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2017年7月 2日 (日)

日本橋/ 稲田屋 日本橋店 (蔵元【吟醸酒セット】、自家製ロ-ストビーフカルパッチョ、さつま揚げ三種盛り)

1img_7199 稲田屋 日本橋店

先週朋友のTI氏と錦糸町で軽く飲んだ後、東京駅周辺で飲み直すことにした。
八重洲口を出て日本橋方面に向かって漫ろ歩いていると、清酒の菰樽や米俵が並べてある何やら好い感じの構えをした店が目に飛び込んできた。

店の前に歩を進めると、「創業延宝元年 鳥取県 稲田酒造 直営店」という佳い清酒がいただけそうな店であった。

TI氏も私も即座に入店を決めた次第であった。

1img_7177 蔵元の飲み比べセットは純米酒と吟醸酒の二種類

入店したのは14時を少し過ぎた頃合いで、多くの人出がある土曜日とはいえテーブルは空いてた。
案内されたテーブルに着いてお品書を見ると、「蔵元の飲み比べセット」というのがあって、店員さんに
「どちらがお薦めですか?」
と尋ねると
「吟醸酒セットの方がお得です。」
という若干バイアスの掛けられた返事が返ってきた。
まあ、敢えて云々することはないと考えて「吟醸酒セット」をいただくことにしたのであった。
一方、TI氏は何時ものように先ずは生ビールを選択していた。

1img_7182 蔵元【吟醸酒セット】、左から「純米吟醸 稲田姫 酒米:山田錦 日本酒度 :+4.5 精米歩合:55%」、「特撰大吟醸 稲田姫 酒米:山田錦 日本酒度 :+5.0 精米歩合:48%」、「超特撰大吟醸 稲田姫 酒米:山田錦 日本酒度 :+6.0 精米歩合:38%」

飲み物の注文を終えて程なく、「生ビール」と「蔵元【吟醸酒セット】」が運ばれてきた。
このタイミングで酒の肴として「自家製ロ-ストビーフカルパッチョ」と「さつま揚げ三種盛り」を注文した。

まず、生ビールをグビリンコと飲んでいるTI氏を正面に見据えて味わいがデリケートである方の「超特選大吟醸 稲田姫 38%精米・山田錦」を口に含んでみた。
清酒の味わいに関する表現は些か勉強不足であるが敢えて感じたところを記すると、実に清涼感のある味わいで、含み香は紫色をした花(例えばスミレ、キキョウなど)の香りを淡くしたような感じであった。
次に、水がなかったので供されたお茶と湧き出た唾液で口腔内をニュートラルにした後、「特選大吟醸 稲田姫 48%精米・山田錦」を口に含んでみた。
先ほどと同様に清涼感のある清酒であったが、その違いは如実に感じ取ることができなかった。
更に、「純米吟醸 稲田姫 55%精米・山田錦」を口に含むと、こちらは麹であろうかそういう香りが広がったのが分かった。
一通り味わった後は、到着した肴を摘まみながら適宜飲み干して行ったのであった。

1img_7185 自家製ロ-ストビーフカルパッチョ

さて、酒の肴であるが、お品書にはそそられる料理が数多く掲載されている。
これらの中からTI氏が興味を示したのが「自家製ロ-ストビーフカルパッチョ」であった。
これにはグレイビーソースの濃厚な風味は感じられないが、肉自体が良質のものでそのものの旨味が秀逸であった。
下に敷かれたタマネギのマリネと合わせても好く、加えてグレイビーソースが掛けられていないことによって清酒の個性が損なわれることなく、より美味しくいただけるという工夫の一品であった。

1img_7192 さつま揚げ三種盛りは、右から島根県浜田市「江木かまぼこ」店の赤てん、鳥取県東伯群「あぶい蒲鉾」店のチーズさつまとたこ天

「さつま揚げ三種盛り」はいずれも魚の味が濃く、かつ口当たりも佳いさつま揚げであった。
特に「赤てん」はピリリとしたアクセントが好く、酒の肴としては国内の数多あるさつま揚げの中でも上位を占めるものであると感じた。
惜しむらくは全国的に知られていないことであるが、一方で全国区にのし上がって品質が低下する懸念もあり、現地でいただくかあるいは稲田屋でいただくかという状況が維持されるのが当面はベストなことであるように思料する次第である。

1img_7196 蔵元【純米酒セット】、左から「純米酒 トップ水雷 稲田姫 酒米:五百万石 日本酒度 :+5.0 精米歩合:60%」、「純米吟醸 稲田姫 酒米:山田錦 日本酒度 :+4.5 精米歩合:55%」、「純米大吟醸 稲田姫 酒米:山田錦 日本酒度 :+3.0 精米歩合:38%」

また、生ビールを飲みほしたTI氏は「蔵元【純米酒セット】」を注文した。
おっちゃん同士が同じ盃から酒を飲み合うというのは他者の眼には美しくはないということは承知しているが、異なる清酒の味わいというものに興味があるものの更にもう一合を飲み干すほどの時間的余裕がなかったことから、私の「蔵元【吟醸酒セット】」とTI氏の「蔵元【純米酒セット】」をバーターでいただいた。
「蔵元【純米酒セット】も結構な味わいであった。

入店してほぼ1時間、ラストオーダーの刻限を30分程過ぎたところで昼の部の最後の客として店を後にしたのであった。

   

この日、TI氏が教えてくれた。

氏語りて曰く、
吟醸酒および大吟醸酒の原料は、米、米麹、水、それに醸造アルコールなり、
純米吟醸酒は、米、米麹、水のみなり、と。

また話は逸れるが、後日ネットで調べてみると稲田酒造が創業となった延宝元年とは1673年で、今年で344年が経過していることが分かった。
興味深いことである。

   

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コメント

これは、店構えからしてついつい足を向けたくなりますねぇ。昨日ご紹介いただいた色とりどりの提灯も、
左党を呼び込むための仕掛けでありましょうが、米俵と菰樽は、美味い酒を連想させる効果大で、画面を
拝見しながら大いにそそられております。吟醸酒セットも、小生などはおそらく違いを判別できるのは
最初の一口だけでしょうが、いろいろな味を手軽に飲み比べられるというのは、呑み助の心をくすぐる
仕掛けかと思います。
肴も、日本酒にローストビーフ?と驚きましたが、さすが専門店ならではの工夫が凝らされているよう
ですな。いやぁ、こんな店でちょいと軽く喉を湿して、日本橋界隈をぶらぶらしたらさぞかし楽しい
ことでございましょうな。気分は江戸時代のご隠居さん、てなところでしょうか。

Kabochanさま
佳い店でございましょう。
そそられるでございましょう。
飲み比べでは、好いお酒は個々の味わい分けというか比較が難しいものの、飲むこと自体決して悪いものではございません。
むしろ美味い酒を立て続けに味わうという楽しみがございますです。
当店の肴は、清酒ありきで用意されたもので、いずれも稲田酒造の清酒にマッチする佳品のようです。
1年半前から気分は御隠居ですが、最近になってその御隠居気分が板に着いてきたようです。
枯れてはいませんが、世界情勢よりも日常の一寸したことに興味がそそられるようになってまいりました。

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