上野/国立西洋美術館(本館)
国立西洋美術館(本館)
先日、アメ横の中華料理店「天天楽」で昼食を摂った。
その後、当初の目的通り「東京芸術大学美術館」に向かった。
アメ横を出てから上野公園沿いに階段を上りJR上野駅の前に出た。
そのまま上野公園内に足を踏み入れたのであったが、「国立西洋美術館」の前まで来てその建物を目にした時に「本館」が世界文化遺産に推薦されるということが先日決まったということを思い出した。
「本館」はHPを見ると1959年に竣工しており、2007年には重要文化財に指定されている建物である。
設計者は「ル・コルビュジエ」で、この点が世界文化遺産に推薦されるキーポイントになっているようである。
国立西洋美術館(前庭)
この「国立西洋美術館」は私の好きな美術館のひとつであって、前庭にはロダンの彫像などを緑の木々と広い空を背景に鑑賞することができる。
早速前庭に足を踏み入れて、いつものように右側から回って行った。(前庭への入場は無料である。)
地獄の門(部分)
真っ先に目に付くのは「地獄の門」(ロダン)である。ちょっとオドロオドロシイので余りまじまじとは見ない。しかしながら、上部に「考える人」が配されていて、ほぼ見るたびにここに目が行ってしまう。
弓をひくヘラクレス
次に「弓をひ「くヘラクレス」(ブールデル)に目が行く。
この彫像の場合、私は正面からだけでなく周りをぐるりと一周して全体を鑑賞している。
この彫像は、どこから見てもみなぎる力強さが感じられる。
学生時代に弓道部に居たということも多少は好みに影響しているかも知れない。
考える人(左側頭部の髪の毛が気になる)
本館の前を通り過ぎ、前庭の左手に行くと「考える人」(ロダン)が鎮座している。
「考える人」は先ほどの「地獄の門」にもあるが館内にも何点かあり、その数はかなりのもののようである。
カレーの市民
最後に「カレーの市民」(ロダン)を見上げ、それぞれの像の仕草や表情を見て、美術館を後にした。
いずれの彫像も小中学校の美術の教科書に掲載されており、実物をみると幼い頃に脳裏に焼きつけられたものが生で見ることができることに少し感動というか、心が高揚するのが常のことである。
なお、これと同じような気分になったのは「インド国立博物館」(ニューデリー)でシバ神などの像を見た時であったことも、ここに来るといつも思い出すのである。
前庭の彫像群だけでも、「国立西洋美術館」に来る価値があるというものであった。
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おお、芸術の秋ですなぁ。
ターナー展など特別展が開かれたときに国立西洋美術館に伺ったことはありますが、
前庭だけで、これほど楽しめるとは知りませんでした。しかも無料とはすばらしい。
学生時代に知っていれば、意中の人をさりげなく案内して一挙にポイントを稼ぐことが
できたのではないか、と一抹の後悔の念を感じたことでありました。
それにしても、貴兄はいろいろな場所をよく御存じです。改めて感嘆しております。
投稿: kabochan | 2014年9月21日 (日) 15時32分
国立西洋美術館には パルマの絵を観たくて伺った事がありますが これ程の立派な前庭があることは知りませんでした 。
上野には 此方の美術館をはじめ.国立博物館や書道博物館などがありますから芸術の秋を身近に感じる事ができますね。
これからの季節は実りの秋と、 芸術の秋とで一番良い季節ですねぇ 。
投稿: FORTNUM&MASON | 2014年9月22日 (月) 12時23分