アイスバー」は店頭の券売機で食券を購入し、その食券をお兄さんに手渡すとプラスティックの番号札を渡されて出来上がるのを待つというシステムであった。

1img_4780 イートインスペース

待つこと暫し、プラスティックの番号札と引き換えに手渡された「生茶の菓 アイスバー」を手にして隣接するイートインスペースに移動した。

1img_4781 生茶の菓 アイスバー

先ずは外観を眺め、そのコンパクトなサイズを愛でたのであった。

1img_4783 抹茶のアイスクリームと抹茶の濃厚ソース

そして、薄板の先に付いたアイスクリームをカップから引き出すと、そこには濃い緑色のカチカチアイスと、その先にこれまた濃い緑色の抹茶ソースが現れた。
先ずは抹茶ソースを一舐めすると濃厚な抹茶ソースの味わいであった。
次いで抹茶アイスを一舐めすると(実はキンキンに冷えていて齧るのは難しかった)、冷たさのあまり味は左程感じられなかった。
とはいえ、アイスであるから時間と共に柔らかくなり、その味は抹茶アイスの味なのであることが判明したのであった。(当たり前である!)
抹茶のソースに抹茶アイス、ということで口の中は抹茶状態となったのであった。
そして、これくらい抹茶状態になると、むしろ口腔内は爽やかな感じになるということも分かったのであった。
所謂「抹茶ハイ」というトリップ状態であろうか・・・。

   

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2019年7月29日 (月)

新大阪/ CAVE KELLER KELLER (洋食屋さんのビフカツ定食)

1img_9416 CAVE KELLER KELLER

「CAVE KELLER KELLER」は新大阪駅にあるアルデという飲食およびショッピングエリアの一角を占める店である。
KELLERとはドイツ語では穴倉、貯蔵室などを意味するが、特に飲食店に限定するとその多くはワインセラーを意味することが一般的である。
またCAVEは英語でもフランス語でも共にドイツ語のKELLERと同様な意味を有している。
したがって、理屈的には当店は英・独・仏に亘ってワインに係わりのある店ということになるのである。

1img_9410 店内

当店には1年ほど前に入店したが、今年は店の前を何度も通り過ぎるのみとなっている。
昨年来、新大阪駅構内の興味あるレストランはほぼ訪ねたのであったが、当店のの事を書くタイミングを失していた。
ここで書いておかないともう機会は訪れないのではないかと考え、改めて記した次第である。

1img_9409 ランチワイン赤

店内に歩を進めてカウンター席の一画に着かせていただいたのは昼食時であった。
先述の通り当店をワインの店と位置付けたことから先ずはワインを注文した。
そして、ワインを啜りつつ選択したのは「洋食屋さんのビフカツ定食」であった。

因みに、関東では豚カツは何処でも食することができるが、ビフカツ(即ち牛肉のカツ)は余りお目にかかることがない。
こういうところに関西と関東の食文化の相違が見て取れるのであるが、その詳細をここで述べることは不要なことである。

1img_9412 洋食屋さんのビフカツ定食(五穀米、牛蒡のきんぴら、サラダ、豚汁)

注文を終えてワインを啜り続けていると、「洋食屋さんのビフカツ定食」がワンプレートで供された。

1img_9415 

先ずはビフカツの様子を見ると、かなり肉厚のものが一口サイズにカットして並べられていた。

1img_9414 牛ロースビフカツの断面

更に、その断面を見るとミディアムに近いミディアムレアに仕上げられた状態となっていた。
私の場合は、ステーキでもそうであるが牛肉はミディアムレアが最も好みである。

余談であるが、豚肉の場合はウェルダンが好みで、豚カツでもトンテキ(豚のステーキ)でも中が赤いのは食べ慣れていないことと、加えて老人としての頑なさからあまり美味しくはいただけないようである。
更に余談を続けるが、アメリカでの生活を思い出すと、私の秘書だった女性はステーキは常に超ウェルダンで注文されていたし、付き合いのあったアメリカ人(亜細亜系を除く)もかなりの人達はウェルダンを好まれていた。

さて、当店の「洋食屋さんのビフカツ定食」では肉は牛ロースが使われているとメニュに記されていた。
実際に食べてみると若干硬かったが、価格を考えるとリーズナブルなクオリティであると思った次第であった。

   

2019年7月28日 (日)

モスクワ/ 日本祭

1img20190723wa0000

モスクワに居る娘から写真が送られてきた。
それによると、先週の週末にモスクワで日本祭が開催されたそうである。
多くの人が訪れて、大賑わいであったとのことである。

1img20190723wa0004

この日本祭にはロシアのコスプレヤーが沢山訪れておられた、こちらも盛況であったそうである。

   

2019年7月27日 (土)

小金井/ コーヒーロースト (アイスコーヒー)

1img_4738 JR武蔵小金井駅南口ロータリー

昨日は台風6号が近付いているせいで数週間ぶりに朝から晴れの天気であった。
陽射しも強く、湿度も高く、蒸し暑い一日であった。

1img_4735 アイスコーヒー

昨日は所用で国分寺へ出たが、その帰りに電車で武蔵小金井まで移動した。
主たる目的は「コーヒーロースト」で武蔵野ブレンドを購うことにあった。
注文を終えて暫らくするとAさんからコーヒーはホットにするかアイスにするかを問われた。
先述のように昨日は蒸し暑い日であったことから極自然にアイスコーヒーをお願いしていた。
当店のアイスコーヒーは爽やかな味わいであった。

   

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2019年7月26日 (金)

堺(堺東)/ 得正 (牛すじ煮こみカレー)

1img_4334 得正の看板

「とんかつカレー」をいただいた翌日、堺東に所用があった機会を活かして再度「得正」を訪ねた。
目指すはおっちゃんお薦めの一つである「牛すじ煮こみカレー」である。

1img_4328 壁のメニュ

入店したのは正午までにはまだまだ時間のある開店そうそうの時間帯であった。
店内に歩を進めて、着席する前に厨房に居られたおっちゃんに「牛すじ煮こみカレー」を所望する旨を伝えた。

1img_4332 牛すじ煮こみカレー

注文を終えて暫し、出来上がった「牛すじ煮こみカレー」が運ばれてきた。
先ずはその姿を一瞥すると、ライスの上には煮込まれた牛すじがドッサリと載せられているのであった。
ルーの味は前日に分かったことから、ここでは徐に牛すじを一切れ掬いあげ、口腔内で咀嚼を繰り返した。
すると、最初は口腔内はルーのスパイス味に支配されていたが、ジワリジワリと牛すじから滲み出る旨味が広がっていったのであった。

1img_4333 同上

また、牛スジは好く煮込まれたもので、若干の筋感が残っているもののスムーズな歯応えを呈しており、食べ易いものであった。
ただし、願わくばもう少し小ぶりであったら良かったと思うところである。
というのは、牛すじひとつひとつはかなり大きなカットのもので、一回にまるまるひとつを食べ進むとライスよりも先に無くなってしまうからである。

   

2019年7月25日 (木)

堺(堺東)/ 得正 (とんかつカレー)

1img_4311 得正

カレー専門店「得正」は堺東に行くたびに気になっていた店である。
というのは、営業は昼間のみで夕食を摂りに行った際には店は既に閉じられていて、入店するチャンスが全くなかったからである。

ところが、先日大阪に行った際の事であるが偶々昼食時に堺東に行くチャンスがあった。
そこで、この機会を逃してはならじと「得正」を訪ねたのであった。

1img_4309 壁の飾り

店は間口の幅が狭いものの奥行きはあり、更にその奥に厨房があった。
入口を通り、店内奥に歩を進めると味わいのあるおっちゃんが一人で注文から調理までを引き受けておられた。
初めての入店であったのでおっちゃんにお薦めを尋ねると、「とんかつカレー」あるいは「牛すじ煮こみカレー」を進められた。
しからばと壁のメニュを見ると「とんかつカレー」が上に書かれていたので、これをいただくことにした。

1img_4307 とんかつカレー

待つこと暫し、かなり大きな楕円形の皿に盛りつけられた「とんかつカレー」が供された。
写真では分かりづらいが皿の横幅は30cmはあり、そこにライスがこんもりと盛られ、さらにその上にそこそこの大きさのとんかつが載せられ、そして全体に大量のルーが回しかけられていた。
その大きさに「あなうれし。」と心は欣喜雀躍の状態となったのであった。

そして「いざ食べむ。」とスプーンを右手に持って、先ずはルーを一掬い口に運んだのであった。
口に含んだルーを舌と上顎の間でフニフニ・フニリと広げると辛さでは無くてスパイスの香豊かな刺激味がジュワリと感じられ、成分は分からなかったが何やら動物系の旨味が広がったのであった。

次にルーのしっかり絡んだライスを咀嚼すると、炊き立てのライスの温度によってスパイスがより活性化され、舌の両サイドが少しではあったがヒリリとしたのであった。

さらに、ルーを纏ったとんかつの一つをスプーンで半分にカットして、これを口の中に運び込んだ。
そしてとんかつの程良い弾力を感じながら咀嚼を続けると、肉の旨味がルーのスパイスと好いバランスを保ちながら口腔内に広がったのであった。

後は、ルーととんかつ、ライス、を個別にあるいは同時に食べ進め、あっという間に食べ終わったのであった。

1img_4310 店内の扁額

なお、先客としておられたサラリーマン氏が「堺筋本町の得正と同じ店ですか?」と尋ねられ、おっちゃんが「はい、そうです。」と応えられていた。
私は大阪に限らずカレー事情には疎いので知らないのであるが、「得正」は大阪では有名な店のようである。

   

2019年7月24日 (水)

早稲田~原宿

Screenshot_20190720115322_20190724142501 グーグルマップでルートを検索

先日、早稲田の「奏す庵」でソースカツ丼を食した後、早稲田から原宿に向かって歩いた。
ルートはHO氏の薦めでグーグルマップで得たルートに従って時々霧雨となる中をボチボチ進んだ。

1img_4640 YAYOI KUSAMA MUSEUM

最初に現れたのは「YAYOI KUSAMA MUSEUM」であったが、予約制とのことで入館は叶わなかった。
なお、予約はウェブサイトでの予約のみだそうである。

1img_4642 消防博物館(東京消防庁航空隊ヘリコプター「ちどり」)

1img_4649 消防博物館(江戸火消の纏)

四谷の交差点に至ると「消防博物館」があったので入館した。
入館は無料で、東京の消防に係わる資料が江戸時代から現代に至るまで系統的に展示されていた。
子供達には人気の場所であるし、大人にも楽しめる施設であった。

