府中/ 小平うどん府中店 (肉汁うどん)
小平うどん
先日、府中(東京都府中市)にトム・クルーズ氏プロデュース・主演の映画「Mission: Impossible Rouge Nation」を見に行った。
朝の1回目の上映を見たので、映画館を出たのが13時に数分前のことであった。
映画館を出てから昼食を摂るべく「小平うどん」に向かった。
この店は、過日「大國魂神社」の祭礼に行った際に府中の街中を歩いていて見付けた店である。この時は、「府中 砂場」で蕎麦を手繰ったのであったが、当店は深く記憶に留めていたお店である。 券売機
当店は食券を購入してから入店するシステムとなっている。
券売機の前に立つと4種類のうどんが基本になっていることが見てとれて、この4種類をベースにうどんの増量やトッピングによってヴァリエーションが増えていくのである。
私は初めての来店であったので、店の看板にも書かれ、また一番人気と銘打たれている「肉汁うどん(400g)」を選択したのであった。
入店してみると、13時をゆうに過ぎているのに店内はほぼ満席であった。
かろうじて空いていたカウンター席に着いた。 カウンターの向こう側の調理スペース
カウンターの向こうに見える調理スペースでは、二十歳代前半と思しきお嬢さんが一生懸命に立働いておられ、彼女の仕事に対する真面目さがうかがえるのであった。
先客から順番に注文の品が供されていき、入店後10分ほどしてから私の「肉汁うどん」が運んでこられた。
カウンターの直ぐ向こう側でつけ汁やうどんがお盆に準備されたのであったが、これがカウンター越しに手渡されるのではなくて、ちゃんと席の横まで運んで来てくれたのには改めて感心するところであった。
繁盛店ではややもすると手抜きなことが行われるが、ここの女性はあくまでも商売ということを若いにも関わらず熟知しているように見受けた。 肉汁うどん(400g)
供された「肉汁うどん」はつけ汁にうどんを漬して食するもので、そのうどんは一辺が7~8mmほどの四角い断面のものであった。
淡い褐色を呈していて、無骨と言っても良いくらい硬目の麺は抜群に佳い歯応えを示し、口の中での存在感は極めて大きいのであった。
うどんのみを咀嚼し続けると使用された小麦粉の香りと味が穏やかに広がるのであり、個性あるうどんとしての味わいが存分に感じられるのであった。
一方、つけ汁であるが、鰹節系であろうか醤油出汁の効いた中に豚肉のスライスが入っていて、刻みネギがかけられている。
最初に一啜りしてみると、濃い味であるがコク味がある。
これがうどんに絡まるとうどんの甘味・小麦粉味と合わさって丁度佳い塩梅となるのであった。
また、豚肉から出る動物脂系の甘味も混ざり合って、美味であった。
食し終わって後、周囲を見渡すと、どのお客もつけ汁を残しているのであった。
確かに味は濃いが、蕎麦湯ではないが何かで割って飲み干せると良いと思うのは私だけであろうか・・・。(全部飲み干すと塩分摂取過多になるかもしれないが。もし肉に鴨が使われていたなら、残すのは豚肉のものよりもっともったいない。)
うどんの量は標準の400gを選んだが、更に200gほどは食べることができそうである。
次回は、600gを選ぶことにしようかと思う次第である。 麺と出汁の説明
私が住んでいるエリアは武蔵野台地であり、このエリアでは昔から良質の小麦が獲れることから、その小麦を活かした「武蔵野うどん」が郷土料理の一つとして数えられている。
当店の店名に冠されている「小平」も武蔵野台地の上にあり、武蔵野うどんが盛んに食された土地である。
この「武蔵野うどん」はそもそも手打ちのうどんであって、腰が強いことも特長となっているようである。
また、つけ汁が濃いことも特徴のようである。これは、この土地が古より農業という重労働を生業としてきたことに関係しているものと推察する。
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小平には15年強住んでおりましたが、その名を冠するうどんがあったとは知りませんでした。
思わず本店の地図を検索してみたところ、小生が通った幼稚園の名前がそばにありました!
転出後に開店したのでしょうか。もっとも当時は外食など特別な時以外はできませんでしたから
近所のうどん屋は一番の盲点であったかもしれません。
地粉を使った色黒うどんは、なかなか珍しいですね。しっかりと食べ応えがありそうで、興味津々
であります。
投稿: kabochan | 2015年8月24日 (月) 20時52分
映画がお好きなのでしょうか?
スクリーンから映し出される あの迫力と雄大さは本当に素晴らしくていいですね。
私も映画が好きで独身の頃には良く見に行きました。
映画鑑賞の後の おうどん、此方にも惹かれますよ。
つけ汁も美味しそうですし なにより 此方の麺に味わいが有りそうですねぇ。
此だけ麺が太いと おうどんと言うより きしめんや ほうとうのようにも見えますね。
此方の地で農業が行われていたとは‥‥
やはり水捌けの条件なども良かったのでしょうか‥ 。 今では想像もつきませんね 。
投稿: FORTNUM&MASON | 2015年8月25日 (火) 12時07分
Kabochanさん
元々は小平で育たれたのでしたね。
当店の本店が通われた幼稚園の直ぐ傍にあるとはきぐうですね。
本店?ということは小平うどんはチェーン展開していたのですねェ。気付いておりませんでした。
ということで、タイトルに「府中店」を付け加えました。
当店も武蔵野うどんの流れをくむ店であり、地場の小麦粉を使った無骨なうどんでした。
ご帰京の際に食してみられてはいかがでしょうか。
投稿: JFK | 2015年8月25日 (火) 21時03分
FORTNUM & MASONさん
中学生の頃は映画に熱中しており、「スクリーン」という雑誌を購読しておりました。
ませた小僧だったようです。
退職してからは映画を年に数える程度ですが見るようになりました。
また、過去においてトム・クルーズ主演の映画はまあまあ見ている方かもしれませんです。
当店のうどんは武蔵野うどんといいまして、一般的に流通してうどんに比べて太く、また噛みごたえもあるものです。
きしめんよりも硬いですが、佳い味の麺です。
投稿: JFK | 2015年8月25日 (火) 21時09分
J氏さんは[スクリーン]を購読していらしたのですか?
私は高校生の頃に[ロードショウ]を購読していました。
とにかく映画が好きで同じ作品に2~3回通った事も有りましたねぇ。
今ではそんな事もなくなりましたが、いま思うと懐かしいですね (*^^*)
投稿: FORTNUM&MASON | 2015年8月25日 (火) 21時46分
FORTNUM & MASONさん
映画には余り行きませんでしたが、高校時代はテストの最終日の午後には友人と映画を見に行っていましたことを憶えています。多くの場合、2回見ており、帰りは夕方遅くになっていました。
因みに、その頃は入場料が400円でした。
投稿: JFK | 2015年8月26日 (水) 09時39分