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2017年4月18日 (火)

両国/ 割烹 吉葉 (ちゃんこ 吉葉鍋)

1img_4776 割烹 吉葉

今日は二日酔いでぐったりしている。
ブログの更新もこれで途切れるかと思ったものの、夕方からポチポチとキーボードをたたき始めることにした。



昨日は学生時代からの友人であり、かつ酒豪のTI氏が東京に現れた。
TI氏は日曜日に開催された長野マラソンに出場し、その帰途にわざわざ東京に立ち寄ってくれたのであった。
思い返してみると、TI氏はかなりの頻度で東京に現れているような印象であったが、昨日は今年になって初めての東京であった。

さて、TI氏と会うとなるとこれはもう会食が中心となる。
今回TI氏が宿泊することになった場所はJR馬喰町駅に近いホテルということであった。
この情報をベースに何処で飲むかを考えたら、神田、日本橋、あるいは人形町などが浮かんだのであったが、地図を広げてみると両国が存外に近いことが分かったのであった。
そこで、今回は両国で「ちゃんこ」をいただくことにしたのであった。

1img_4725 JR両国駅

先ずはTI氏とJR両国駅に16時の待ち合わせとした。
が、私の移動が何時に無くスムーズであったことから15時35分頃には両国駅に着いてしまったのでTI氏に電話した。
すると、なんと都合の良いことにTI氏は両国を散策しているとのことで、電話の後5分ほどで現れたのであった。

1img_4726 両国の通りには力士

TI氏と久しぶりに再会の挨拶を交わした後、「ちゃんこ」を提案したらOKとのことで、店に土俵が設えられている「割烹 吉葉」に電話して予約を入れたのであった。
「割烹 吉葉」の夜の営業は17時からということで、それまでの1時間ほどを隅田川淵、相撲博物館、旧安田庭園を巡って時間調整した。
旧安田庭園を出る頃から雨が降り始めたので、遠回りしながらも取り敢えず「割烹 吉葉」の辺りにまで行ったが、それでも未だ10分ほど早いタイミングであった。

1img_4775 割烹 吉葉

ということで、再び雨の降る中をふらりと歩いて更に時間を潰して後、支度中という札が入口に架かってはいたが、え~いままよっ、と思いつつ「割烹 吉葉」の引戸を開けたのであった。
それにしても、こういう状況では時間の経つのがどうにもこうにも遅いものであるということを久しぶりに実感した次第であった。

1img_4825 玄関

玄関では仲居さんが出向かえてくれ、靴を脱いで玄関から帳場の横を通って店内に歩を進めたのであったが、もう少し綺麗な靴を履いてくれば良かったと思ったものの後の祭りであった。

1img_4823 雪駄(大きいのは力士サイズか?)

店内を進むと中央に土俵があり、一旦ここで雪駄を履いて土俵の上を歩いて赤房下の位置にある小上がりの席に案内されたのであった。
席は掘りごたつ式というか、テーブル席というか、いずれにしても足は折り曲げないでよいものであった。

1img_4780 土俵の周りにテーブル

案内された席からは、土俵が良く見えた。
なお、土俵横の席は4つあるが、土俵の天井から下げられる房の色に応じてそれぞれが赤・白・黒・青と色分けされているのであった。

1img_4778 土俵の神様

なお、土俵の上を歩いて感じたのは、硬く固められた土であった。
店のパンフレットによると、国技館の土俵と同様のものだそうである。

1img_4803 大天井の梁

また、目を上に遣ると、大きな天井には太い梁が渡されており、建物の構造的にも興味あるものであった。

1img_4804 てっぽう柱

また、私達が案内された席の傍には「てっぽう柱」があり、直ぐ近くで見たり触れたりできるのであった。

1img_4784 テーブルセッティング

着席してテーブルの上をみると、カラフルな割箸袋の上に折り曲げて作る箸置きがあった。

1img_4783 コースター

また、コースターには土俵の解説がしてあり、あの手この手で楽しませてくれる工夫がしてあったので、所謂外人接待に使えると思ったのであったが・・・。
とはいえ、既に一線を退いた身としては、海外からの友人を連れてくるのにはもってこいの店であるなどと思った次第であった。

1img_4799 熱燗に和み水

さて、先ずは飲み物であるが、TI氏は例によって例のごとく、「エビスの生ビール」を、私は「熱燗」を注文した。
すると、仲居さんが
「なごみみずです。」
と言って氷の入った水のグラスを置いていってくれた。
「ふ~む、和み水、とは良いネーミングじゃのう。」
などと思ったのであったが、結局「熱燗」を五合(実質三合五杓程度かも)をいただくだけで和み水は殆ど飲まなかった。

1img_4785 お通しは蕗の煮ものにトビコ

熱燗を飲りながらお通しを口に運んだ。
酒豪の誉れ高いTI氏は
「お通しだけでビール3杯はいける。」
などと凄いことを言うのを聴きながら猪口を重ねたのであった。

料理の注文はちゃんこ鍋だけで十分であると思っていたが、お品書を見ている内に「馬刺」と「さつま揚げ」もいただくことでTI氏と意見の一致をみたので、これらをまずいただくことにした。
また、ちゃんこ鍋は当店の名前が冠せられた「吉葉鍋」を選択した。