1img_4670 信濃町煉瓦館

1img_4673 慶応病院のミニストップで初のコンビニアイスコーヒー

JR信濃町駅舎の付近には「信濃町煉瓦館」や「慶応大学付属病院」があり、その向かいにある「ミニストップ」で人生初のコンビニコーヒーを飲んだ。
100円という価格にしてはクオリティの高いコーヒーであった。
コンビニ恐るべし、である。

1img_4678 聖徳記念絵画館

ミニストップで暫し休憩した後、「聖徳記念絵画館」の前を通り過ぎ、「新国立競技場」の前に出た。

1img_4679 建設中の新国立競技場

「新国立競技場」は外から見た限りにおいてであるがその形は整ってきたようであった。


1img_4681_20190724070901 五輪モニュメント、名知らずビル

「新国立競技場」からほど近い処にはオリンピックの五輪のモニュメントと名前を知らないユニークな形のビルがあった。

1img_4682 トルコ共和国大使館

ひたすら歩き続けて漸く原宿のエリアに入った。
「トルコ共和国大使館」の辺りは左程の人出はんかったが、竹下通を過ぎた辺りからは真っ直ぐには歩けない人ごみであった。

1img_4683 原宿は大勢の人(なお竹下通はギュウギュウでした)

   

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2019年7月23日 (火)

早稲田/ 奏す庵 (ワセカツ!丼)

1img_4626 奏す庵

最近まで知らなかったのであるが、早稲田はカツ丼の発祥の地である。
カツを玉子で綴じたカツ丼は早稲田大学の近くにあった「三朝庵」が発祥の店であったことは多くの書物に記されていて、以前からそのことを知っていた。
さらにソースカツ丼も早稲田にあった「ヨーロッパ軒」がその発祥の店であったことは浅学にして最近まで知らずにいた。
「ヨーロッパ軒」は関東大震災の後、店主殿の出身地である福井県に店を移されたのであった。
その「ヨーロッパ軒」のソースカツ丼にインスパイアされたということで新規に創業されたのが「奏す庵」という店であることをつい最近知ったのであった。

そこで、HO氏を誘い早稲田で待ち合わせて「奏す庵」を訪ねたのであった。

1img_4628 お茶、梅干

店内は全てカウンター席となっていて、後から来られるお客のことを考えて奥の方の席に着かせていただいた。
席に着くと、良く冷やされたお茶と梅干が供された。
お茶はグッと苦味が個性的な味をしており、これは店主殿がソースカツ丼の味を意識して選択されたもののようであった。

梅干は店主殿に促されて食前にいただいたが、これもソースカツ丼をいただく前に口腔内をニュートライズするためのものであると思料した次第であった。

お茶を喫しつつメニューを見ると、カツには「うすカツ」、「あつカツ」、「メンチカツ」、「ヒレカツ」、そして「エビカツ」の5種類があって、これらを組み合わせることによって当店のカツ丼8種類が仕上げられるようになっていた。

この日はHO氏も私も初めての入店であったが、HO氏は事前の調査宜しく「うすカツ丼」を、私は当店お薦めの「ワセカツ!丼」をいただくことにしたのであった。
なお、「ワセカツ!丼」に何ゆえに『!』が付されているのかは定かではない。
が、推し量るに早稲田の勢いってェものが表現されているということなのであろうか。

1img_4637 うすカツ丼、味噌汁、特製ソース、香のもの、パイナップル

HO氏の「うすカツ丼」には「うすカツ」が5枚載せられていた。
HO氏はまずカツそのものから食された。
そして発せられたのは「甘いねえ。」という一言であった。

1img_4632 ワセカツ!丼、味噌汁、特製ソース、香のもの、パイナップル

私の「ワセカツ!丼」は、「あつカツ」が3枚、「うすカツ」が2枚という「構成」となっていた。
また、味噌汁、特製ソース、香のもの、パイナップルがセットになっていた。

先ず一番上に置かれた「うすカツ」を取り上げ、一噛み口にした。
すると、ソースの香辛料味よりも甘味が印象的な味わいであった。
この甘味はハチミツやザラメが用いられているように推察したが、私は味覚不覚人なるが故に当たっているとは思えないが・・・。

1img_4634 特製ソース

二口目からは「特製ソース」をかけていただいた。
「特製ソース」も個性的な味わいであったが、西洋辛子や擂り潰した胡麻のペーストが味のアクセントになっていたように思えた。
「特製ソース」でいただいたカツ丼は結構な味わいで、ご飯とも好相性であったし、ビールや熱燗にとっても好い肴になるように思えたのであった。

なお、正直なところ私はソースカツ丼に関しては殆ど経験がなく、したがって当店でいただくソースカツ丼が私にとってのソースカツ丼の基準点になるものである。
今後はソースカツ丼についても積極的に味わってみようと思うところである。

   

2019年7月22日 (月)

小金井/ 無坊 (汁なし坦坦麺)

1img_4698 無坊

東京オリンピック2020のテストイヴェント一つである自転車ロードレースを見に東八道路に行った。
普段はバスや車で東八道路を通過することはあっても、そこを歩くということはまずない。
が、今回は撮影が目的であって、徒歩ででかけたのであった。

自転車ロードレースが終わると、丁度好い具合に昼食時となっていた。
東八道路沿いで食事となると、私の場合向かう先は坦坦麺の名店である「無坊」である。

1img_4693 汁なし坦坦麺 w/スープ

自転車ロードレースの集団が通り過ぎて間もないタイミングで「無坊」の店内に歩を進めると席は満席であったが、待ち人はおられなかった。
そこで、入口で待つことにすると1分もしない内に席が空き、そこに着くことができたのであった。
そして、ご主人に促されて「汁なし坦坦麺」を注文したのであった。

注文を終えてご主人から水を供されて暫し、「汁なし坦坦麺」が出来上がった。
「汁なし坦坦麺」を注文したのは初めてである。
カウンター越しにその丼鉢を受け取ると、更にスープも供されたのであった。

1img_4690 汁なし坦坦麺

ご主人のインストラクションに従って良く掻き混ぜていただいた。
最初から肉、ほうれん草、坦坦汁が纏わりついた状態の麺をムニュムニュムニュと口の中に送り込んだ。
すると一気に肉の旨味、坦坦汁のクリーミーかつ繊細な旨味、麺の旨味がそれぞれ相乗的に広がったのであった。
次いで軽く咀嚼を繰り返すと、肉、ほうれん草、ナッツのそれぞれが麺の柔和な食感に呼応するようにバランスの良い口当たりが感じられたのであった。

久しぶりに美味なるものを口にしたこともあって、一気に「汁なし坦坦麺」を食べきったのであった。

そして、丼鉢に僅かに残った肉と坦坦汁にレンゲに数杯のスープを注ぎ足し、それをウングッと飲み干したのであった。

自転車ロードレースの撮影はイマイチであったが、それを補って余りある「汁なし坦坦麺」であった。
めでたし、めでたし、である。

   

2019年7月21日 (日)

小金井/ 東京オリンピック2020 テストイヴェント (自転車ロードレース)

1dsc_6016 集団の先頭

今日は東京オリンピック2020のテストイヴェント一つである「自転車ロードレース」が行われた。
そのコースの一部が小金井市内の東八道路に当てられていたことから様子を見にいってきた。

1dsc_6017

レースのスタートは稲城市付近にあり、武蔵野公園をスタートした後稲城市まではパレード的な走行が行われていて、小金井市内ではのんびりとした走行が行われていた様子であった。

1dsc_6020

したがって、自転車の集団はほぼ規則正しい隊列を維持したまま通り過ぎていった。
とはいえ、スピードはそこそこ出ていたようで、撮影に要した時間はほんの数秒だけであった。

1dsc_6011 シマノの自転車

なお、自転車の集団の前後にはパトカーを始めとし、エスコートのバイク、テレビのバイクカメラ、屋根に自転車を載せた自動車、最後に3台の救急車(介護車として)が走り抜けていった。

1dsc_6013 海外チームのバイク

1dsc_6024

1dsc_6025

また、上空には東京消防庁と朝日新聞のヘリコプターが飛んでいた。

1dsc_6008 東京消防庁のヘリコプター

1dsc_6009 朝日新聞のヘリコプター

   

2019年7月20日 (土)

堺/ 創作手打うどん 鈴平 (鶏天、鴨うどん定食、瓶ビール)

1img_4175 創作手打うどん 鈴平

今回は結論から申し上げます。
「創作手打うどん 鈴平」のうどんは実に美味であります。
申し上げたいポイントは『うどん』そのものが美味だということです。
まず、そのピンポイントを突いたごとき弾力性、すなわち噛み応えが秀逸であります。
弾力性で例えますと、道頓堀今井のうどんよりも強く、讃岐うどんよりは柔和であります。
また、その表面には他の追従を許さない滑らかさがあり、素晴らしい喉越しが体感できます。
さらに、咀嚼によって口腔内に広がる茹でられた小麦粉系の淡い甘味は上質のもので、表現としては淡く柔和で上品な甘露味とするのが最も正鵠を得ていると思料するところです。

先日、母を見舞った後、夕食に立ち寄ったことで「創作手打うどん 鈴平」のうどんに巡り合うという機会を得たのでした。

1img_4156 当店はアサヒビール

入口の扉を開けて店内に歩を進めると、真っ先にカウンターのあちら側に寡黙な親爺さんが見え、次いで女将さんがその横手から現われられた。
店内は混んではいなかったことから、女将さんに一言告げてテーブル席に着かせていただいた。
先ずはお酒をと思いお品書を見ると、熱燗(日本酒自体)は用意されておらず、ビールのみがアルコール飲料として用意されていることが分かったのであった。
しからばと女将さんに瓶ビールをお願いし、それを飲みながら肴を探したのであったが、当店は純粋なうどん専門店であって、酒の肴になりそうな料理は限られていた。
そこで、選択したのは「鶏天」で、これを肴にビールを飲むことにしたのであった。

1img_4161 鶏天

ところが、である。
供された「鶏天」はモモ肉3個、胸肉1個、さらに蓮根、南瓜、大葉の天ぷらが添えられていた。
写真では分かりにくいが、鶏天の一つ一つがベラボウに大きいのであった。
とはいえ、折角の鶏の天ぷらをありがたくいただくことにして、モモ肉の一つを口に運び、その3分の1程を噛み切ったのであった。
すると、熱々の鶏天から旨味を帯びた肉汁が迸り出て、危うく火傷をしそうになった。
すかさずビールを口腔内に注ぎ込み、事なきを得たのであった。
なお、この鶏天は下ごしらえの段階で、酒や醤油、そして生姜によって味を整えられていて、実に好い味わいをしているのであった。
因みに、今は入院している母が昔造ってくれたのと同じ味のもので、妙に懐かしさがこみ上げてきたのであった。

