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2014年8月 1日 (金)

銀座/ブラン亭(カレー)

1dsc02886 ブラン亭(地下1階)

「ブラン亭」は、銀座では結構有名なカレー専門店である。
意外と年季を経たビルの入口から階段を降りていくと、右側に入口がある。
店内はカウンター席(7席)のみである。
カレーはチキン、ポーク、野菜、キーマ、豆、などがあるが、女将さんによるとポークが最も辛いとのことであった。
一種類を頼んだら2種類をハーフサイズで2種類注文することもできる、とのことで、チキンとポークのカレーに目玉焼き(+70円)をお願いした。
カウンター越しに見て右側にレンジがあり、冷蔵庫のストックから移されたカレーがここにある鍋で煮込まれていった。

1dsc02880 チキンカレー(右)、ポークカレー(左)

出てきたカレーは真ん中のご飯で仕切られており、右側がチキン、左側がポークであった。
チキンは柔らかい口当たりであるが、ルーはしっかり香辛料が効かされていた。
ポークカレーは唐辛子系の辛味であろう推察するが、この辛味とターメリック、クミン、などインド特有の香辛料が効いていて、単に辛いというものではなくて、甘味から辛味まで多層的な味が調和した味わいであった。

また、本物の香辛料が使われているカレーの特徴として、そんなにスパイシーではないのに汗が出る(私の場合は特に後頭部が顕著である)。
これは、日本では採れない本場の香辛料が使われているという証左である。

女将さんと話をしたが、女将さんは当店の2代目で、初代は女将さんの叔母さんだそうである。
このおばさんが40年前に店を開き、20年程前に銀座の今の場所に移ってきたそうである。
用いる香辛料は、初代の女将さんがインドの「ラダック」という町の香辛料屋で購入したものであり、今でもここの香辛料を使っているとのことであった。
初代の頃は、ラダックで仕入れたものを日本に持って帰る、ということ繰り返したそうである。
現在もこの香辛料屋と取引があり、現地に銀行口座を開設し、必要に応じてインターネットでオーダーを入れると、その香辛料屋から航空便で送られてくる。
支払いは現地に開設した銀行口座から行うとのことであるが、物価が安いのでそんなに多額のお金をお預ける必要はないとのことであった。
なお、印度の銀行預金の金利は7%程度と高いので、日本で預けておくよりも良いらしい。

1dsc02884 女将さんが見せてくれたインドの地図(北側の人が立っている右側がラダック、光っている部分の少し北側がニューデリー)

なお、この香辛料屋がある「ラダック」という町は、インドの北部の山岳地帯に近い所にあって、飛行機で1時間ほどでいけるそうであるが、以前はニューデリーの空港まで自動車で送り迎えをしてくれたという。
すごい時間がかかったであろう。

食後、表参道のLouis Vuitonに行ったが、その頃から香辛料の香りが胃の腑から湧き上ってくるとともに、汗によって皮膚の上に出てきたものが、そこはかとなく匂いだした。
また、帰りの電車では私の隣に座った人たちはインドの香りを感じたのではなかろうか。(昔、インド人が電車で隣にすわったが、今日の香りと同じ香りを体中から発散していた。
なお、「ブラン亭」という店名であるが、外の看板に「電気ブラン」というのがあったので、由来はここにあるのではないかと推察した次第である。

女将さんと話している中で、話題は「物忘れをし易くなった。」いうことで盛り上がったが、私も女将さんも「目玉焼き」を忘れていた。
私はカレーを食べ始めた時に気付いたのであったが、女将さんはついに気付かなかった。
女将さんは、それよりも私が「チャイ」を注文したかどうか気になっていたようで、最後に確認されたのであった。
楽しい会話でした。

1dsc02882 店内(部分)

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コメント

そうですよねぇ。目玉焼きはご飯の下にでも隠れているのかと首をかしげておりました。
しかし、本場インドから香辛料を取り寄せているとは、さすがですな。
韓国のキムチに使われる唐辛子も、辛いだけでない複雑な味をもつ、ときいたことがあります。
やはり、その料理が生まれた土地でしか手に入らない食材というのもあるのですな。
今やインターネットで簡単に取り寄せられる、というのも時代を感じますが、昔ながらの味を
守り続ける女将さんの心意気は、いつの時代も変わらない店の要なのでしょうね。

銀座でインドのカレーを いただく事が出来るなんて いいですね。
一皿で、二種類(チキンとポーク)の お味が楽しめるのも魅力的です。

初代の女将さんは大変な御苦労をされていらっしゃるのですね。
現、女将さんが伝統の味を受け継がれて、カレーを召し上がる方々に美味しいと、言って貰えるように、健康に気を付けて頑張っていただきたいと思います。

(ちょこっとメモ)
ご家庭でカレーを作る時に、お餅を擂りおろして入れると コクがでますよ)
ところで目玉焼きはどうなったのでしょうか?

書き忘れました。
「電気ブラン」というのは、浅草神谷バー発祥の有名なカクテルの名前と記憶しています。
銀座にも出店があるのですね。

Kabochanさん
目玉焼きについては、アハハと笑える思い出の一つとなりました。
それから、当店の本場インドの香辛料に対する思いの深さには感動すら覚えます。
さすが、2代に亘って40年間も続いたというだけの事はありますね。
いつも早いコメントをいただきながら、昨日は返事をできず失礼いたしました。
9時過ぎにはうたた寝をして、そのまま朝になってしまったものですから・・・。
電気ブランは浅草の神谷バーにあり、ずう~と以前ですが親しい仲間と飲みに行ったことを思い出しました。

FORTNUM & MASONさん
銀座にはインド出身の人達が経営したり料理人さんであったりする本格的インド料理の店が十数軒あります。
ブラン亭の凄いのは、本場インドの香辛料を活かしその個性を変えないつつ、日本人の女将さんが日本人の好むようにアレンジしたことにあると思いました。
お餅を摩り下ろす件、初めて知りました。有難うございます。試してみることにいたします。
なお、昨夜は早い時間にコメントをいただいたにも関わらず、返事が遅くなってしまいました。
9時過ぎにはエアコンを効かせた部屋で眠りこけてしまったもので、失礼いたしました。

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