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2015年12月 1日 (火)

チョコレート/ Calvados

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「む、むむ・・・。」
過日、「スーパーいなげや」の中を激辛ラーメンを探して歩いていたら、鮮やかな黄色が目の隅を過った。
足を止めて頭だけを斜め後ろに動かしてみると、パッケージの上に「Calvados」と記されたチョコレートであった。

踵を返して良く見ると、チョコレートの並ぶ棚の中段から今まで見かけなかった洋酒のチョコレートがこちらを艶めかしい雰囲気で見つめていた(ような気がした)。
すずらんさんとお仲間がいたくお気に入りでごひいきにされている「Rummy」の姉妹分が新発売となったらしい。
思わず知らずに一つかごに放り込んでしまっていたのであった。

よく見ると「Calvados」も「Rummy」と同様に「冬季限定」の品であるらしい。
今や一年を通じて何でも手に入る時代であるだけに、かえって「限られた時期にしか食べられない」というコンセプトに心が動かされるというものである。
ロッテがずっと頑張れば、洋酒のチョコレートが俳句における冬の季語として使われる日がくるかもしれない。

   カルヴァ食み
   西の空には
   オリオン座
       JFK

あるいは江戸時代や明治の御代に「Calvados」や「Rummy」があったなら、

   ラミ買うて
   枯木の中を
   帰りけり  
       蕪村 

   ラミくへば
   鐘が鳴るなり
   法隆寺  
       子規 

という俳句の名作が生まれていたかもしれない。
(なんてことないですね。)

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夜になって自室でパッケージをあけて一つ口に含むと、表面のチョコレートが軽やかに砕けて中からカルヴァドスがとろりと流れだし、口中のチョコレートと混ざり合って喉の奥へと滑り落ちて行った。
そして、窓から眺める夜空の星も「また明日会おうぜい。」と煌めきながら西の地平に落ちて行ったのであった。

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「カルヴァドス」といえばレマルクの「凱旋門」、または往年の名画「凱旋門」の中で主人公のラヴィックとジョアンがグラスを重ねていたことが思い起こされる。
あの中でラヴィックがなじみのおやじに特別に出させた年代物のカルヴァドスが描かれていたが、上手く熟成した酒だけが身に纏うトロリとした舌触りを持った年代物のカルヴァドスをいつかは口にしてみたいと思いつついる。

この「Calvados」というチョコは、「Bacchus」と同じタイプではあるものの酒種が違うせいかコニャックほどの強い主張はしない。
が、たった一粒で口中は甘い余韻で満たされたのであった。
そして、いろいろな思いを巡らせることをさせてくれた一粒でもあった。

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コメント

俳句とは粋ですね。私も時々ひねりますが、忘れてしまいます。西行の和歌をスマホに入れて覚えようとしますが、これもなかなかな難しさ。ボケ防止に、俳句や和歌を作るのはよさそうです^_^;。

JFKさん
そうですよ~ これはね 前の冬にも出てて私も食べましたよ~
美味しいですよね。

http://blog.livedoor.jp/suzu0316/archives/21567089.html


http://blog.livedoor.jp/suzu0316/archives/20568836.html

この記事に載っているチョコも美味しいですよ DARS はナッツがなかなか美味しいチョコでした。
でもあの伝説の? Rummyに勝るチョコにはまだ巡り逢っていません

Rummyとろけ
ワイン色の
夜はふける
         すずらん

ワインもうないんです
なんでやろ~?
ワインでは酔わないので、すぐに空けちゃうんです。
夜はふける前に。。。なくなる


ワイン色の
瓶は空

この方がぴたっときますね


ジャッカルさん、ほんとチョコレート好きなんですねん

友達にもチョコレート好きな人がいるんですけど~ ね、彼女 ビターより あま~いミルク系が好きなんですよん


これって冬季限定品なんだ~~

なんか、人って限定品って書いてあるのに ついついが出ちゃうけど 中には毎年 限定品で販売してる物ってあるしね~
なんて私も買っちゃうんですよん (*''*)

あっ
ジャッカルさん俳句の才能ありますよん

冬季限定のチョコですね。
カルヴァドスが入ったチョコなんて贅沢ですねぇ。
ほのかに甘い りんごの香りがするのでしょうか?
此方のチョコ名を拝見した時に、私もイングリッド・バーグマンとシャルル・ボワイエが演じたジョアン・マドゥとラヴィック、この二人から離せないブランデーのカルヴァドスを思い出しました。
J氏さん、是非ともブランデー カルヴァドスを いただかれて感想を お知らせください。


ちょっと余談ですが、マリアージュ・フレールが冬季限定の紅茶エスプリ ド ノエルのチョコレートを発売しておりますので 銀座にお出掛けされましたら此方のチョコの感想もお知らせくださいね。

(*^^*)

皆さんのコメントがあっという間に集まりましたねぇ。
貴兄の名文のせいか、はたまたチョコの魅力のせいか、大したものです。
Rummy とBacchus は家人も子ども(と小生)に内緒のおやつとして贔屓にしているようです。
家人曰く、10月の初め頃、特設の台を設けて大々的に「解禁」されていたとか。Calvadosは
知らなかったようで、見かけたら買い求めてくるようご下命がありました。手に入れたら一粒
ご相伴にあずかるといたしましょう。

昨年までの通勤時の電車の中で俳句や和歌を作ったりしたことがありましたが、後日見ると駄作ばかりでした。
が、結構楽しくやっておりましたので、ボケ防止には有効かもしれませぬ。

失礼いたしました。
サクランボの話は良く憶えておりますが、そちらの印象が強かったのかCalvadosの方を失念いたしておりました。ご容赦ください。
さて、Calvadosですが、この拙文を認めました時には比較的よく行く生協では販売されていませんでしたし、昨年も同様だったように記憶しております。
したがいまして、私にとっては「いなげや」での今年の出会いが初めてだったのです。

先日は探し求めていらっしゃたワインの受賞銘柄が手に入ってよかったですね。

私もチョコレートは好きですね。
そして、どちらかと言えばビターなものよりミルク系のものを好んでいただいております。
俳句の才能ですかァ。残念ながら私にはないようですけど~。

凱旋門をご覧になられたのですね。
食べ物も記憶に残る映画とかが絡んでまいりますと、味わいも変わってきますね。
リキュールが入ったチョコレートは海外に行きますと結構見かけますが、ご主人様はお土産にされたりなさるのでしょうねェ。
ところで、マリアージュ・フレールから紅茶のチョコレートですか?イメージが湧いてまいりませんが・・・。

私もRummyはかなり以前から時々買い求めておりましたが、Calvadosは今年まで知りませんでした。
RummyもCalvadosもなかなか佳いチョコですが、季節限定というのが残念ですね。
真夏の夜半にエアコンを効かせた部屋でいただくとヨロシイようにも思うのですが、いかがでしょうね。

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