1img_4166 鴨うどん定食

鶏天とビールで胃の腑がかなり満たされたのであったが、肝心のうどんをいただかないことには店を出る訳にはいかない。
そこで、再びお品書に目を通すと、私の好きな鴨肉の使われた「鴨うどん」というのが目に飛び込んできた。
早速「鴨うどん」いただこうと顔を上げると、壁に「鴨うどん定食」という「かやくご飯」がセットになっているのが目に入った。
量はかなり多くなるが、かやくご飯も見逃せないと思い、「鴨うどん定食」を女将さんにお願いしたのであった。

1img_4167 鴨うどん

鶏天の最後のピースを食べきったタイミングで「鴨うどん定食」が供された。
そして、うどんからいただいたが、それに関しては冒頭に記した通りである。

1img_4168 かやくご飯

1img_4172


2019年7月19日 (金)

八重洲/ SOUTH INDIAN CURRY & BAR ERICK SOUTH (チキンビリヤニプレート Mサイズ)

1img_4119 SOUTH INDIAN CURRY & BAR ERICK SOUTH

先日、大阪に向かう途中、東京駅に隣接する八重洲の地下街で少し早い昼食を摂った。
向かった先は、以前に一度訪ねたことのある「SOUTH INDIAN CURRY & BAR ERICK SOUTH」であった。

この日は、最初から「ビリヤニ」をいただく心づもりであった。

1img_4122 ビリヤニに関するお知らせ

12時までにはまだ少し時間のある頃合いではあったが、既に店の前には人の列が出来上がっていた。
これはイカンかなと思いつつ列の最後尾に並び、自分の順番が来るのを待ったのであった。
列が進んでもう少しで入店ということになったタイミングで、店の前の貼紙が目に入った。
それを良く読むと「売り切れ」の可能性を示唆するもので、気持ちは穏やかではなくなったのは事実である。
しかし、である。
日頃の行いが良かったのか、はたまた偶々なのか、注文を取りにきたお兄さんに尋ねると「ビリヤニ」はまだいただけるとのことで、躊躇せずに「ビリヤニ」を注文した次第であった。

1img_4123 水はステンレス製のカップで供される

注文を終えて暫らくすると、お兄さんによって店内に案内され、奥のカウンター席の一つをあてがわれた。
席に着いた時には、そこには水の入ったステンレス製のカップが置かれていて、先ずはこれで口の中を潤したのであった。

1img_4126 チキンビリヤニプレート Mサイズ(チキンビリヤニ、エリックチキン(カレー)、ライタ(塩ヨーグルト)、生野菜サラダ(ライタをかけて食べるらしい))

そして、程なく「ビリヤニ」の盛られた金属のプレートが目の前に置かれた。
正直なところ、「ビリヤニ」という食べ物は所謂炊きこみご飯の様なものであるということは知っていたが、目の当たりにしたのは初めてであった。

1img_4127

食べ方が分からなかったので、先ずはビリヤニのお米の部分を一口含んで、そしてシズシズと咀嚼を開始した。
第1印象は、スパイシーな味わいであるが、それは極めてドライなスパイシーさであって、甘味は私には殆ど感じられなかった。
例えば、どんなに辛いカレーを食べても辛さの中に甘味というものが感じられるものであるが、ビリヤニは乾いたスパイスの風味が強かったのであった。
これは、想像していた味とは全く異なるもので、ちょっとした驚きであった。

「しからば、チキンカレーを混ぜて食べてみるべし」と思い、ビリヤニに混ぜてみた。
「エリックチキン」というカレーも結構辛いものであったが、両者を混ぜることによって馴染みのある味に変わったのであった。
また、ビリヤニには骨付きチキンが二つ入れられていた。
このチキンはむしろ淡白な味わいであったので、このままでビリヤニと一緒にいただくと好い加減であった。

いずれにしても、この日は初めてであったことからビリヤニを味わいつくせなかったので、再訪を期するところである。

1img_4124

   

2019年7月18日 (木)

小金井/ 田舎うどん かもkyu (坦坦ゴマ汁つけうどん、かき揚げ(大))

1img_4585 田舎うどん かもkyu 

先日、病院の帰りに「田舎うどん かもkyu」に立ち寄った。
偶々ではあったが「田舎うどん かもkyu」に向かうにあたってこの日は「浴恩館公園」を通りぬけることにした。

「浴恩館公園」は武蔵野の名残を留める木々が茂っていて、とても落着いた雰囲気に満ちている。
その「浴恩館公園」の中程に至った時のことであった。
枝葉の茂る高木の上で数羽のカラスが大きな鳴き声をあげて枝や葉をバサバサさせていた。
そしてその直後、木の上から何やら大きなものが落ちてきたのであった。
落ちてきた瞬間、地面から辺りに鈍く響くドゥサッという音がしたのであった。
その音が聞こえてきた方に目を凝らすと、そこには全長が1mを越える太ったヘビが落ちていたのであった。
ヘビは暫らく動かないでいたが、ジワリジワリとヘビのニョロニョロした動きで草叢の中に消えて行ったのであった。
ヘビを見たのは何年かぶりのことであったように思うが、ヘビは何時見ても気色悪いものである。
私はへび年の生まれであるにも係わらず、本物のヘビは苦手である。

1img_4578 坦坦ゴマ汁つけうどん、かき揚げ(大)

さて、「浴恩館公園」でヘビを見たことは直ぐに忘れ、「田舎うどん かもkyu」の引戸をいそいそと開けたのは12時半を5分程過ぎた頃であった。
店内奥のテーブル席に着いて、今までいただいていない武蔵野うどんをいただこうと思いつつお品書に目を通した。
そして決めたのは「坦坦ゴマ汁つけうどん」であった。
更に何か載せるものをと思い、選んだのは「かき揚げ」であった。
注文を取りに来てくださったお姉さんに「坦坦ゴマ汁つけうどん」と「かき揚げ」は合うかどうかを確かめたところ、合います、ということであったので「かき揚げ」の大をお願いしたのであった。
なお余談ではあるが、お姉さんは笑顔が素敵なご婦人で、ふと思ったのはNHKの「ちこちゃんに叱られる」に出ておられる美人アナウンサーさんに好く似ていらっしゃるということであった。

1img_4582

さて、注文を終えて待つことしばし。
厨房からは、うどんの茹であがりを知らせるタイマーの音やかき揚げを揚げる軽快な音が聞こえてきた。
さらに暫し待つと、武蔵野うどんの大皿にかき揚げが載せられて、坦坦ゴマ汁と共に供された。

先ずは、うどんを1本取り上げて口に含み、ハミハミした。
程良い歯応えが奥歯に感じられ、次いでうどんの茹でられた小麦粉系の甘味でそこはかとなく口腔内が満たされたのであった。

次に、数本のうどんを「坦坦ゴマ汁」に漬けて一気に啜り上げた。
すると、「坦坦ゴマ汁」の風味が口腔内に広がると同時に、具材のメインを占める豚肉の旨味も広がったのであった。

更に、うどんと豚肉を一緒に咀嚼すると、うどんの弾力と豚肉のより高い弾力が歯の間に拮抗しながら感じられ、またうどんのデンプン系旨味と豚肉の動物性脂の旨味が混ざり合うところに坦坦ゴマ汁が絡んできて、得も言えぬ状態と化したのであった。

なお、かき揚げは坦坦ゴマ汁に良く漬してフニュフニュにしてからうどんと一緒にいただくと、結構な味わいであった。
また、好き嫌いの問題であるが、辨油をかき揚げに少し垂らすとかき揚げの個性が強められて、これまた結構な味わいとなったのであった。

1img_4583 壁の飾りは縁起の良い前掛

   

2019年7月17日 (水)

新大阪/ らくや (カツとじ定食、瓶ビール)

1img_3751 らくや

先日、大阪に行った帰りのことである。
東京へ戻る新幹線に乗るべく新大阪駅に行き、時間を見計らって昼食を摂ることにした。
この日は、カツ丼の店を探して「味の小路」と名付けられたエリアを歩いていた。
が、カツ丼をいただける店を既に立ち寄った「丼丼亭」以外に見付けることができないままエリアの奥に進んでいくと、「らくや」という店の前で客引きをしているお姉さんと不覚にも目が合ってしまい、気の弱い私は「カツ丼」という言葉を発することも、更には入店を断ることもできずに店内に導き入れられていたのであった。
が、これがなかなかの正解で、美味しい料理に出会うことができたのであった。

1img_3739 当店はアサヒビール

店内ではお姉さんにカウンター席の中央に案内され、ストンと席に着いたのであったが、座ってみると存外に落着いた雰囲気の店内であることに気付いたのであった。
予定していた新幹線に乗るまでには十分な時間の余裕があったこともあり、先ずは瓶ビールをいただくことにしたが、それは店内の雰囲気が良かったことも作用していたように思うところである。

供されたビールをコップに注ぎ入れ、一気に飲み干した。
流石にプハ~~~ッということはしなかったが、一旦大阪を去るという気分もあって実に心地よい一杯目であった。

1img_3744 カツとじ定食

ビールを飲みつつカウンター上にあるランチメニューに目を遣ると、8種類の料理の中に「カツとじ定食」というのがあった。
「カツとじ」というのはまさにカツ丼の頭であり、それが別途ご飯とともに供されるものである。
この当時「カツ丼」の上に載せられた食材を調べていたのであったが、「カツとじ」は「カツ丼」のその延長線上にあると思うことは不自然なことではない。
これは神仏の思し召し、と思い躊躇せず「カツとじ定食」をいただくことにしたのであった。

1img_3745 カツとじ(三つ葉が載せられている)

ビールを飲みつつ待つこと暫し、「カツとじ定食」が大きなトレイに載せられて供された。
なお、当店の丁寧なところは、料理をカウンター越しに手渡すのではなく、板前さんが料理をトレイに綺麗に並べた上でお姉さん引き継ぎ、それをお姉さんが丁寧に運こんで来られるというちゃんとした手順を踏むということが守られているということにあった。

