« 銀座/郵便集配車(三輪自動車ヴァージョン)  [銀座の風景] | トップページ | 佃/住吉神社(例祭) »

2014年8月 9日 (土)

富岡/お照(居酒屋)

1dsc03132 お照

「お照」という店は、6月12日の日経朝刊に掲載されたことから、初めて知った。
すぐに、墨田区在住で居酒屋大好き人間のHK氏に「早いうちに行こうぜィ」とメールで知らせていた。
お互いに時間の調整がつかずに2カ月弱が経過してしまったが、この日は晴れて「お照」に連れだって伺うことができた。
律義なHK氏は通勤の帰り道に途中下車して当店の場所を確かめていたので、スムーズに「お照」にたどり着いた。

1dsc03131 店内(部分)

店の引き戸を開けると、先客が3人がカウンター席に居られた。
カウンターの向こうには笑顔の可愛い女将さんが居られて、我々を温かいまなざしで店内に入れてくださった。
後で分かったのであるが、引き戸に平行なカウンターには江東区区会議員の先生、地元建設会社の社長氏(46歳)、直角方向の長いカウンターには一人で来られている70歳くらいの女性(以後お姉さん)がいらっしゃっていて、このお姉さんに席を詰めてもらうことで、われわれは奥の2席を占めることができた。

1dsc03123 烏賊の煮つけ

1dsc03124 サーモンのマリネ

まずは瓶ビールをいただくことにしたが、HK氏は出されたグラスの厚みが極薄であることに感心していた。
お通しは3種類(小ぶりの烏賊を薄口醤油か煎り酒で煮たもの、サーモンのマリネ、卯の花)から前者2種類を選択し、シェアした。

11dsc03127 二合徳利(酒は菊正宗)

飲み物は、熱燗二合徳利に替えて、食べ物は「おでん」いただくことにした。
「おでん」の注文に際しては、議員の先生と社長が「いろいろあるから、立ちあがって見たらよい。」と薦めてくれるし、お姉さんはおでん鍋の重そうな木の蓋(足の付いたまな板をさかさまに置いたようなもの)を取りのけてくだすったりと、暖かく親しみのある雰囲気が最初から醸し出されていた。

11dsc03126 厚揚げ、大根、こんにゃく

おでんの注文に際してはお姉さんがいろいろ助言をしてくれたり、箸置きやぐい呑みを回してくれたり、日本酒が供されるまでの間に自分のチョウシから熱燗を分けてくれたりと、これまた随分お気遣いを頂戴した。
門仲エリアに通いだして20年弱になるが、仲町も富岡み木場も、どこに行っても人は人情豊かな町である。
なお、当方の熱燗が届いたらお姉さんに返盃を受けていただいたのは言うまでもない。

入店して暫く熱燗を飲っていると、先客であられた地元の会社の社長と区会議員の先生と、そしてお姉さんと極自然に会話の仲間に入れていただいた。

社長は中央大学法学部出であるが、相撲部にも在籍されていたとのことで、後輩には多くの著名な相撲取りの名前が出てきた。
春日野部屋の後援会幹部でもあられて、年一万五千円払えば我々も会員になれるそうである。
もう少し「お照」に通ってから決めても佳いかもしれない。

そうこうする内に、地元のサラリーマン氏とテレビでもお見かけする俳優の方が来店し、話の輪に加わった。
俳優の方も来週の渡御では、神輿をかつがれるとのことであった。
皆さんは「お照」の常連で親しい間柄であったが、われわれのような初見の客も分け隔てなく話の仲間に加えて下さったのであった。
皆さん話題が豊富で、楽しい方々であった。

1dsc03129 にら玉

料理は、「肉豆腐」と「にら玉」が皆さんのお勧めでであり、これらを注文したら「にら玉」は他店とは違っているという話になった。
議員の先生は、ユニークだと聞いているが実物は見たことが無いというので、出来上がった「ニラ玉」を我々の後ろまで来て御覧になったのであった。
なお、当店の「にら玉」はにらと玉子が別々に炒められており、硬めのスクランブルドエッグの上ににらが載せられたような一品である。

1dsc03128 肉豆腐

一方、「肉豆腐」は上質の牛肉が使われており、この牛肉からでたおつゆが絹ごし豆腐に絶妙に絡んで、とても美味であった。

9時を回った頃に、神輿「深濱」の総代の方が来店し、更に話が盛り上がったのであるが、流石というか、総代の方は体は大きくはないが姿勢が凛としていて、威厳というか貫禄のある方である。
なお、今年はこの「深濱」が渡御の殿を務めるとのことであった。

11dsc03130 そうめん

結局盃を重ねて、〆にこれまた皆さんがお薦めの「そうめん」をいただいた。

「お照」には10時過ぎまで居て、気持ち良く家路についた。

11dsc03134 帰りの電車内は皆が眠っていた(11時過ぎ)

「お照」の女将さんは、元は辰巳芸者さんで、現在は芸事を磨きつつ当店を切盛りされている。
日経新聞にはお歳が80歳などと記されていたようであるが(当店に切り抜きが置いてあった)、実際は未だ80歳には時間があり、社長も議員の先生もお姉さんも「けしからん!」ということで、これまた皆で盛り上がったのであった。

« 銀座/郵便集配車(三輪自動車ヴァージョン)  [銀座の風景] | トップページ | 佃/住吉神社(例祭) »

門前仲町(居酒屋)」カテゴリの記事

コメント

辰巳芸者といえば、”気風がよくて情に厚く、芸は売っても色は売らない”江戸の粋の権化として
非常に人気があったとか。そんな女将さんが切り盛りされる店で盃を傾けるとは、さすが江戸の
おにいさん方の遊びは違いますなあ。
並ぶ肴も上品な薄色で、素材の味が十二分に生かされていそうです。
常連さんが新来の客もあたたかく迎え入れて下さるというのもいいですな。新聞記事を見て
無粋な客が殺到するというような事態にならなくて、よござんしたね。

Kabochanさん
さすが江戸のご出身で、辰巳芸者のことも良くご存じでいらっしゃる。
辰巳芸者さんにもいろいろな性格の方々おいでのようにおもいますが、中には姉御肌の方や、はたまた少し奥手の方もおいででしょう。
ここの女将さんは、芸者衆の中でも皆の妹のような存在で、周りの芸者衆や町の衆が自然と守ってあげたい、と思うような女性であると思いました。
立ち居振る舞いは優しく、話をされるしぐさは柔和で、お顔にはいつも上品な笑みが浮かんで居られる女性でした。
酒も肴も客も、全て上等がお店でした。
仰る通り、無粋な客がいなくて良かったです。(無粋な客にならぬよう、気をつけねばなりませぬ。)

いやいや地元の方々と、和気あいあい、良い雰囲気の店ですね。J氏さんは、ことのほか木場や門前仲町がお好きですが、成熟したオトナの街であると思います。また、こういう輪に溶け込めるのもJ氏さんのお人柄。良い夜でしたね。

Kincyanさん
近いうちに一緒に再訪いたしましょう。
人の輪、に容易に融け込めるのは均ちゃんの方が数段上です。
「お照」では、常連の方々が気さくで気遣いの丁寧な方々でしたので、呼び込んでいただいたというのが本当のところでしょうね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 富岡/お照(居酒屋):

« 銀座/郵便集配車(三輪自動車ヴァージョン)  [銀座の風景] | トップページ | 佃/住吉神社(例祭) »

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

カテゴリー

無料ブログはココログ