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2017年9月 3日 (日)

天王寺(大阪)/ 居酒屋鮮道 こんび (名物あつあつ出し巻定食)

1img_8528 居酒屋鮮道 こんび

天王寺という街には、近鉄百貨店やあべのハルカスがあって、時々訪れることがある。
しかしながら、JR天王寺駅の周辺を訪れる機会は僅かにしかなく、その地理については殆ど知見がない。

1img_8511 天王寺駅前商店街

先日、大阪市立美術館を訪ねたが、この時の昼食を求めて「天王寺駅前商店街」を漫ろ歩いた。
歩き始めてほどなく、それは「鯛」であろうと推し量るところであるが、人面魚のデザインの看板が目に飛び込んできた。

1img_8531 シュールなデザインの暖簾

更に店の前まで行ってみると、そこには「こんび」という店名を染め抜いたシュールな暖簾が掛けられており、店頭のメニュを見ると「出汁巻き」が名物であることが分かった。
店は元来居酒屋であるが、昼は定食仕立ての昼食がいただける店のようであったので、即入店することとした。

1img_8516 ランチメニューの表紙

案内されたカウンター席に着いてメニュを見ると、ここにも人面鯛が描かれていた。
さっと目を通した限りにおいて人面鯛の謂われや由来について書かれてはおらず、興味は高まるのであったが、結局最後まで尋ねることはしなかった。
捲土重来を期するところである。

1img_8515 出し巻定食は3種類

さて、入店前に店頭のお品書を見て「名物あつあつ出し巻定食」を注文することを決めていたが、改めてお品書を見ると出し巻定食には3種類あることが分かった。
が、初めに決めた通り「名物あつあつ出し巻き定食」を注文したのであった。

1img_8513 醤油皿と先付け

注文を済ませて直ぐに、醤油皿、そして先付けが目の前に置かれたが、その後「名物あつあつ出し巻」が供されるまでにかなりの時間を要したのであった。
今、改めて考えてみると、当店は居酒屋であるから、先付けとともにビールあるいは清酒でも一杯飲りながら待つというのが作法であったのかも知れないと思った次第であるが、時既に遅し、である。
なお、先付けは、ひじき、揚げ、青菜の和え物であった。

1img_8522 名物あつあつ出し巻定食には先付け、お吸い物がセットになっている

待つこと暫し、お吸い物、そして「名物あつあつ出し巻」が供された。
そして、僅かに遅れて「旬のミニ造り、旬のミニ天ぷら」が到着した。

1img_8519 あつあつ出し巻

先ずは当店のスぺシャリテである「あつあつ出し巻」をいただいた。
箸で触れると実にソフトな仕上がりとなっていて、次いで箸を入れるとそこはかとないたおやかさで一口大に切れるのであった。
断面からはじわりと出汁が滲み出しており、先ずは何も合わせずにいただいた。
すると、最初に出汁の旨味が舌先から舌の中程に広がり、次いで間髪を入れずに卵固有の甘味と旨味が口腔内に広がったのであった。
「あつあつ出し巻」はそれだけを食べて、添えられた大根おろしは敢えて一緒に食することはしないで途中の口直しとするのが私にはベストであるように思えた。

1img_8523 旬のミニ造り、旬のミニ天ぷら

一方、「旬のミニ造り」は3種類の魚の刺身で構成されていたが、その種類は失念してしまった。
また、「旬のミニ天ぷら」は、ワカサギ、しし唐、ジャガイモのかき揚げ、であり、塩が添えてあった。
いずれも酒の肴としては高評価のものであるが、隣に居られたOLさんたちはジャガイモのかき揚げは残しておられた。
ジャガイモのかき揚げは、確かにご飯のおかずにするには若干インパクトが弱いところであろう。

なお、お吸い物はしっかりと出汁が取られたもののようで、ここに麩と三つ葉が入れられていて、好い味わいであった。

   

1img_8527 

大阪ではちょっと砕けた雰囲気で、支払い金額を○△◇万円ということがある。
近い処では、法善寺横丁の「夫婦善哉」のような洒落たお店でも仲居さんとお客の間での遣り取りがそうであった。

「居酒屋鮮道 こんび」はその名の通り居酒屋であり、酒類を供するのは当然のことである。
店内にある酒類の貼紙を見て、「880チカーラ」と書いてあるのが目に留まった。
「ほほう、880円ではなくて、880チカーラであるかァ。ここでは円をチカーラと称するのであるかァ。そういえば店のお姉さんたちは元気も気風も良いので、力(チカラ)を標榜しているのだねェ。」などと勝手に思い込んでしまった。


しかし、である。
他の貼紙を見ると「円」表示になっているし、先客のお会計には「○◎□円です。」という店員さんの声が聞こえてきた。
そこで、もう一度この貼紙を見ると、チカーラというのはイタリア語で蝉ということであり、これは当店で供されるにごり酒のブランド名なのであった。

冷静に考えれば、いくら場所が庶民的な天王寺駅前商店街であっても円をチカーラなどと称する店があるはずがないのであった。

   

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コメント

だし巻き卵は確か貴兄の好物でしたね。
「あつあつの出し巻」、ネーミングからして食欲をそそります。
昔我が家で卵焼きといえば、弁当のおかずの、しっかりとかたくなるほど火が通って、醤油と砂糖の味が
するものでした。一度だけ母が関西風正統派だし巻き卵に挑戦してくれたことがありますが、できたて
あつあつ、上品な出汁のうす味でふんわりとろけるような食感の、それはそれはおいしいものでありました。
これだけの長さのだし巻きにお造りや天ぷらまでついてくるとは、さすが食い倒れの街の面目躍如たるもの
ですな。

懐かしいですねー。この商店街の裏手に私の行っていた中学校があります。商店街の横の方にあるバス停からトロリーバスで九条に帰っておりました。中学生ですから、この商店街で食べたことがありませんが、チョイひなびた雰囲気はあまり今も変わっていないのでしょう。ハルカスや、その横の新しいモールに比べ、泥臭さが残っている商店街だったでしょ。

Kabochanさん
はい、はい。
出汁巻きは大好物の卵料理の中でも、特に好きな一品です。
あのフックラとした、そして得も言えぬ口当たり、更には甘露なる味わい、たまりませんねェ。
勿論、弁当に入っている堅めの卵焼きも好きですねェ。
あれはあれで外で食べる味わいの中では最高峰の一品ですね。
一方、出汁巻きは造りたてが命ですから、屋内の逸品ですねェ。
いずれにしましても、卵焼きは味と言い栄養といい、料理の王者ですね。

Kincyanさん
高校のことは知っていましたが、中学校のことを伺うのは初めてのような気がします。
やはり均ちゃんは都会の子だったのですねェ。
商店街はひなびた趣はありましたが、人通りもあり、活気は十分感じられましたです。
四天王寺高校の女学生たちの通学路でもあるようで、華やいだ気配はあったように思います。
今度大阪で一緒になる機会ができたら、この辺りに行ってみましょう。

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