目の前に置かれた「カツとじ定食」の「カツとじ」の上を見ると、『三つ葉』がハラリと撒かれているのを確認した次第で、もし当店でカツ丼が供されるなら上には三つ葉が載せられているであろうと推察した次第であった。
なお、三つ葉が撒かれていると記したのは、丁寧に置かれたのなら中央部分に存在するはずであるが、中心から離れた位置にあるのは撒かれたという査証であると推察するところである。

先ずは中央部分の一切れを玉子と出汁の海から引き揚げ、その半分ほどを咀嚼した。
するとバランスの良い甘辛さの出汁を含んだ衣や半熟の玉子から出たおつゆが得も言えぬ旨味をもって口腔内に広がったのであった。
そして、後追いでビールを飲むとこれまたタマラン感覚が口腔内から喉元に広がるのであった。
こうした動作を繰り返し、カツの半分ほどまで食べたところでビールを飲み干してしまったので、ここからはご飯でいただいた。
ご飯と食する「カツとじ」はこれまた至福の味で、ご飯から醸されるデンプン系の淡い甘味とカツとじの収斂味が口腔内で踊りまくるものであるから、一気に食べ尽くしてしまったのであった。

1img_3747 たぬき

さて、支払いをすべく入口のキャシアに向かうと、大きな信楽焼のたぬきが置いてあった。
お姉さんに撮影の許可を得ると、お姉さんから「当店のオーナーの奥方がたぬきの像を蒐集されておられていて、店内奥には金のたぬきが飾られている」ということをうかがった。

1img_3748 金のたぬき像

そこで、改めて許しを請い、金のたぬき像を撮影させていただいたのであった。
金のたぬき像を見た人達に特段に良いご利益がありますように。

   

2019年7月16日 (火)

堺(堺東)/ とんかつKYK 堺高島屋店(堺高島屋店の特別メニュー かつ鍋膳、熱燗)

1img_3657 とんかつKYK 堺高島屋店

「とんかつKYK」は大阪エリアでは知らない人は居ないと思っている。
その知名度は、蓬莱の豚まんや北極のアイスキャンデーなどに引けを取らないもので、私やHO氏の世代の人であれば高校生の頃には既に頭の中に存在する店名の一つである。

「とんかつKYK」のお品書にはその名称の由来が記されていて、それを要約すると次のようになる。
すなわち、1946年に創業した「喫茶KYK」は創業の地である大阪市阿倍野区にあった「瓦町洋裁研究所」の頭文字を引き継いでKYKとしたもので、現在では「Keep You Kindly」を真意としている。とんかつ専門店としては1965年に開業して現在にいたる。」とのことである。
最近、ミュージシャンのD氏が頭文字で表現することを流行らせておられるが、KYKは既に73年前に摂り入れられた表現なのであった。
なお、全くの余談ではあるが、1979年にM社に入社した際の社内における安全教育でKYKという言葉が出てきた。
その意味するところは「危険予知訓練」の頭文字を並べたもので、関西出身の者は豚カツを思い出したものであった。

1img_3639 熱燗

さて、この日は母を病院に見舞った後、夕食を摂るべく「とんかつKYK」に直行したのであった。
それは、豚カツの名店である「とんかつKYK」でカツ丼をいただこうという明確な目的があったからであった。
しかし、ことは左程容易には進まなかったのであった。
即ち「とんかつKYK」ではカツ丼なるものは供されていなかったのであった。
ここからは私の推察であるが、一般的には豚カツの専門店というものは豚カツそのもので勝負しておられるようであって、百歩譲ってもかつ鍋までなのであるということであるようであった。

そこで、先ずは熱燗をグビリと飲りつつお品書を見ていくと「堺高島屋店の特別メニュー かつ鍋膳」という料理があった。
「かつ鍋」あるいは「かつ煮」といえば、築地では「カツ丼の頭」のことである。
そこで、この当時「カツ丼」の上に載せられた食材を調べていたのであったこともあって「これ幸い!」と膝を打ち、この「堺高島屋店の特別メニュー かつ鍋膳」をいただくことにしたのであった。

1img_3644 堺高島屋店の特別メニュー かつ鍋膳

熱燗をチビリチビチビと飲りつついると、「堺高島屋店の特別メニュー かつ鍋膳」が供された。
真っ先に見たのはカツの上の食材で、それは『三つ葉』であった。
仮に「とんかつKYK」でカツ丼が供される日が訪れるとすると、カツ丼の上には三つ葉がに載せられるであろうことが想像できたのであった。

「堺高島屋店の特別メニュー かつ鍋膳」は、サイドに付けられたキャベツが甘くて美味であったが、それ以上に「かつ鍋」自体が特別メニューと称されるだけのことがある美味な料理であった。

1img_3646 かつ鍋

先ず、かつ自体のクオリティが高く、程良い噛みごたえと肉の旨味が群を抜いて上質であった。
また、おつゆも出汁のバランスのとれた甘辛さが玉子の旨味を高めていて、それがカツの衣に絡んでいて、落頬、落涎、落涙、落鼻水の境地であった。
また、後追いで入れられた玉子が半熟状態で、その黄身を絡めていただくカツも好い味わいであった。

熱燗でいただく「かつ鍋」はタマラヌ美味さであって、熱燗をもう一本注文しようかと迷ったが、ここはご飯でいただくことにしたのであった。
これがまた得も言えぬ美味さであって、ご飯のふっくらした食感とカツの程良い歯応え、ご飯の淡い甘味とかつ鍋の収斂性のある極上の旨味は他ではなかなか味わえないもので、組合せとしてお酒も良いしご飯も実に良いのであった。

   

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2019年7月15日 (月)

カツ丼の姿

カツ丼は今までにあちらこちらで随分食べてきたと思っていたが、どうやらそれは思い違いであったようである。
まず、メモを見ると、大阪や京都に於いては少なくとも社会人になって以降左程多くはカツ丼(含むカツ重)を食していないようである。
また、関東地区以外でカツ丼を食したことは、20数年前にボストンの日本料理店で昼食にいてもたってもおられず食べた以降昨年までほとんどなかったのである。

こういことを思い出したきっかけは、堺東(大阪府堺市)のカツ丼専門店「まるは」でいただいた「かつ丼」に『刻み葱』がかけられていてたということにある。
その時まで『刻み葱』がかけられたカツ丼というものに関しては全く記憶になく、それ以上にカツ丼を食べた回数もさほどなかったことに気付いたのである。

更には、今まで何も考えずにカツ丼を食してきたので、その上にかけられている食材に関しては意識しておらず、敢えて問われると何も無い「プレーン」な状態であるか、あるいは「刻み海苔」や「三つ葉」と思ってきた。

そして、「まるは」で『刻み葱』のカツ丼を食して以降カツ丼の上に載せられている食材が俄然気になってしまい、大阪に在る何軒かの店でカツ丼を食べてみると『刻み葱』が載せられているカツ丼が複数の店で供されていることが分かったのであった。

大阪では『刻み葱』が一般的なんやねえと思うと同時に、それでは東京のカツ丼ではいかがかという興味も湧いてきたことから、ここ数カ月の間に何軒かの店でカツ丼をいただいた。
それだけでは情報としてはまだまだ足りないので、過去に訪ねた店のカツ丼がどういう容姿であったか、撮影していた写真を取り出してみた。

以下にそれらの写真を東京と大阪に分けて年代順に掲載するが、 地域による特性あるいは傾向というものを知るにはこれだけのデータでは少なく、今後の調査(十数年は要するであろう)を待つものである。

ま、他愛もないことをくどくどと書いたが、要はカツ丼の上に何が載せられているのか、という話題である。


東京のかつ丼

1.築地/ 豊ちゃん(築地場内市場): かつ丼 [2010.08.10.]

1dsc00246 かつ丼の上には三つ葉


2.銀座/ 銀座 梅林: かつ丼 [2011.06.17.]

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1dsc03818 特に載せられたものは無いプレーン状態


3.銀座/ 銀座 梅林: スペシャルかつ丼 [2011.09.26.]

1dsc05363 スペシャルかつ丼

1dsc05364 追加されて軽く加熱された玉子の黄身


4.銀座/ レストラン早川: かつ丼 [2011.12.09.]

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1dsc06437 貝割れ菜


5.銀座/ 泰明庵: かつ丼 [2012.06.27.]

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1dsc09182 プレーン


6.西荻窪/ 坂本屋: かつ丼 [2012.09.22.]

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1dsc01637 グリーンピース(このグリーンピースがたまらなく美味であった)


7.新橋/ 燕楽: かつ丼 [2012.10.03.]

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1dsc01828 プレーン


8.銀座/ ゲンカツ: ゲンカツ丼 [2013.11.21.]

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1dsc06591 温泉卵、植物が何であったかメモが無く記憶もない(朧気ではあるがその味はバジルだったように記憶しているが・・・)


9.銀座/ とん垚: かつ丼 [2014.08.08.]

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1dsc03137 刻み海苔


10.早稲田/ 三朝庵: かつ丼 [2015.12.04.]

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1dsc02537 プレーン


11.新宿/ 新宿 とんかつ さぼてん 本店: 三元豚 ロースかつ丼 [2017.05.26.]

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1img_6123 プレーン


12.小金井/ そば処 つちや: ミニざる・半かつ丼 [2018.07.13.]

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1img_1552 青海苔


13.小金井/ 松乃屋: ロースかつ丼 [2019.05.19.]

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1img_3542 刻み海苔


14.国分寺/ 花旬庵: かつ丼セット [2019.05.21.]

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1img_3555_20190712171101 白髪葱、サヤエンドウ


15.小金井/ とんかつ大学: かつ丼 [2019.06.10.]

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1img_3901_20190712171101 刻み葱


16.府中/ 元禄そば: かつ丼 [2019.06.16.]

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1img_4035_20190712171101 プレーン


17.三鷹/ 真希: 豚かつ丼 [2019.06.25.]

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1dsc_1683_20190712171201 三つ葉(薄紅色の生姜はお新香と判断)



18.府中/ 砂場: かつ丼 [2019.07.03.]

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1img_4498_20190712171201 プレーン


大阪のかつ丼

1.堺/ アゼリア: カツ重 [2018.02.10.]

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1img_6099 プレーン(長ネギは玉子とともに煮込まれている)


2.三国ヶ丘(堺)/ あんじゅ庵: かつ丼と小うどんのセット [2019.02.25.]

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1dscn3942_20190714102601 刻み海苔(長ネギは玉子とともに煮込まれている)


3.堺東(堺)/ まるは: かつ丼、玉子追加 [2019.04.18.]

1img_3092

1img_3093_20190712171001 刻み葱


4.堺東(堺)/ とん一: かつ丼並盛玉子ダブル [2019.05.17.]

