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2016年5月17日 (火)

浅草/ ちんや亭 (ロールビーフ)

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先日、三社祭の「町内神輿連合渡御」を途中まで見た後、13時半を過ぎた頃になって遅い昼食を求めて浅草寺の周辺を歩いた。
しかしながら、平日でも多くの人で賑わっている浅草は三社祭ということもあって、めぼしい飲食店は殆どが満席か長い行列ができているという状態であった。
そこで神田辺りまで戻ってから昼食を摂ろうかなどと思いながら雷門通りを歩いていると、ふと目に飛び込んできたのが「ちんや亭」の看板であった。

1img_0419 ちんや亭とちんや

浅草で「ちんや」といえば高級すき焼きの老舗である。
が、「ちんや亭」というのは私のリストには無いお店であった。
そこで「ちんや亭」の店頭に置かれたメニュを見ると、その内容と価格から「ちんや」のカジュアルヴァージョンレストランのようであると判断した次第であった。
そしてお店から漂う雰囲気に引き寄せられ、かつ強まる興味を抑えることができずに、地下に通じる階段を降りて行ったのであった。

1img_0414 地下に降りた所に掲げてある看板

階段を降り切ると「カウンターレストラン ちんや亭」という看板があり、カジュアルヴァージョンであるということを確信したのであった。

1img_0412 エントランス

更に進むとエントランスドアがあり、店内は席数20以上のほぼ四角形のカウンターという設えとなっていた。
静かな店内に入って行くと、カウンターの中の調理担当の男性から、奥にも席がございます、と声を掛けられた。
先客は二人で、調理のための鉄板に向かう席に居られたのでこの方達を通り過ごしてコーナーを過ぎた付近の席に着かせていただいた。

1img_0411 壁のお品書(飲み物、おかわり)

席に着いたら若い女性店員さんがお茶を供してくれた。
そのお茶を一口含んでみると喉が非常に渇いていることに気付き、まずはビール(中瓶)をいただくことにした。

1img_0399 ビール、店員さんたちは汚れのない白衣を纏っておられる

ビールの注文を受けてくれた若い女性店員さんはきびきびした動きでビールの栓を開けたのであった。
そして私の前にグラスを置き、次いで「どうぞ。」と言いながらグラスにビールを注いでくれたのであった。
これが浅草という土地の人情というものなのであろうか・・・。
注いでいただいたのは最初の一杯だけであったが、何とも形容し難い新鮮な驚きであった。
ビールに限らず飲み物をいただくのにお酌をしてもらったのは何時以来のことであろうか・・・。

1img_0409 壁のお品書

ビールを飲みながら、壁のお品書を見ると「ロールビーフ」という料理に眼が停まった。
女性店員さんに「ロールビーフ」とはどのような料理かを尋ねたら、ハンバーグの生地を牛肉で巻いた料理である、ということを説明していただいた。
「ロールビーフ」という料理は他店では見かけない料理であったので「ロールビーフ」をいただくことにした。

1img_0400 サラダ

最初に「サラダ」が供され、これをいただいている間に「ロールビーフ」ができあがった。
女性店員さんが、ご飯は後でお持ちいたしましょうか?、と尋ねてくれたが、ビールは残り少なかったので、直ぐに持ってきていただくことにした。

1img_0405 ロールビーフ、ご飯、味噌汁

ロールビーフという料理は、説明を受けた通りハンバーグの生地を牛肉で巻いたものを焼きあげ、それをカットしたもののようであった。
ただし、ハンバーグの生地と説明されたものは牛肉のミンチでできたもので、一般に食する豚肉の混ぜられたものではないようであった。
まさに「ちんや」という厳選した牛肉を専らに扱う店のカジュアルヴァージョン店であった。

更に特筆すべきは、そのソースであった。
牛のコンソメをベースにしたソースで、清澄な見かけではあるが深いコク味のあるものであった。
ロールビーフ自体はさほど温かい状態ではないが、ソースの温かさで程良い口当たりとなっていた。
ロールビーフの上にはカットされたバターが載せられているが融けて流れるということはなく、味のアクセントというにはなんとなく居心地が悪そうであった。

1img_0404 付合せはソテーされたモヤシ

付合せは先ほど述べたコンソメベースのソースでソテーされたと思しきモヤシの冷製であった。
これは単独でいただくよりもロールビーフにちょこんと載せて一緒にいただくと、歯触りに佳いアクセントをもたらすのであった。

全体的にもう少し熱い状態でいただけたら、もっと味わいが深くなっていたのではないかと思うところである。

なお、調理の男性や女性店員さんは皆さん生真面目な方々であって、立ち居振る舞いに滲み出る真摯さは老舗の多い銀座でも見かけることが少なくなったものであった。
誤解を恐れずに書くと、下町の佳店や老舗で働く人或いは職人さんの商売に対する実直さや芯の強さなど、この人達に特徴的な雰囲気が濃厚に感じられたのであった。


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コメント

浅草といえば駒形どぜう、神谷バー、今半、ヨシカミ、むぎとろ・・・と一度は名を聞いたことがある
店が思い浮かびますが、三社祭の最中に入るのは至難でありましょうな。昼食難民になられたのでは、
と案じておりましたら、よき店を見つけられたようで、これもまた観音様のご利益でしょうか。
高級すき焼き店の確かな品質の肉でこしらえたとあっては、さぞかしうまかったことでありましょうなぁ。

Kabochanさん
店名を挙げていただいたいただきました4軒の内、神谷バーと今半の前を通りましたが、神谷バーは長蛇の列ができていて東武電車の駅の方にある交差点の近くまで伸びていました。
とても2時間程度で入店できるような雰囲気ではありませんでした。
今半もまあまあの列ができていました。
どちらも並んでまで入る気にはなれず歩きまわった次第でしたが、この日は佳店に巡り合うことができて幸いでした。
街は歩いて回ると思いがけず佳いお店を見付けることができる、ということを改めて認識した一日でした。

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