1img_4794 馬刺

最初に「馬刺」が運んでこられた。
薬味として卸し生姜、卸し大蒜、刻みネギが添えられており、合せる野菜としてオニオンスライス、千切り大根などが盛られていた。
健康体を誇るTI氏は野菜もきっちり食べていたが、私は卸し大蒜と刻みネギだけで馬刺をいただいた。
当店の「馬刺」は大変良い部位の肉のようで、私の様な日頃食べ付けない者にとっても淡い赤身の味と滑らかに舌の上でとろける脂の旨味からこの肉が良質のものあることが如実に分かる逸品であった。

1img_4800 さつま揚げ

次いで供された「さつま揚げ」は海苔が合せられたものと、紫蘇の葉と何か蛋白質系のペーストが合せられたものの二種類という構成であった。
ベースとなるさつま揚げはフワフワとした実に心地よい食感のもので、咀嚼を繰り返すことによって白身魚の旨味と甘味が口腔内に広がるという、これまた逸品であった。
ちゃんこ鍋を注文せずに、これら二品と熱燗二合、それにご飯をいただけるなら週に3回通っても良いのであるが、流石にそういうことは店が許してはくれないであろう。

1img_4809 錫製(?)の鍋

馬刺とさつま揚げを食べ終わるタイミングで、「ちゃんこ 吉葉鍋」がカセットコンロと共に運んでこられた。
仲居さんが
「蓋を持ち上げてご覧になりますか?」
と問うので先ずTI氏が次いで私が蓋を持つと、それはたいそう重たいものであった。
錫製の特注鍋のようであったが、鈴という金属の熱の通りと蓋の重さで良いちゃんこ鍋ができるという期待が高まる鍋であった。

ここで、全くの余談ではあるが、大阪は道頓堀にある関東煮(関東ではおでんという)の老舗「たこ梅」では熱燗は錫の徳利と錫の猪口で供される。
実に良い酒であったが、東京にいては味わうことができないでいる。
私の父も当店を良く訪れていたようで、時々話を聞かせてくれたことを思い出す。
また、マレーシアは錫製品が特産品でしかるべき店で購うと結構高価であることを思い出したのである。
錫とはそういう金属なのである。

1img_4782 お品書より

なお、スープは4種類あるが、仲居さんに尋ねると「あっさりしょうゆ仕立て」がお薦めだそうで、これを選ばせていただいた。

1img_4812 ちゃんこ 吉葉鍋(煮る前)

1img_4816 ちゃんこ 吉葉鍋(煮上がったところ)

さて、「ちゃんこ 吉葉鍋」には17種類の食材が入れられているということで、それぞれの食材から出た旨味がスープと渾然一体となって食材を煮ている状態であった。
特に「めかじきのつみれ」は当店のスぺシャリテとのことであり、口に含むと想像していた以上に柔和な食感で、また想像とは異なる旨味が広がる逸品であった。
それにしても、食材がそれぞれが固有の味を保ちつつスープによってその個性がより活かされる当店の「ちゃんこ 吉葉鍋」は実に満足度の高いものであった。

なお、最後に「うどん」と「餅」を一人前づつお願いして〆とさせていただいたが、肉・魚介・野菜から出たエキスの旨味がデンプンの甘味と合体することによってたまらん美味さとなっていた。

1img_4827 割烹 吉葉

満ち足りた気持ちで「割烹 吉葉」を出ると、さらに強い雨が降り続いていた。

   

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コメント

両国はわが母が何度かお世話になった病院の最寄駅で、懐かしく拝見いたしました。とはいえ、往時の面影はもはや
ありませんが・・・。国技館がまだ蔵前にあった遠い昔のことであります。今は駅名も相撲文字で書かれているのですな。
ちゃんこ鍋はいまだ食べたことがなく、店の内部の様子も初めて拝見しました。これは、外国からのお客人が大層
喜ばれることでしょうねぇ。引退した力士の方がはじめられたのかと思いきや、旧宮城野部屋の建屋と名前をゆずり
うけて開かれたようで、『築地市場仲卸の直営店ならではの新鮮な食材』を売りにされているとありました。(HP
記述より)築地移転は依然として迷走中ですが、結論の如何によってはこちらの店も影響を受けるのでしょうか。
いささか気になるところですな。
しかし、これだけ美味そうなものがあっては、お相手が酒豪でなくてもついつい杯を重ねてしまう、というもので
しょうな。二日酔のつらさ、お察し申し上げます。

Kabochanさん
両国は母上様が入院なさっておられた病院のある街だったのですね。
同じ両国の街であっても、我々の見た景色は異なって見えたことでしょう。
当店はちゃんこ鍋を供するだけではなくて相撲の土俵を始めとして相撲の雰囲気を感じることができる数少ない店の一つのようでした。
オーナーが築地市場仲卸の方とは知りませんでした。
築地市場の移転問題は根が深いようで、新都政を持ってしても未だ混沌としているところです。
少なくとも都民をないがしろにした行政執行者全体に起因する問題で、彼らの残党が都庁に残っている現状では解決に必要な判断材料もスムーズには出てこないようです。
小池都知事とそのスタッフの方々のより一層の奮励努力を期待するところです。

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