1img_3448

1img_3449_20190712171001 長めの刻み葱


5.新大阪/ 丼丼亭: かつ丼 [2019.05.19.]

1img_3525_20190712171101

1img_3526 刻み葱

   

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2019年7月14日 (日)

府中/ 砂場 (かつ丼)

1img_4505 大看板には「府中 砂場」と印されている

先日、大國魂神社に詣でた後、久しぶりに府中における蕎麦の名店「砂場」を訪ねた。
「砂場」を訪ねるのは4年ぶりのことである。
食するべきは蕎麦であるが、この日は敢えて「かつ丼」をいただいた。

1img_4497 かつ丼には味噌汁、野菜の煮付、お新香がセットになっていた

昼食時を少し過ぎた店内は、それでも多くのお客で賑わっていたが、幸いにもテーブル席に空きがあったのでそこに案内された。
着席してお品書に目を通すと、ひれかつ丼、と玉子丼セットには刻み海苔が載せられている写真があったがかつ丼セットのかつ丼の写真には何も載せられていなかった。
では「かつ丼」の単品においてはこれいかに?である。
基本的にはカツ丼をシリーズで食してきたので、この日も「かつ丼」を単品でいただくことにした。

待つこと暫し、供された「かつ丼」には味噌汁、野菜の煮物(人参、大根、牛蒡、蒟蒻)、お新香がついていた。
それ以上に驚愕したのは「かつ丼」自体が大容量の器にぎっしり盛り付けられていたことである。

1img_4498 かつ丼

そうはいっても、先ずはカツ丼の上に何が載せられているかであったが、答は何も載せられていない、であった。
ふむふむ、と静かにうなづき、次いで中央の一切れを取り上げて、その半分を咀嚼した。
先ず感じたのは、薄味であるということであった。

薄味といっても出汁の味はしっかりしているが、カツ丼に共通の収斂性の強い甘辛い味はほとんどなく、どちらかというと玉子がある分親子丼に近い味わいとなっていた。


1img_4502 横から

なお、この「かつ丼」は直径20cm、深さ7cmはあろうかという巨大な器にぎっしり盛り付けられていた。
おまけに頂上は器の外縁から上に2cmは盛り上がっていて、他店では超大盛にカテゴライズされても何ら不思議はないというサイズなのであった。
勿論全てを綺麗にいただいたのであったが、腹部はパンパンに張り出してしまい、店を出てバス停まで歩く道のりは厳しい物があったのであった。

1img_4495 ひれかつ丼(お品書の写真)には刻み海苔が載るらしい


2019年7月13日 (土)

三鷹/ 真希 (豚かつ丼 せいろそば・お新香付)

1dsc_1684 真希

所用があって三鷹に行った。
JR三鷹駅を出て南側に少し歩いた処に「真希」という蕎麦屋さんがあった。
店頭を見るとカツ丼もあることが分かったので、昼食を摂るべく店のある2階に上がっていった。

1dsc_1682 豚かつ丼・せいろそば

店内に歩を進めると、お姉さんから好きな席に着いて良いと告げられたので、窓から通りが見えるテーブルに着かせていただいた。
改めてお品書を見ると、カツ丼のことが「豚かつ丼」と記されていて、せいろそばとお新香が付いていることが分かった。
お姉さんに「豚かつ丼」をお願いして、暫らく経ったところで「豚かつ丼」が供された。

1dsc_1683 豚かつ丼

先ずは「豚かつ丼」の上に目を遣ると、そこには『三つ葉』が載せられていて、更に横には薄紅色の生姜が添えられていたのであった。
カツは若干小さ目のもので、他店の通常サイズの60%程度の大きさであった(上げられたカツの全てが使われているのではなくて、一部分は他の豚かつ丼に回されたと推察している)。
3切れあるカツの真中の一切れを取り上げ、その半分ほどをハミハミと咀嚼した。
カツはちゃんとおつゆと玉子が絡んでいて、関東系の若干醤油味が勝った甘辛い味わいであったが、一緒に咀嚼した三つ葉の葉緑素系苦味がポジティヴなアクセントとして際立っていた。
更に、薄紅色の生姜というのはカツ丼では初めてであったが、これが存外にサッパリとした良い感じで、こういう組合せも好いなぁと目が覚める思いで味わったのであった。

   

2019年7月12日 (金)

府中/ 元禄そば (かつ丼)

1img_4038 元禄そば

府中の大國魂神社で流鏑馬が行われた日のことであった。
府中に到着したのは正午を少し過ぎた頃合いで、まずは昼食を摂ることにした。
この頃は未だカツ丼に興味を持っていたことから、目指す昼食はカツ丼であった。
とはいえ、府中広しといえどもピンポイントでカツ丼をいただける店を見付けるのは些か困難というものである。
そこで、以前に府中を訪れた際にカツ丼があることを確認していた「元禄そば」に向かった。

1img_4034 カツ丼

入口の自動ドアを入ると左手に自動券売機があり、その「かつ丼」(550円)と表示されたボタンを押した。
すると後ろに控えていた元気の良いお兄さんが席に案内してくれるとともに食券を受け取り、厨房に取り次いでくれた。
また、お兄さんに食券を手渡すとほぼ同時にお姉さんが水の入ったグラスを置いてくれた。
実に小気味よい接客である。

そして、待つことしばし、5分もしない内に「かつ丼」が味噌汁とお新香とともに供された。

1img_4035同上

先ずは何時ものようにカツ丼の上に目を遣ると、なんとそこには何も載せられていないのであった。
なお、誤解のないように付け加えておくが、何も載せられていないということがいけないということではなくて、ここのところ何らかのものが載せられているのを続けて見たことから、所謂斬新な雰囲気を感じたということだけの話である。
因みに、これまで何も載せられていないカツ丼は銀座の名店「梅林」を筆頭にしばしば目にしており、決して目新しいものではない。

次いで、中央部にあるカツの一切れを持ち上げ、その半分ほどを口腔内で咀嚼した。
最初に気付いたのは、カツが斜めにカットされているということであった。
これまで数多の店でカツ丼を食してきたが、記憶する限りにおいて斜め切りのカツを見るのは初めてであった。
カット面を上から見ると肉厚のカツに見えるが、その実は薄い肉のカツが用いられているということである。
とはいえ、カツの総面積を見るとかなりの大きさであり、肉あるいはカツの多寡を云々するようなレベルではなかった。

カツ自体にはおつゆと玉子がしっかり絡んでいて、それが好印象であり、加えて醤油系の味が少し強めの甘辛い味わいと玉子の旨味が相互に作用していて、好い感じのカツ丼であった。

1img_4033そばの種

店内のカウンター席の一際高くなった部分に「そばの種」が置かれていて、持ち帰りができるようになっていた。
一ついただいたが、ちゃんと栽培できるか不安である。

   

2019年7月11日 (木)

小金井/ とんかつ大学 イトーヨーカドー武蔵小金井店 (かつ丼(並))

1img_3908 とんかつ大学 イトーヨーカドー武蔵小金井店

再びカツ丼の話題である。
特に支障が無い限り、カツ丼の話題をこの後4回続けるつもりである。
なぜなら、もう既に文章を書いてしまっているからである。

先ず最初は「とんかつ大学」のカツ丼である。
「とんかつ大学」は小金井ではイトーヨーカドー武蔵小金井店の4階にあるフードコートの一画を占めていて、その隣には長崎ちゃんぽんのチェーン店である「リンガーハット」が並んでいる。
なお、「とんかつ大学」と「リンガーハット」は共に株式会社リンガーハットの経営である。

その「とんかつ大学 イトーヨーカドー武蔵小金井店」では、病院で治療を終え、調剤薬局で薬を購った後JR武蔵小金井駅まで辿り着き、一寸遅めの昼食を摂ることにした。
「とんかつ大学」を選んだのは、あれこれ考えたりあちらこちらを歩きまわる気分にはなれず、ふと思い出した店である当店を目指したのであった。
時は12時半頃のことであった。

1img_3897 呼び出しのデバイス

店の前に至ると時間が少し遅かったためか注文窓口に並ぶ先客は1人で、待つこともなく直ぐに注文の順番が回ってきた。
レジの前に立つお姉さんに、一切の躊躇なく「かつ丼」を注文すると、大盛にするかを尋ねられたのであった。
つい数カ月前までならば、即答で大盛をお願いしたところであるが、最近は大盛を食べようという心の勢いも肉体の許容度も全く萎えしぼんでいて、普通サイズでお願いしたのであった。
支払いを終えると呼び出しのデバイスを手渡され、家族連れで満杯になったフードコートの中で空いたテーブルを何とか見付けることができて、そこに座ってデバイスが音響とともに震えるのをまったのであった。

1img_3904 かつ丼(並)

雨に濡れたジャケットを拭いたり傘を畳んだりしつつボ~~~っと待っていたら、突然振動と音の若干ドッキリするデバイスの知らせを受けて、カウンターに「かつ丼(並)」を取りに行ったのであった。
出来上がった「かつ丼(並)」はトレイに載せられて供された。
が、味噌汁は無い状態であった。
それほど味噌汁には拘ってはいないものの、他店ではセットになっていたこともあって、何となく物足りない気分になったが、まぁそれはそれで良しなのであった。
余談ではあるが、私個人的には食事をするにあたって味噌汁もお吸い物も、あるいはスープも、牛乳やコーヒーも、はたまたお茶すらも必要としないのである。
それは幼い頃、母親から「良く噛んで食べなさい。良く噛めば唾が出てくるので、飲み物は要らないのです。また、胃液が薄まらないので消化もちゃんとすすむのです。」という訳の分からん教育を受けて育ったせいか、今でも飲み物は要らないのである。
ただし、お酒は別であるが・・・。

1img_3901 刻み葱

さて、確保したテーブルに「かつ丼(並)」を運び、席に着いて漸くその姿を観察する余裕を得たのであった。
先ずは、カツの上に載せられたものを見ると、それは『刻み葱』であった。
これは大阪のカツ丼と同じではないかいなァ、と思ったのであったが、最初に述べたように当店はリンガーハットグループの店であり、それは九州がオリジンである。
この時までは「とんかつ大学」のことを関東の店という意識でいたが、そうでは無くて九州テイストの店であるということを前提に置き換えると『刻み葱』を載せるというのは関西以西の様式である可能性を否定できなくなったのであった。
すなわち、『刻み葱』をカツ丼に載せるということが関西のどのエリアで行われているかについての結論は現在の時点で確定するにはデータが不十分で、今後の調査を待たねばならないのである。

さて、実食であるが、中央部の一切れを取り上げ、その半分ほどを口腔内の全神経を使って味わった。
使われているお出汁は甘味が若干強めの良い加減のもので、程良い収斂性が感じられた。
私の好きな味わいである。
一方、玉子は理想よりも少なく、加えて3分の2程度のカツとしか絡んでおらず、カツ丼のスペックとしてはアウトスペックとは言わないまでもそれに近いゾーンにあった。
なお、『刻み葱』はその色合いはカツの茶色をバックに映えていて、結構な様相を呈していた。
また、その味わいは葱のアクセントが一種のリフレッシュ効果となっていたのは他店の『刻み葱』と同様であった。
特に、味噌汁やお新香が付かない状況下では他店のカツ丼(味噌汁やお新香のリフレッシュメント効果を考慮した場合)よりも存在感は大きく感じられたのであった。

当店の「かつ丼」は全体的には満足度の高い物であったが、「松乃屋」の「ロースかつ丼」(味噌汁、お新香、付き、550円)に比較すると、当店の「かつ丼」(単品、632円)はクオリティも価格も今一歩後塵を拝していると断定せざるをえないと思えるものであった。

1img_3907 丼鉢の底部

全くの余談ではあるが、私は丼物をいただく際に在る程度食べ進むと、丼を左手で持ち上げていただくことが多い。
ところが、当店の丼鉢はその底部が特殊な形をしていて、たいそう持ちにくいものであった。
丼鉢を持ち上げた時、その持ちにくさに若干ではあったがイラッとしたのであった。
この時の私は大雨に濡れて気分が荒んでいたのであろう。
天気が好くて気分も爽やかな日に改めて「とんかつ大学」を訪ない、「かつ丼」をいただいて私の中の「とんかつ大学」に対するイメージを改めたいと思う処である。

   

2019年7月10日 (水)

堺(堺東)/ 利休珈琲 (利休珈琲オリジナルフレンチトースト ハーフサイズ、ブレンドコーヒー)

1img_4188 利休珈琲

6月の中頃のことであった。
入院中の母を見舞ったのであったが病院を出るのが存外に遅くなり、昼食のタイミングを逸してしまった。
さはさりながら何か食べないと夕食の時間まで体がもたない。
病院を出て堺東方向に向かって歩いていると、目に入ったのが「利休珈琲」という堺のみならず全国区で著名な千利休の名前を冠した店であった。
この店の前は何度も通っていて機会があれば入ってみようと思っていたこともあり、この日は軽食を摂る良い機会であるということで即刻入店したのであった。
時に14時30分頃のことであった。

1img_4181 ブレンドコーヒー

店内に入ると店内中央部のテーブルが空いていたので、ここに着席した。
そして、なにはともあれメニュに目を通すと「利休プリン」に甚く興味を惹かれたが、これでは胃の腑は満たされることはないと思い、さらにメニュのページを捲ったのであった。
すると、「利休珈琲オリジナルフレンチトート」の写真が1ページ全てに亘って載せられていて、これが大層美味しそうに見えたのであった。
ただし、フルサイズはいかがなものかと思っているとハーフサイズもあるとのことで、このハーフサイズをいただくことに決めた。
また、飲み物は当店が「利休珈琲」という名前であるから、コーヒーをいただくというのが初めて入店した者としての礼儀というものであろうと考え、当店のデフォルトである「ブレンドコーヒー」をお願いしたのであった。

最初に供されたのは予想に違わず「ブレンドコーヒー」であった。
先ずはストレートで一啜りしてみた。
深い苦味が印象的なコーヒーであった。

1img_4183 利休珈琲オリジナルフレンチトースト(ハーフサイズ)

「ブレンドコーヒー」をゆっくりゆっくり啜っていると、漸く「利休珈琲オリジナルフレンチトースト(ハーフサイズ)」が供された。
そして、その大きさは注文した時に想像していたものよりもずっと大きいものであり、ハーフサイズにしておいて良かったずら、と思った次第であった。

1img_4186 同上

目の前にあるフレンチトーストを良く観察すると、巨大なフレンチトーストの土台に、ヴァニラアイスクリームとホイップクリームがドド~ンと添えられていて、その上にはブルーべりージャムとラズベリージャムがふんだんに掛け回されているのであった。
それが濃紺のお皿に鎮座していて、なかなか美麗な様相を呈する一皿であった。

1img_4185 同上(横から)

さて、観察の後は徐にナイフとフォークを取り上げ、フレンチトーストのあちら側から手前に向かってカットした。
フレンチトーストはフワフワフニュフニュとした感じで容易にカットできたが、フォークに差して口に運ぶにはその柔らかさのため落さないよう細心の注意を要したのであった。
2カット目以降はヴァニラアイスクリームやホイップクリームと共にいただいた。
何とも耽美な甘さの味わいであった。
が、最後の方はその甘さに押され気味となったのであったが、全ていただいたのであった。
なお、入店当初の目的である軽食を摂るということに対しては、十分過ぎる量であったのであった。

1img_4177 利休プリン

1img_4286 千利休像@大仙公園、堺市博物館敷地内

   

2019年7月 9日 (火)

堺/ 堺市茶室 伸庵 (抹茶、干菓子)

1img_4281 木戸門

先日、堺に数日滞在した際に、大仙公園を訪ねた。
先ず履中天皇陵といたすけ古墳を巡った後、堺市博物館を訪ねた。
堺市博物館の建物を出て直ぐの処に「堺市茶室」があり、その内の一つの「伸庵」でお茶をいただけるということであった。

堺市といえば全国的にその名を知られた人物の一人に千利休が挙げられる。
その千利休の影響もあって堺におけるお茶の文化はそれなりの伝統があるようである。
またお茶に係わる道具やお茶菓子の発展も見逃すことはできないものがある。

ということで、無作法は承知の上で「伸庵」に向かうことにした。

1img_4268 伸庵

木戸門を通り庭園内に歩をすすめると、国の登録有形文化財である「伸庵」と「黄梅庵」の二つの茶室があり、右手にある「伸庵」にゆるゆると向かった。

1img_4278 庵内(立礼席)

「伸庵」では正面右側の引戸を開けて立礼席が用意されている部屋に入ると、着物を召されたご婦人が奥から出てこられた。
このご婦人に来意を告げ、窓を背にした席の一つに座らせていただいた。

1img_4270 干菓子は「御菓子司 天神餅」製、古墳の形

一旦奥に下がられたご婦人が「御菓子司 天神餅」製の干菓子を卓上に置いてくださった。
古墳形のを口にそっと入れると、唾でほろりほろほろとなってほぐれていくのと同時に和三盆の淡い甘味が広がるのを私以外に誰もいない静寂の中でしみじみと感じたのであった。

1img_4274 抹茶

そして、古墳形の干菓子が舌の上に僅かに残った頃合いに抹茶が供された。
そっとお茶碗を取り上げ、少し回転させてからいただいた。
干菓子とは異なるお茶の甘味をそこはかとなく感じつつ、数回かかって飲みきった。
抹茶をいただいたのは久しぶりであったが、なかなか美味に感じられたのであった。

   

2019年7月 8日 (月)

小金井/ コーヒーロースト (武蔵野ブレンド)

1dsc_1689

コーヒーローストでコーヒー豆を購うようになってから未だ4年ほどしか経っていない。
が、意識の中ではもう長い間当店でコーヒー豆を買って来たような気分である。
それは当店のコーヒー豆が自分の好みにあっているということと、当店のスタッフがAさんを始めとしていつも暖かく迎え入れてくださるという、これら二つのことが主たる要因であると思っている。

当店に通い始めた頃は、販売しておられる全銘柄制覇を目論んでいたりしていたが、ここ2年は「武蔵野ブレンド」を専らに購入している。
その「武蔵野ブレンド」はロースト前の豆重量で250gをいただき、その都度カードにスタンプを1個押していただいてきたが、先日20個達成となった。

ところで、今回はスタンプが20個になるまでに2年と1カ月を要した。
毎朝コーヒーを飲んでいる割には購入量は僅少であるということを改めて認識した次第である。

   

2019年7月 7日 (日)

調布/ 個室会席 調風 (週替りランチ:豚の角煮)

1img_4538 個室会席 調風

先日、調布にある映画コンプレックス「イオンシネマシアタス調布」に「日本のいちばん長い日」を観にいった。
今まで知らなかったのであるが、「午前10時の映画祭」というのが行われていて昔の名作が上演されていて、この日に「日本のいちばん長い日」が上演されていたのであった。

映画は午前10時に始まり「日本のいちばん長い日」は13時50分に終わった。
映画館を出て昼食を摂ることにしたが調布の街のことは良くはしらないので、映画館にあった飲食店ガイドを見て決めた店に向かった。
しかしながら、その店の前に着くと「定休日」との札が掛かっていた。
「しからば何処かに良さそうな店を見付けむ!」と暫し探索した結果、「調風」という店があり「チョウフニチョウフウトハコレイカニ。」と思いつつ店のある2階に上がっていったのであった。

1img_4529 メニュもオーダーもタブレット

店内ではパーティションで区切られるテーブル席に案内され、お茶とともに渡されたのはタブレットであった。
このタブレットにはメニュが表示されていて、オーダーは画面にタッチして行うというものであった。

1img_4530 前菜

オーダーを終えて暫らくすると、調理カウンターの横に並べられた前菜をセルフで取るよう告げられた。
前菜は、モヤシとニラ(?)のナムル、歯応えの良い野菜のキムチ風味のぬた、サラダ、の3種類が用意されていたが、これらの内から前者2品をいただいた。

1img_4534 週替りランチ:豚の角煮

前菜を食していると「週替りランチ:豚の角煮」が金色に輝くトレイに載せられて供された。
先ずは味噌汁をズズッと一口いただいてから、角煮に箸を延ばした。
なお、味噌汁はお出汁がしっかりしていて、久しぶりに好い味噌汁に出会えたという気分であった。

1img_4533 豚の角煮

「豚の角煮」は巷で見かけるぺナペナテロテロしたものではなくて、繊維に沿ってホロリと解けるものではあったが噛み応えのある仕上げとなっていた。
また、添えられた大根はおつゆの染み込んだものであったが、それ相応の歯応えが感じられるように仕上げてあった。
私は料理に関しては無知であるが、豚肉や大根をこの様に仕上げるのは、圧力鍋を使わないのであろうから、板前さんの腕に大きく依存するものなのであろうと推察している。

1img_4536 デザートとコーヒー

最後にデザートが供されたが、ココアのムースと思える一品で、味わいは甘すぎず、カカオの香が広がるという美味なものであった。

   

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2019年7月 6日 (土)

大阪(新世界)/ 難波屋 (居酒屋)

1img_3523 難波屋

ミックスジュース発祥の店である「千成屋珈琲」でミックスジュースをいただいた後、HO氏の先導に従って次の居酒屋に向かった。
マンション群のエリアに入り、街灯はあるもののメインストリートと比べるとほの暗い道をヒタヒタと歩くと、中の灯りを受けて一際白く見える暖簾が視界に入ってきた。

1img_3516 立呑専用テーブルは股間付近の高さ

HO氏に続いて暖簾を掻き分けると、奥行きのある店内は先客で満ちていて、唯一入口に近い処で空いていたテーブルの脇に立った。
直ぐに奥の厨房から現れたお姉さんに熱燗をお願いすると、熱燗はグラスで供された。
そして、当店はCODということで、熱燗と交換に現金で支払いを行った。
まさに明瞭会計である。

1img_3517 壁のお品書はよしずに短冊という趣

さて、HO氏と酒の肴を選ぼうと壁を見ると、料理名を書いた紙の短冊が貼りつけられていて、それらの中から数点をお姉さんにお願いした。

1img_3519 揚げ春巻(1本を食べたところで写真を撮っていないことに気付いたが・・・)

先ず運ばれて来たのは「揚げ春巻(2本)」であった。
添えられた辛子にチョチョイのチョイと醤油をかけて、これに春巻の一端を付けていただいた。
揚げたてのアツアツで、なかなか好い味わいである。
なお、価格は1本100円で、CP抜群であった。

1img_3520 海老フライ

次に「海老フライ(3匹)」が置かれた。
「海老フライ」自体は細身ではあったが、これも揚げたてのアツアツで、咀嚼を繰り返すと海老の味わいが広がったのであった。
なお、価格は250円と、これまた破格のCPであった。

1img_3521 カレーシチュー

HO氏は「揚げ春巻」も「海老フライ」も余り食指が動かなかったようで、店のスリムなお兄さん(店主かも)に「カレーシチュー」(200円)と「ショルダーハム」(250円)を注文されてていた。

1img_3518 ショルダーハム

私は、カレー味には興が乗らなかったのでパスさせていただいたが、「ショルダーハム」はこれまた好い味わいであった。
「ショルダーハム」はこのクオリティと量で250円であり、そのウルトラなCPの良さには感心あるのみであった。

ただし、短時間とはいえ最初から最後まで立ちっぱなしというのは些かしんどいことであった。

   

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2019年7月 5日 (金)

大阪(新世界)/ 千成屋珈琲 (ミックスジュース) [ミックスジュース発祥の店]

1img_3512 千成屋珈琲 (ミックスジュース発祥の店と大看板が掲げられている)

5月のとある日、HO氏と新世界の居酒屋で飲んだ後、向かったのは『ミックスジュース発祥の店』とエントランスに掲げられた「千成屋珈琲」であった。
前回4月にHO氏と新世界を訪れた際に「千成屋珈琲」の前を通りがかり『ミックスジュース発祥の店』という大看板を目にしたのであったが、その時はホンマかいな?と思っただけであった。
その後、気になってネット情報を調べてみるとその『ミックスジュース発祥の店』というのは真実のようで、再び新世界を訪れる機会があれば是非立寄りたいと思っていた。
そして、この日ついにその機会を得たのであった。

1img_3498 メニュ

入店してエントランス左側のエリアにあるテーブルに着き、先ずはメニュに目を通した。
するとメニュには『THE BIRTH PLACE OF MIXED JUICE』と海外の人達にも分かるように記されていた。
ミックスジュースにはレギュラサイズと大きなサイズがあり、更にいちご、メロン、バナナ、あるいはマンゴーを主役にしたミックスジュースも用意されたいることが分かった。
なお、メニュの写真を見ると、バナナ、オレンジ、リンゴが写っていて、ミックスジュースにはこれらが使われているようであった。

1img_3500 店とミックスジュースの由来

1img_3499 ミックスジュースのラインアップ

1img_3501 コースター

メニュに目を通した後、店の若いお兄さんにミックスジュースをお願いすると、当店の「紋章」および「千成屋珈琲 創業昭和23年」の文字が書かれたコースターがテーブルに置かれた。
大阪で千成というと太閣秀吉さんの千成瓢箪であるが、その千成瓢箪が真上の位置に記されていた。
また、下方を見るとなんとはなくであるが猫の顔に見えないこともなく、何か当店にいわれのあることかもと思ったが、敢えて確かめることはしなかった。

1img_3508 ミックスジュース

待つこと暫し、「ミックスジュース」が運ばれてきた。
先ず驚いたのはその量の多さである。
台座も含めてグラスの高さは20cm弱もあったように記憶しているし、実際に飲んでみても胃袋にズシリと感じられるほどの多さであった。
都内のホテルでミックスジュースを注文したことのある人なら分かっていただけるであろうけれども、その量の2倍は有りそうなものであった。
せこい話になるが、当店のミックスジュースは500円であるからそのCPは4~5倍というものであろう。

1img_3509 ミックスジュース

更に続ける。
当店の「ミックスジュース」は実に濃厚で、太めのストローであっても吸い上げるのに結構な吸引力を要するものであった。
また、その味は特定のフルーツの個性というものは感じられず、即ち使われたフルーツが渾然一体化したことによる単一の味わいとなって口腔内に広がるのであった。
これは香についてもしかりで、単一の香として感じられるのであった。
これは思うに、フルーツ個々の味わい成分や香成分がそれぞれにクラスターを形成したままジュースになっているのではなくて、それらのクラスターが分解されるまで撹拌に次ぐ撹拌が行われて均一になっ結果であろうと思料するものである。
これはまさに究極のミックスジュースなのであった。
なお、その味に関しては、浅学にして例えて表現するものが思い当たらず、美味であるということでご容赦願う次第である。

1img_3504 シャンデリア

1img_3503 エントランスエリア

1img_3511 ショウウィンドウ(専門の珈琲に加えてクリームソーダ、アイスクリーム、軽食もある)

   

2019年7月 4日 (木)

大阪(新世界)/ 酒の穴 (居酒屋)

1img_3495 酒の穴

もう2ヶ月ほど前のことになるが、朋友のHO氏と新世界の居酒屋に行った。
先ず最初に訪ねたのは「酒の穴」という店で、ここを訪れる1ヵ月程前に訪れた串カツの店の直ぐ傍にあった。

1img_3483 通天閣

「酒の穴」に至るルートは簡単明瞭で、通天閣の見える四ツ角から通天閣方向に向かって2本目くらいの角を右に曲がって直ぐのところに「酒の穴」はあった。

1img_3492 タイル貼りのカウンター

軒先を多くの提灯で飾られた入口の暖簾を手で分けて店内に首を入れた瞬間に女将さんや大将、それに店のお兄さんたちから「いらっしゃ~い」という威勢の良い声で迎え入れられた。
カウンターの前に並べられた丸椅子に座ると、カウンターの足元から上に行くにしたがって張り出した壁面がタイル貼りになっていることに気付いた。
そういえば、昔の居酒屋はこういう設えの店が多く、例えば京の都は新京極にある老舗居酒屋「京極スタンド」も店の右側を占める長いカウンターはこの様な設えとなっている。

1img_3486 瓶ビールはアサヒ

席に着いて、先ずは瓶ビールをいただいた。
最初にお通しとしてきょうされたのが「茄子の煮漬し」と「人参と大根の炊いたん」であった。
実は、お通しと書いたが、本当にお通しであったのか、はたまた当方が注文したものであったのか、定かに記憶するところではないが、私達が少なくとも積極的に「人参と大根の炊いたん」を注文することは無さそうなので、これはお通しであろうと推察したことが要因である。
とはいえ、ひょっとしたら野菜を欲していたHO氏が目の前の料理群の中から選択的に注文していたかもしれないということも否定できないでいるが・・・。

1img_3487 たいの子

さて、何を注文しようかいな、と壁のお品書の札やホワイトボードを見ていると「たいの子」という文字が私の目を射たのであった。
「たいの子」というのはメスの鯛の卵を煮たもののことであり、東京においては世田谷区の下高井戸の商店街にある魚屋で見たことが唯一の経験である。
大阪は瀬戸内海に近く、良質の鯛が手に入るので、「鯛の子の煮付」はポピュラーな料理である。
が、東京では口にすることはない、ということで、早速これをいただくことにした。

小皿に載った「たいの子」は一口サイズにカットされていた。
それらの一つを口に運び、力を入れない軽いタッチで咀嚼を繰り返すと、「ああ~~~ァ、鯛の子や~~~ァ」と呟いたまま気を失うほどのノスタルジックな味わいが広がったのであった。

1img_3488 熱燗

そして、「たいの子」にはやはり熱燗であろうとお兄さんに注文をすると、程なく熱燗はちろりで供されたのであった。
「たいの子」、「ちろりの熱燗」、「ちろりはアルミ製で取っ手には年季の入った籐が巻かれている」などなど大阪の料理があり大阪の居酒屋の設えであった。

1img_3490 八宝菜

なお、HO氏は自転車仲間の人達と一度来店の経験があり、その際に美味であった「八宝菜」と「豚玉」を注文してくれた。
「八宝菜」に、豚肉、竹輪、椎茸、白菜、人参、筍、などが入れられていて、それぞれの食材から旨味が出たおつゆで食材がコーティングされていて、食材固有の旨味とおつゆの複層的旨味がハーモナイズして、佳い味わいの一皿となっていた。

1img_3491 お好み焼(豚玉やったような)

また、お好み焼も典型的な大阪の味であり、加えて気取った処が無いだけにしみじみとした味わいであった。
また、ソースのインパクトが強いので、これを最初に食べると他の料理の味は霞んでいたであろうかれども、それを知っていて「豚玉」を最後に選んだHO氏の心配りは憎いばかりのものであった。

1img_3493 壁の札は料理のごく一部

   

2019年7月 3日 (水)

府中/ コパ デ・カフェ (自家製ジンジャエール)

1img_4525 コパ デ・カフェ 

今日は大國魂神社に詣でた。
先日流鏑馬を観に行った際に疲れきってしまい、お参りすることを失念してしまったのであったが、今日は神様にそのお詫びと母の快癒のお願いにお参りをさせていただいたのであった。

お参りの後、昼食は「砂場」で「カツ丼」を食したのであったが、これが存外に多く歩く足取りも軽快さを欠くという状態であった。
そこで、境内にある「お休み処」でお茶でも喫しようかと思いつつ歩を進めると、水曜日は定休日となっていた。
むむ、残念と思いつつ小金井に向かうバス停に至ると、結構長い行列ができていたので、次のバスに乗ることにして辺りを歩いてみたのであった。
すると、けやき並木のあちら側に甚く心を惹かれるカフェがあったのであった。

1img_4514 照明を抑制した落着いた店内

早速店内に入ってみると、お好きな席にどうぞ、と告げられたので、店内奥の丸テーブルの隣にある四角いテーブルに壁を背にして着かせていただいたのであった。
着席して店内を見渡すと、オレンジ色の灯りが落着いた濃いブラウンの調度品に映えた落着いた雰囲気に満ちていたのであった。

1img_4515 メニュ(一部分)

始めて入店したカフェであったので、メニュにしっかり目を通したら、最後のページに「コパデカフェからのお便り」として、3種類の飲み物が紹介されていた。
実は入店する前まではアイスコーヒーをいただこうかと考えていたのであったが、その気持ちは直ぐに変わり「自家製ジンジャエール」をいただくことにした。
(実は、3種類の飲み物のどれにするかでも逡巡に逡巡を重ねたのであった。結局、今日はジンジャエールにしたものの後日にダッチコーヒーとクリームソーダをいただくことにしている。)

1img_4519 自家製ジンジャエール

注文を終えて店内を眺めたりしていると、「自家製ジンジャエール」が供された。
メニュには『すりおろした生姜と数種類のスパイスを煮込んだシロップをソーダ水で割りました』と書かれていたが、その色は上質の白桃のジュースのような淡いピンク色を呈したものであった。

先ずはストローでグラスの5分の1ほどを一気に飲んだ。
すると口腔内には生姜の風味が広がったのは勿論のことであったが、私の力では明確には判断できない味わいも広がったのであった。
それは私の乏しい経験をベースにすると胡椒、あるいはセロリの様な風味が感じられたのであったが、如何せん素人の感想であり、笑って許してやっていただきたいと請い願う次第である。
なお、これも私個人の感覚であるが、生姜やスパイスは喉が鼻腔と繋がる付近で最も強く感じられた。
これは私だけのことなのか興味あることで、次回はYH氏にお付き合いいただこうかと考えているところである。

1img_4520 自家製ジンジャエール

なお、お会計の際に店の清楚なお嬢さんに尋ねると、当店は創業40数年、になられるとのことであった。
こういう府中の老舗に今まで気付かなかったことは残念ではあるが、一方で今日当店を知る機会を得たことは幸いなことであった。
やはり、佳店を見付けるには街を歩かなければならない、ということである。

   



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2019年7月 2日 (火)

神田/ CHRISTIE Salon Literature hayakawa (CHIANTI FRATELLI BELLINI 2016、チーズ盛合、チョリソー)

1img_4484 CHRISTIE Salon Literature hayakawa

TI氏と「やきとり 大樹」を出て、もう一軒行こうということで JR神田駅方面に向かってゆるりゆるりと歩いた。
JR神田駅方面に向かったのは、駅の周辺の方が飲食店が密集していて好みの店を見付けることが容易であろうと考えたためであった。
そして、3軒目はワインを飲むことができる店をということで探していると、メインストリートに面したカフェがワインを揃えていることが分かり、ほぼ逡巡することなく入店することとなったのであった。

店内に入って行くと2組の先客が居られたのみであるが、そのことだけでは説明がつかない静かな雰囲気に満ちていた。
そのことに気をとられているとどのテーブルに着いても良いということであったので、僭越ながら店内奥の静かなテーブルに着かせていただいた。

席に着いてワインを所望する旨をお伝えすると「CHIANTI FRATELLI BELLINI 2016」がお薦めであり、これは今では余り見かけなくなった菰被りのキアンティであるとの補足説明をいただいたのであった。

1img_4474 CHIANTI FRATELLI BELLINI 2016

菰被りであるとのことを聞いて、昔のこのタイプのキアンティは値段の割には酷い物が多かったことを思い出し、これはボトルではなくて「グラス」でいただくことにしたのであった。
加えてこのボトルは冷蔵庫で冷やされたものということで、期待値は更に低下したのは偽らざるところであった。

1img_4473  CHIANTI FRATELLI BELLINI 2016

注文を終えて暫らくすると、未開栓のボトルが目の前で開けられ、そこから赤ワイン用のグラスになみなみと注がれたのであった。
ワインが注がれた辺りに結露したグラスを取り上げ、香を嗅いだが温度が低いせいであろうか香は印象的ではなかった。
ついで、一啜り口に含んで数秒舌の上や歯茎で暖めてみると、存外に好い味わいであり、これはええねえ、ということで美味しくいただいたのであった。
さらに、グラスで注文しておきながらボトルの注文に切り替えさせていただき(即ちボトル1本の料金)、全て飲みきったのは厚顔無恥のなせる技であったと反省するところである。

1img_4469 チーズ盛合

なお、料理に関しては既に満幅中枢が反応している状態であり、TI氏の選択による「チーズ盛合」をいただいた。
これがまた結構な一皿で、4種類のチーズが盛りつけられていたし、500円という価格は種類も量も他店の追随を許さない良心的なものであった。

1img_4475 チョリソー

チーズをいただいた後もワインがボトルの3分の1ほど残っており、これもTI氏の選択によって「チョリソー」を追加で注文したのであった。
この「チョリソー」もキアンティと好い相性で、美味であった。

1img_4477

なお、余談ではあるが、当店はトイレがビルの奥にあり、店内最奥のドアを開けてず~っと進まないと行きつかないのである。
が、特筆すべきは店内最奥のドアを開けるとそこには応接セットが置かれた部屋となっていて、更に壁には著名な作家の写真が並べられていることである。
そして、店内最奥のドアのこちら側(店の外側)から見ると、もう一つのドアがあり、そこには『早川書房受付』と書かれたプレートの貼られたドアがあったのであった。
入店した際に感じた静かな雰囲気は、当店が早川書房のビル内にあり、かつミステリー小説の早川書房らしくアガサ・クリスティの名前を冠したカフェであるということから来ていたことに納得したのであった。

1img_4479 右のドアには早川書房受付のプレート

なお、僭越ながら私にとっての早川書房はSF小説が印象に強く、更には「0011 ナポレン・ソロ」の小説の出版社である。
このシリーズは高校生の頃に全冊買い揃えたのであったが、引っ越しを繰り返している内に何処にしまったのか分からなくなってしまった。

   

2019年7月 1日 (月)

神田/ やきとり 大樹 (やきとん、からあげ、熱燗)

1img_4463 やきとり 大樹

朋友のTI氏と一軒目の「みますや」に40分ほど居た後、河岸を変えようということで取り敢えず店を出た。
そして、「みますや」の隣にあるジャズのライヴハウスに行列を造る人達を横目にして歩くこと10秒ほどで目に入ったのが「やきとり 大樹」であった。

決して老舗風の店構えではないものの、新しさと清潔感を感じる店であったこと、それに加えて店頭の看板に焼鳥120円という今時珍しい安値が表示されていたことが入店の決め手となり、躊躇せずに店内に歩を進めたのであった。


私達が入店した18時20分という頃合いで約7割の席が先客で占められていたが、入店して程なく満席状態となったのであった。
私達は逆L字型カウンター席のコーナー手前に案内され、そこに着座したのであった。

1img_4453 瓶ビールはサッポロ赤星

席に着いてTI氏が注文されたのは瓶ビールであった。
そして供されたのはサッポロの赤星であり、更にそれは大瓶であった。
TI氏は瓶ビールが大瓶で供されるのは珍しいと言うてはりましたが、昨今は中瓶が主流である中で私も前回大瓶を見たのは何時のことであったか記憶することはなく、やはりTI氏ののたまわれた如く大瓶は珍しいようであった。

1img_4447 熱燗はグラスで供された

一方、私は何時ものように「熱燗」をお願いすると、海外出身のお兄さんによってカウンターの上に小皿に載せられたグラスが置かれ、そこに薬缶で暖められた清酒が注ぎ入れられたのであった。
そして、海外出身のお兄さんは清酒をグラスから溢れさせてくれたが、願わくばもう一呼吸長~く注いで欲しいというものであった。

1img_4455 お品書

TI氏はビールゴクリと飲み、私は熱燗をズビリと啜りながら酒の肴を選んだ。

TI氏は「やきとん」に甚く惹かれたようで、「やきとり」の店でありながら先ずは「やきとん」のカテゴリの中から「シロ(大腸)」、「豚レバー(肝臓)」、そして「豚バラ(かたバラ)」を選択されたのであった。

TI氏に塩かタレかを私が確認すると明快な返事が無かった(ように思った)ので、私の好きなタレで注文を通したのであった。

1img_4450 豚バラ

待つこと暫し、最初に供されたのは「やきとん(豚バラ)」であった。
徐に串の柄を摘まみ、先端部分の肉を噛んで串を抜き、そして咀嚼を繰り返すと、焼とんの旨味が広がった。
ここに熱燗を啜り入れると酒精が新たな刺激となって口腔内に広がり、これを繰り返すことで悦楽の波状攻撃が訪れたのであった。
今思うと当店のやきとんの美味さは、タレがなかなかの味わいであったことに主たる要因があったように思料しているが、確認するには再訪することが必要であり、それには時間を要すると推察するところである。

1img_4452 シロ、豚レバー

「豚バラ」に次いで「シロ」と「豚レバー」が同時に供されたが、どちらも素材の新鮮さが際立っていて、そこに当店のタレが絡んでいて、これまた美味し!であった。

1img_4459 網レバー

更に追加オーダーとして『フォアグラにも負けないコクとうまさ。』と説明が書かれていた「網レバー」を注文した。
多分網脂で鶏のレバー巻いたものと推察するが、フォアグラには完全かつ完膚無きまでに負けるものであった。
とはいえ、一本160円であるから価格を考えると抜群のクオリティであった。

1img_4460 鶏のから揚げ

最後に、「鶏のから揚げ」を注文したが、海外出身のお兄さんが目の前のフライヤーで揚げているのが見えた。
そして供されたのがTI氏にも私にもかなり大盛のものであった。
これで390円であるから、これまた抜群のCPであった。
なお、ここの支払いをしてくれたTI氏からは総計は二人で3,218円ということで、破格の価格であった。
因みに、「みますや」は総計4,500円であり、これまた抜群の価格であった。

   

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